見出し画像

COVID-19 に対する各イベントの取り組みについて(Sleep No More上海)

 緊急事態宣言が解除され、ようやく明るい兆しも見えつつあるとはいえ、COVID-19の影響で新たな生活様式を求められている現在。イベント関連分野も例外ではなく、感染予防のための取り組みが求められる状況となっています。

 イベントを再開するために、そしてCOVID-19に対するために各国では何がされているか、どんな取り組みをしているのか見ていきたいと思います。

 今回はイマーシブシアターのSleep No More上海の状況について。どうやら再開に向けて動き出したようです。webページにCOVID-19への対応等について掲載されていましたので、まとめています。

※本稿の内容はSleep No More Shanghaiの公式サイトにあるQ&Aをまとめたものです。修正や変更の可能性もあるためあくまで参考にとどめ、正式な情報は公式サイトをご参照下さい。

公式サイト

1.場内対策について

・会場を公演の前後を含めて1日に3度消毒剤により清掃。
・各公演の参加者数を最大時の30%に削減
・観客及びスタッフは会場内ではマスクと使い捨ての手袋を着用
・土曜日と日曜日の公演の回数は1度のみとする
・Room 802は一時的に閉鎖

2.これまでのSleep No Moreとの違いは?

・全てのone-on-one interactions(別室で演者と観客の1対1で行われるパフォーマンス)を中止

3.準備が必要な物は?

 ・上海市健康QRコードの提示及び状態がグリーンであること。

※(注釈)中国ではアプリで行動履歴を管理しており、感染者との接触などの可能性が発生するとアプリの色が変わる。

・BRIDGE 「AliPay(支付宝)、中国でのコロナウイルス拡大阻止に向け「全国版健康コード格付けシステム(全国版健康碼)」の開発支援を発表」
下記リンク先は杭州のアプリについての記事ですが、上海も同じものを使っているようです。

・CNN "China is fighting the coronavirus with a digital QR code. Here's how it works"
上海市健康QRコードに関する記事

・入場前に体温の提示
・次の場合入場不可
- マスクを着用してない
- Shanghai Health Code が緑以外を表示している
- 体温が37.3℃以上
- COVID-19に関連する何かしらの症状がでている
・使い捨てグローブは入場前に渡される
・携帯電話用の使い捨てバッグを持参
・クロークはあるが感染予防のため使い捨てバッジで対応。荷物はできるだけ持参しないように。
・The McKinnon Hotelの専用マスクを販売中

4.運営の取組について

・パフォーマー及びスタッフ全ては、検査を受けて14日間症状が出ていないことを確認
・体温を毎日記録
・COVID-19の兆候が出た場合は自己検査を行い、必要ならば病院へ搬送

5.オンラインで予約後に紙チケットを入手できるか

・危機管理のため公演前に紙チケットをチケット売場で渡す
・チケットは2週間前まで取りに来ること
・紙チケットで入場案内を行う
・チケットはなくさないようにご注意すること
・チケット売場は連日10:30-17:00対応

6.払い戻しや購入日変更について

・以下に該当する場合、払い戻しや日程変更が可能
- COVID-19が原因で参加できない場合
- 参加者の当日の体温が37.3℃以上で参加をお断りした場合

結び

 まだまだ元通りというわけにはいきませんし、上海市健康QRコードが必要など海外からの参加は難しそうです。そもそも14日間の隔離観察も行われます。

 そうはいっても、イベント再開に向けた大きな一歩であることには違いないと思います。

 まだまだ大変なことはたくさんありますが、着実にエンターテインメントが復活の道を歩んでいければと思っています。本稿も何かしらの参考になれば幸いです。

面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!