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同期型コミュニケーションと非同期型コミュニケーション 〜なぜ最近電話が忌み嫌われているのか〜

こんにちは、はじめまして。ゴリラです。
私はプログラマー歴10年超の経験を持ち、これまで社外CTOとして多数のDXプロジェクトに携わってきました。

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さて、今日はなぜ最近電話が忌み嫌われているのかというテーマで書きたいと思います。
最近、「電話をする奴は自己中」、「電話する奴は仕事できない」みたいに槍玉に挙げられている電話ですが、みなさんは電話は好きですか?
私はあまり好きではありません。
仕事の電話であっても、基本的にスマホは常時サイレントモードにしているので、電話が鳴ってもすぐに気づかず後から折り返しています。
私も5年前ぐらいまでは「ツーコール以内で出ないなんて失礼かな・・・?」なんて思っていたのですが、もはや全く気にしていません。
とくに強い言葉で煽り散らかすレベルに嫌いというわけではありませんが、まあそう言いたくなる気持ちもわからなくもありません。

電話の何が嫌かというと、やはり拘束されることに尽きます。
「そんなちょっとの時間で『拘束された』とか言うなんてせせこましくない?」と思われる方も多いと思います(私も昔そう思っていました)が、10年前と違って、今はチャットが普及している時代です。
テキストコミュニケーションのリアルタイム性が強くなっている時代に、わざわざ拘束性が最も強い電話という手段を採用する必要性が相対的に低下しています。
最近の若者が電話が苦手な理由は、単なる嗜好の問題ではなく、効率の観点からみて必要性がわからないことが主な原因だと考えられます。

同期型コミュニケーションと非同期型コミュニケーション

さて、みなさんは同期型コミュニケーション非同期型コミュニケーションの違いはわかりますか?
同期型コミュニケーションとは、対面の会話、電話、ビデオ通話など、リアルタイムで発生するコミュニケーションのことです。
非同期型コミュニケーションとは、メール、プロジェクトレポート、録音メッセージなど、瞬時に応答する必要のないコミュニケーションのことです。

コロナ禍以降のリモートワークの普及やデジタルツールの進化にともない、非同期型コミュニケーションの重要性が増しました。
非同期型コミュニケーションには、以下のような利点があります。

  1. 時間の柔軟性:各自のスケジュールに合わせて対応できる

  2. 深い思考:即答を求められないため、じっくり考えて返答できる

  3. 記録性:議論の内容が自動的に記録され、後から参照できる

特に3つ目の「記録性」は、DXをする上でも欠かせない要素です。
記録したデータは後から使い回すことができ、生産性の向上に繋がります。
また、デジタルなど仕組みを使って何かを解決するには、創造力が重要です。
創造力を発揮するには集中力が必要であり、2つ目の深い思考をする時間を十分に確保する必要があります。
なので、創造力が求められる仕事であるほど、仕事も非同期型コミュニケーションを中心にするべきなのです。

では、非同期型コミュニケーションと同期型コミュニケーション、どれぐらいの比率で仕事をするのが最も効率が良いのでしょうか?

同期型コミュニケーションは2割ぐらいまでに抑える

答えを言えば、同期型コミュニケーションは2割ぐらいまでに抑えた方がいいです。
これには以下のような理由があります。

  1. 集中力の維持:頻繁な中断を避け、深い作業に集中できる時間を確保できる

  2. 効率的な時間管理:不必要な会議や長話を減らし、生産性を向上させる

  3. ストレス軽減:即時の対応を求められる機会が減り、心理的プレッシャーを軽減できる

  4. 情報の質の向上:十分な準備時間を確保することで、より質の高い情報交換が可能になる

電話やミーティングなどの非同期型コミュニケーションが好きな方々には、「2割って少なすぎない?仕事にならなくないか?」と思われると思います。
しかし、実際に様々な論文で創造性が発揮されるのはこれぐらいの比率とされています。

同期型コミュニケーションは諸刃の剣です。
適切に活用すれば効果的ですが、過剰になると生産性を低下させる可能性があります。
「日本のミーティングは長くて生産性が低い」など悪名高いですが、私に限らず読んでいるみなさんの中にも共感できる人が多いのではと思います。
そんな現場に出くわしたら、一旦非同期型コミュニケーションの比率を増やすことをおすすめします。

非同期型コミュニケーションが有効なとき

上記のように述べたからと言って、同期型コミュニケーションがダメだと言っているわけではありません。
同期型コミュニケーションは、いざというときに使うものなのです。
では、どのような場面で同期型コミュニケーションをするべきなのでしょうか?

答えは以下の場面です。

  1. 親睦を深めたいとき(雑談)

  2. 抽象的な説明が多いなど、テキストだけだと情報量があまりに多くて認識の齟齬が生まれそうなとき

  3. 緊急時

逆に言えば、これら以外で使うことは、基本的におすすめしません。
「いちいち口頭で話さないといけない面倒くさい人」認定されないためにも、電話に頼りがちな方は是非覚えておきましょう。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
安直に電話という手段に甘えず、普段の仕事では非同期型コミュニケーションを多めにすることをおすすめします。

次回もまた、具体的なDXなどについて共有していきます。

さて、さいごに宣伝させてください。
読者の中には、
「ゴリラの言っていることが全然わからんのだが・・・?」
「そんなDX人材身近にいないんだけど・・・?」
という方もいるかもしれません。

そんな方に、ゴリラが無料で相談に乗りたいと思います。
これからDXをはじめようとしている方、
DXをはじめたけど行き詰まっている方、
DXがそもそも何か分からない方、
どんな方でも歓迎です。

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この記事が何かあなたのお役に立てると嬉しいです。
それでは。

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