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DJI Mini3 ProのバッテリーとDIPS申請ついて

この6月20日から改正航空法が施行される。100g以上の機体重量のドローンは全て「ドローン登録システム」で機体情報の登録を済ませ、「登録記号」の発番を受けなければならない。
そして、登録記号は確認できる場所に表示しなければならず、文字の大きさも規定により指定されている。
ここまで手続きや準備を済ませてようやく合法的に屋外でのフライトが認められる。
SNSを観ていると、登録記号の発番さえ受ければそれでOKと思っている方もいたりして、つくづくこの法令のわかりにくさを露呈しているような気がしてならない。

登録記号は視認しやすい場所に表示しなければなりません。

DIPS「ドローン基盤情報システム」について


ドローン登録システムで登録記号の発番を受け、機体に表示すれば、まずは屋外でのフライトは可能になる。
ただし、私のように空撮をメインにドローンを使っていると、どうしても飛行禁止エリアにおける許可、飛行方法における承認を受けておく必要が出てくる。

例えば、
・住宅密集地上空の飛行
・人や建物等から30m以上離れた場所での離発着
・目視外飛行
などは代表的なケースだと思われる。
ドローンを使い慣れた方にとってはDIPSでの包括申請は馴染みのある手続きだろう。

DJI Mini3 Proでの包括申請について


私もMini3 Proの包括申請手続きを済ませ、現在審査中である。
DIPSによる包括申請は、ドローン登録システムとデータ連係が始まっており、申請手続きの際にドローン登録システムで登録した機体情報を引き継ぐ仕組みになっている。

つい最近、ドローン登録情報システムに、Mini3 Proの機体情報がリストに登録されたことによって、手続きが簡素化された。
そのおかげで私も短期間で登録記号の発番を受けることができ、包括申請手続きへと進めている状況だ。

さて、問題はここからで、ある。

インテリジェント フライトバッテリー Plus装着は改造申請が必要!?

とある方、(ここではAさんとしよう)から得た情報によれば、インテリジェント フライトバッテリー Plus装着時は改造申請が必要とのこと。

DIPSの画面を確認すると、ドローン登録システムから引き継がれた情報が、標準バッテリー装着時の機体重量として登録されており、これが修正できない。

Aさんによれば、国交省に確認したところ改造機体で申請して欲しいとの回答を得たらしい。

まだ、試していないが、こんな感じになるのだろうか。
純正バッテリーなのに改造申請が必要というのも少し腑に落ちないが、DJI Mini2オーナーが海外製バッテリー装着のため、改造機体で包括申請をしている話を思い出した。

この扱いが抱える問題点


DJI Mini2の場合は、オーナーがわざわざ海外製バッテリーを購入し、199gを超える機体重量で申請を行うことは本人が十分認識したうえのこと。
しかし、今回の問題は少し事情が異なる。

なぜなら、DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plusを購入した場合、インテリジェント フライトバッテリー Plusが同梱される。
海外とは違って、国内ではDJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plus一択なので、何も知らずに購入するオーナーが圧倒的多数となるだろう。

まさか、包括申請で改造機体として申請する必要があるなどと考える人は現時点でほとんど存在しないと思われる。

純正品と思ってDJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plusを購入したオーナーが知らず知らずのうちに包括申請の不備として扱われる改造機体を使用するという状況になってしまうのは納得がいかない。

少なくとも、メーカー、代理店、国などは何らかのアナウンスをする必要があると思われる。
せっかく、新しい機体を入手してドローンライフを楽しんでいる我々が不利益を被るような事態にはなって欲しくない。

今のところ、私の手元には標準バッテリーしかないので、一旦は現在の申請を進める予定だ。まだ、この件について自分でも詳しく調べていないので、引き続き情報収集を進めるつもりだが、既にDJI Mini 3 Pro Fly Moreキットを購入した方は、情報収集につとめていただきたい。

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