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SDGsによるまちづくり

昨年7月、私の住む岐阜県は内閣府が推進する、「SDGs未来都市」に認定された。その後、県はSDGs推進プラットホームを立ち上げ、SDGsの啓蒙活動、登録団体間の情報共有、などなどさまざまな取り組みが始まっている。

国が掲げる「SDGsアクションプラン」には地方創生が1つの柱として掲げられている。なぜ、SDGsが地方創生なのかというと、この2つは相性が良いからと言われている。

まち・ひと・しごと総合戦略とSDGs

都市一極集中が加速する中、地方自治体は地方創生を政策の柱に掲げ、SDGsによる、「持続可能なまち」を目指した「まち・ひと・しごと総合戦略」を策定し、市政を運営している。

従って、どの自治体もこの「総合戦略」を策定し、地方創生SDGsの実現にむけた、まちづくりを目指している。

一方で、この戦略の中には必ずと言って良いほど「Society5.0の推進」も掲げられている。これは、わかりやすく言うとDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現によって、人々の生活を生産的かつ豊かにするための方針である。

SDGsとSociety5.0の共創

安宅和人さんの著書「シン・ニホン」では、この2つは両輪であり、かつ複合的に進められるべきだと述べられている。Society5.0はコンピュータパワーを活かして生産性の高い社会を実現してゆく方向を目指している。しかし、コンピュータパワーを使えば使うほどCO2の排出量は増加する関係にある。

それは一見、SDGsの目指す方向性に逆行するものである。要するにこの2つの要素をどのようにバランスして、我々の生活を持続可能な社会にしてゆくのかという命題を示されているに他ならない。

2つが同時に実現される社会

このことから、この2つをどうやって同時に実現するのか、という議論から出発しなければならない。これは相反関係にあるのではなく、相関関係があり、両輪で考えてゆく必要があるということを我々は理解しなければならない。

これまで、「経済の発展と環境の維持」という2軸で語られてきた事柄は、今の時代、「SDGsとSociety5.0の実現」という関係に塗り変わっている。これは、今我々が「自粛要請と経済の立て直し」という相反する2つの条件を両立させることを求められているのと、全く同じ関係にあると言える。

一見、相反する関係を同時にそして両輪で考え、成立させてゆくことを考える必要がある。これは誰が考えるのか?自分一人一人である。

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