【ネタバレしかない】映画「ポゼッサー」のメモ

「ポゼッサー」という映画を観て、何も考えずでも普通に楽しかったんだけど。劇中の比喩や暗喩をつなげてみたら割とスッキリする話な気もするのでまとめ。ただの自分のメモ書いてここにチラ裏しとこってだけの話です

# TL;DR


人の身体を乗っ取って暗殺業務してるうちに、自分に快楽殺人かそういう性質の性癖が芽生えてたわって話(他の要素もあるだろうけど、メインの筋として)

# 話の流れに沿ったフラグの解釈

## 1.冒頭の代理暗殺お仕事シーン

- 鏡の前で感情いじってるとこ
    - たぶんターゲット始末した後に離脱する準備、感情コントロールで罪悪感を引き上げてる?
    - あらすじによると、暗殺終わらせた後は罪悪感で自殺して乗っ取った身体から離脱(pull me out)するらしい
    - 「罪悪感」がわかりやすいキーワード
- ターゲット始末するとこ
    - 後から判明するが、ピストル持ってるのにあえてナイフでのメッタ刺しにする
- 離脱がうまくいかない
    - 先程引き上げまくった罪悪感で自決を試みるが何故かできない < 罪悪感が足らず?*1
    - とりま駆けつけた警察官に始末させて結果オーライとする
- なんとか離脱して、その後の主人公(タシャ)のメンタルチェック
    - 子供の頃に作った蝶の標本を見て「後から罪悪感でとても後悔した」*2という台詞
    - 以前に「夫といると危ない」という発言をしたらしいが覚えていない < 危ない=「自分の自己が変容してきて危害を加えるかも」という自覚あった?

## 2. 仕事の後の休暇の家族シーン

- 自宅の家の前で家族との会話を想定練習
    - 家族とどう過ごしてたか若干忘れてきてる?*3
- 家族との休暇
    - 仕事の詳細は知らされてないが帰ってきて欲しい旦那
        - この時に幻覚で旦那にナイフさした感じになってるけど、この時点では精神負荷によるものか欲望なのかわからんよね
        - 欲望なんだろうなぁ思い返すと*4
    - セックスは主人公のが受身

## 3. 次の代理暗殺の事前乗っ取り

- 関係ないけど下調べや乗っ取り方、その後のなりきりも含めて雑ぅ!って思いました
    - ただ今の時代に敢えての古めかしいガジェットや機械は好き
- この辺そんなにフラグとして解釈できるものがあんま思い返せない、色々演出はあったけど明確に何を指してるかがわからず
    - 関連する登場人物の紹介タイムでもあるからそっちメインかも
- 恋人との普段とのセックスは受身のようだが、行為してるうちに攻めに転化する < 攻撃性が高まっとることの暗示っぽい*5

## 4. 代理暗殺お仕事シーン

- 冒頭と同じく、鏡の前で感情いじって罪悪感で自決できるように調整
- 例によってピストル持ってるのに無駄にターゲットと会話した上で火掻き棒での攻撃
    - 無駄にエグいけど仕留めきれてない < 暗殺って仕事から逸脱してる感*6
- なんとか仕事は終わらせた(実は生きとる)ので離脱しようとするが、やっぱりできない
    - やはり「罪悪感」が足りてない感*7
- 四苦八苦してる内に元の人格(テイト)が制御を取り戻して現場から逃走

## 5. 友人の家に逃亡して

- 友人に家に逃げこんで滞在の許可をもらうも、シャワーに入ってる所をピストルしちゃう
    - ここは打つ時にタシャになっとるしタシャが乗っ取ってやったっぽ
- 来訪してきたエディも実は工作員で、タシャの人格をメインにさせた上で離脱の手助けをしてくれにきた
    - 手助け中にテイトの人格がタシャを抑え込む、けど抑え込んだ時にタシャの内面を共有しちゃったっぽい?
- テイトとして意識が戻った時はエディもコロコロされてた
    - やったのはタシャの方やろね、今後の行動考えるともうこの時点で開き直っとらんかタシャの人格?

## 6. テイトがタシャの家族の元へ

- テイトがメインの人格とはいえ、タシャの誘導で来た感が強い
    - 表向きはテイトが乗っ取られた事への怒りで手がかりになる場所に来た~って体だろうけど
- タシャの旦那を襲うシーン
    - タシャの内面を共有したので、タシャが色々混じってもう化け物メンタルになってるのを旦那に言ってる*8
    - 旦那は何も知らないんで何も返せないけど
- 銃を突きつけてタシャを呼ぶとでてきた
    - 乗っ取った恨みつらみとかあるんだろうけど、タシャは「いや~お前がやりたかったんでしょ」って丸め込む
    - 「なんとかしたかったらソイツも始末して」とタシャ、もう邪魔者なのでやっちゃって欲しいと*9
- 旦那没
- そのタイミングでタシャの人格がメインになった模様、再度離脱しようとするもやっぱりできない
- そこに子供が現れてテイトをスパッと切る
    - 子供も乗っ取られてる事を知ってか知らずか、タシャの姿で子供をバンバン
    - 明確にタシャとして撃った演出になってる*10
    - 相打ちでお互い離脱できました

## 7. 離脱後のメンタルチェック

- 冒頭と同じシーンとなるメンタルチェック
    - 子供の頃に作った蝶の標本を見るが、今度は「後から罪悪感でとても後悔した」という台詞は出ずに映画おわり*11


ということで
*1~*11あたりの要素から自分(タシャ)が仕事繰り返してく内に混ざって人格変容してきて殺人好きだったり家族を家族と思えずに邪魔になってきてたのがテイト乗っ取りで明確に出てきましたねーってお話っぽい。
ともあれ映画面白かった。

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