使い捨て不織布マスクの作り方
過去に試作として同様の製法で作成方法を説明した記事を執筆しましたが、今回あらためてまとめ直して再執筆します。
マスクが手に入りにくい昨今、自前のマスクを手作りされている方も多いかと思われます。
布マスクの作成方法は各所でみられますが、縮まないように手洗いしたり、洗い替えのための必要枚数を考えると、作るのにも使い続けるのにも手間がかかります。
今回は、不織布を使って使い捨てできる立体型不織布マスクを作成する方法を考案しましたので、紹介します。実際に筆者もこの方法で作成したマスクを使用して通勤をしています。
慣れると1枚あたり10分程度で作ることができます。筆者は週末に1週間分まとめて作って毎日使い捨てで使用しています。
材料
・ラッピング用不織布バッグ(100円均一にて購入)
・マスク用ゴムひも
・フィッシュクリップ 4個(マスク1個分)
不織布はラッピング用のほか、スーツカバーや布団カバーのものも不織布製ならOKです。厚手のものを選びましょう。農業用不織布シートは薄手で目が粗いので今回の製法には向きません。
画像のラッピング用不織布バッグだと、マスクの大きさにもよりますがだいたい6~9枚程度のマスクをつくることができます。
道具
・カッティングマット
・カッター
・はさみ
・シャープペンシル(えんぴつ)
・ものさし
・クリップ(3~4個)
・シーラー
あらかじめ既製品の不織布マスクからコピー用紙に型をとっておきます。
手元に型をとれるものがなければ、立体型の布マスクを縫うための型紙が各所で公開・配布されていますので、それをもとに使ってもいいです。
作り方
材料の不織布バッグを折り重ねて二重(計4枚重ね)にします。
型紙をあてて輪郭をなぞって型をうつします。
計4枚重ねになっていることを再度確認して、周囲を切り分けます。
マスク1枚分のサイズに切り分けたら、重ねているのがずれないようにクリップでとめて、線に沿ってはさみで切り取ります。
切り取るとこうなります。
写真のように、4回にわけてシーラーで溶着をします。
シーラーのランプが消えてから2秒くらいは押さえたままにすると綺麗に溶着できます。
うまく溶着できると不織布が半透明になります。
温度が高すぎたり加熱時間が長すぎると不織布が溶けてしまってボロボロになるので、その場合は温度を下げるか時間を短くします。
温度が低すぎたり加熱時間が短かすぎると不織布が部分的に白いままだったり溶着がはがれてしまうので、その場合は温度を上げるか加熱時間を長くします。
端から20mmのところに印を打ち、そこから5~6mmのあたりに印を打ちます。反対側の面も同様に印を打ちます。
片側2枚になるようにめくります。
打った印をむすぶようにシーラーで溶着をします。これは重ねた不織布が開かないようにするためと、この後に説明するゴムを取り付けるための補強の役割があります。
端から7~8mmのあたりから10mm程度ものさしでまっすぐな線を引きます。そのあと、線に沿ってカッターで切れ目を入れます。
フィッシュクリップにマスク用ごむひもを結び、先ほど開けた切れ目に差し込んでフィッシュクリップを閉じます。
ゴムの部分は交換式で、マスク部分だけ使い捨てできる立体型不織布マスクの完成です。
マスクの口や鼻が当たる部分にクッキングペーパーを当ててクリップで挟めば、その部分だけフィルターとして数回交換して使いまわすことができます。
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