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ドライバルク輸送従事者の守護神

ドライバルクなんて聞き慣れない単語ですよね。私も最近調べて初めて知りました。

まずはドライバルクの説明から。

ドライバルクとは金属の原料となる鉱石、木材チップ、石炭などの貨物を指します。

それらを運ぶドライバルク船は船倉に巨大な空洞があって、そこに液体では無い乾いた貨物(Dry cargo)を直に入れるばら積み(Bulk)をする事からドライバルクなんだそうです。


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↑これは鉄鉱石をダイナミックに船に積む写真。

…石炭がベルトコンベアで荷下ろしされるビジョンと〝ボーキサイト〟と言う単語だけでここまで調べるのめっちゃ時間かかったわw

あ、ボーキサイトはアルミニウムの原料です。


ここから本編。
控えめなムスクの様な香りと共に来て下さったのは、アオツマスメラノミコトと名乗る神様でした。
残念ながらネットで調べても名前が出て来ませんでした。

みずらの髪型と袖口と裾を絞った白い衣、典型的な日本神話の神様の姿です。戦国武将が陣営で使っていたような折り畳める椅子に座り、膝には剣を乗せていました。

大国主さんと似てるんですが、彼より髭が濃ゆくて、バルボ髭?に近い感じでした。


「似ているってよく言われる。」


顎髭を撫でながらアオツマスメラノミコトさんは答えました。やっぱ言われるんやw


「実際彼とも仲良くさせて貰っているから、偶に間違えられるんだ。」


いやいや見た目で判断して間違うのは人間だけでしょうwああ、出会った人間が間違えるって意味かな?

まあそれはそうとして…確認しますが、アオツマスメラノミコトさんはドライバルク船の船員さん達の守護とサポートをして下さってるんですか?


「船員だけでは無く、港でドライバルク船が積んできた貨物を荷下ろしする港湾労働者も含まれるよ。」


数ある海運の貨物の中で、担当がドライバルク限定なのはどうしてですか?鉱物が好きとか?


「鉱物が好きと言うか、彼らが担っている仕事が好きなんだ。考えてみてごらん、彼らが鉱石を運んで来ないとどうなるか。」


鉱石が入って来なかったら何も作れなくなりますよね。車のボディーもマンホールの蓋も鍋釜ですらも!Σ(゚д゚lll)国内の産出量だけではとても賄いきれないと思います。


「そう、地球では原料無しに物は作れない。そして運び手無しに原料は入って来ない。絶え間なく外国から原料を運んで来る彼らは毎回凄い偉業を成し遂げているんだ。」


そうですよね、船旅だってハイリスクですし。まあ保険は入ってるだろうけど。


「穀類も人間が食べるだけじゃなく家畜の飼料としても使われる。食品関係、畜産家や酪農家も困るね。」


ああそうか、鉱石や燃料だけで無く穀物も運んで来るんですよね。考えてみると凄い重要なお仕事。


「物がどう作られているかは工場見学で分かるけれど、港湾の仕事は一般の人はなかなか見られないからね。彼らは国の産業の根幹を支える功労者だと私は思っている。」


当たり前に物が作れたり食べられたりするのは実は素晴らしい事なんですよね。
それにしても最初から“ドライバルク”って単語をくれたら記事纏めるのこんなに時間かからずに済んだのに…^_^;


「君にちゃんと知って欲しかったから最初のヒントは必要最低限にした。調べて自分の言葉で説明出来てこそ、人は初めて物事を理解するんだ。」


最近こう言うパターンが多いですね。高次の皆さんのお仕事について話す時、分野によっては基礎知識が必要になります。まずはそれをネットでとことん調べさせるって言う…

ちゃんと理解出来てるかは自信無いですけど、何か色々調べながら話してたら社会科見学に行って来た気分になりました。賢さが1ポイント上がったかな?w

アオツマスメラノミコトさん、ありがとうございました。


…あっ、何で剣持ってるのか聞くの忘れた!( ̄◇ ̄;)
まあいいや、誰か別の方にでも聞こっとw