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カケルデザインマガジン

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「カケルデザイン」を掲げつつ、くふうAIスタジオ デザイン推進部で働くメンバーの個性を存分に味わえるマガジンです!
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#UIデザイン

デザイナーとしての「良い問いかけ」とは何か?

こんにちは!2023年4月に、くふうAIスタジオにデザイナーとして新卒入社した山川と申します。 入社して3ヶ月程の間に、研修や実際の仕事に携わる中で失敗したこと、上手くいったこと、様々な経験から考えたことの一つを、自分なりの言葉でまとめてみようと思います。 新卒入社のデザイナーとして学んだことをまとめてみた上で、今回設定したテーマは“デザイナーとしての「良い問いかけ」とは何か?”ということです。 初めて仕事に携わる上で、最も苦労した点はクライアントやチームメンバーとのコ

AIとUIとデザイン

株式会社Da Vinci Studio フロントエンドテクノロジストのshibaです。 ChatGPTを皮切りに、一気にテキスト生成系のサービスに注目が集まってやっと落ち着き始めたな〜と感じている今日このごろです。 僕はデザインとエンジニアリングの両方を扱いながら仕事をしているからこそ、GPTを始めとするAIに対するUIの影響の大きさとデザイナーによる体験提案のポテンシャルを強く感じています。 この記事ではそのポテンシャルを感じさせてくれたいくつかの事例を紹介しながら、A

"ハーフモーダル"のUIにちょっと考え込んだ時の話

今回は考えていることを在庫放出セールなnoteです。ちょっと経験談でもあるので、特にwebで"ハーフモーダル"なUIを検討されている方は参考になるところもあるかもしれません…が、概ねお気持ち・ただの気づきの文章と言って差し支えない内容になっています。 始める前に:言葉の定義についてまずこの記事で取り扱う「ハーフモーダル」はMaterial DesignにおけるBottom SheetやiOSにおける支払い内容確認画面のような、「あるモードから完全に脱さず(あるモードの内容が

いいなと思う UI はユーザの行動を承認している

ここ 2 年ほど映像作品をたのしむ機会が増えました。自宅ですごす時間が長くなったり、サービスが充実しているのも理由です。チームメンバーからも映画やアニメをすすめてもらい観ています。経験してみないとわからないことも多くて、興味を持つ範囲を広げられていてたのしいです。 観ていて気づいたのですが、映像作品を観ているとたまに物語を見失ってしまいます…。なれていないのか、理解力の問題なのか…。視聴中に「あれ、今は物語の主流なのか過去の話をしているのかわからなくなったぞ」と一度見失うと

プロトタイプは問いかけ

なにかを作るときに、プロトタイプ (この記事では試作品として機能するものを指します) を用意しない人はいないと思います。わたしはデザイナーという職業柄、プロトタイプを利用する機会が多いです。たとえばわたしの場合は、デジタルプロダクトに限らず資料やブログなどの文章もプロトタイプを作成する対象です。よくプロトタイプを利用する一方で、それをうまく使えているのかという点ではまだまだ学ぶ機会が多いなと感じています。 プロトタイプへの期待開発しているプロダクトのプロトタイプをチームとの

漫才のツッコミとデザイン

私は毎年 M-1 グランプリを楽しみにしています。M-1 グランプリ 2021 では、優勝した「錦鯉」のネタで最後に言った「ライフ・イズ・ビューティフル!」はオチとして衝撃的で強く記憶に残っています。これまでの M-1 グランプリを振り返ってみると M-1 グランプリ 2019 は特に好きで何度も観ていて、特に「かまいたち」の漫才が好きです。最近は「A マッソ」に注目しています。 私は漫才を研究しているわけでも知識を持っているわけでもなく、漫才が好で楽しく観ている程度です。

Figma:editorが見る世界とviewerが見る世界の違いを知ろう

今日はFigmaで意外と忘れがちなこと、権限である「editor」と「viewer」でファイルの見え方が違うことのお話です。 Figmaはよく"コラボレーションツール"と紹介されることがあるくらい、他者との協働を意識しているデザインツールです。が、上記のような権限によってユーザーごとにできること・できないことが設定されています。 ここまでは皆さん十分ご存知だと思うのですが、ではeditorとviewerでちょっとずつファイルの見え方が異なるのはご存知でしょうか? 私もなん

デザインの観察、分解

わたしはデザイナーとして活動しはじめてから約 20 年間、やり方を変えながらほそぼそとデザインの観察と分解を続けています。きっかけは広告のデザインをしていたときで、先輩が作った広告を対象にして「なんでこうしているのか」を掴みたいと考えていたのだったなと憶えています。とにかく引き出しを増やしたかったんですね。もっと知見を増やして引き出せるようにしたいのは今も同じです。 現在は、アプリやウェブサービス、ゲームや映像作品など、さまざまなものに対象を広げて観察、分解しています。毎回

"チームでのデザイン"を主導するために活用しているFigmaコンポーネントの話

みなさんはFigmaのコンポーネント機能を活用していますか? 聞くまでもなくされていると思います。私も大いに使っています。 今回の記事では、コンポーネントの中でもただのUIパーツのコンポーネントではない、"チームでのデザイン"を主導するために活用しているものを紹介していこうと思います。 "チームでのデザイン"そもそも今回でいう"チームでのデザイン"とは「デザイナーだけで決定して進める・デザイナーだけがわかるものではない、他のメンバーも巻き込んで進めるデザイン仕事」のことを

ユーザの認知努力、伝わり方、わかり方

ここ 2 年ほどで、私の環境ではミーティングのほとんどがオンラインになりました。リモートワーク中心でコミュニケーションなどにくふうは必要ですが、次々と色んな人と話せるのはおもしろいです。私がよく使うツールは Around、Google Meet、Zoom と相手や目的に合わせてさまざまです。 なかでも Google Meet でのミーティングがやや多めです。カレンダーとの連携もあるからでしょうか。そんな Google Meet のミーティングで最近、何度かおかしな現象に遭遇

iOSでの下部固定UIに気をつけようの段

今回はちょっとした気づきのメモ。 下部固定、すなわち「Webブラウザの下部にposition:fixed;で固定されスクロールしてもブラウザ下辺にくっついたままになるパーツ」についてです。 ぶっちゃけ心得ている人は十分心得ていそうなので、初めて下部固定を使ったスマホデザインをするぞ!!という人は参考にするくらいでお願いします🤘 具体的に気をつけたほうがいいポイントは2つです。 1. セーフエリアからはみ出す可能性これはiPhone X以降の端末がメインである場合に気をつ