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【米国株OP】ネガティブガンマ戦略(AMD)

最近、米国株オプションを用いてネガティブガンマ戦略を実施しております。基本Weekly Optionを利用しているので、満期決済がメインとなりますので、どのような権利行使価格を選択するのか?はかなり重要なファクターとなります。今回はその点について考察していきたいと思います。

ネガティブガンマ戦略とは

ネガティブガンマ戦略とは、オプションのリスク指標(デルタ、ガンマ、セータ、ベガ)のうち、ガンマの数値をマイナスとなる建玉を取る戦略のことを言います。

ガンマは、オプションのプレミアムに対して常に正の値を持ちますので、ガンマが増加すればプレミアムは増加、減少すればプレミアムも減少という正の相関を持ってます。

建玉のガンマがネガティブ(マイナス)ということは、オプションを売っていることと同義になります。つまり、セータを味方につけながら、プレミアムの減価を狙うポジションとなります。

今回、満期決済で利益を獲得を目指すので、満期時にITMにならない権利行使価格を選択することになります。平たく言えば、最適なショートストラングルを組んでみよう!って感じですかね。

AMDで検証

どうしてAMDの銘柄を選択したのか?というのは、表向きはボラが激しい銘柄であり、1週間でもそれなりのプレミアムを獲得できるというのが理由ですが、正直なところ、多額のロスカットした過去があるので、少しでも取り戻したいというのが本当の理由です。まあ要するに、銘柄選定に根拠はないということですww

データを獲得しないとね

最適なショートストラングルを検討するにしても、まずはAMDのデータを獲得しないとね。これは、米国のYahooファイナンスが便利です。

米国のYahooファイナンスを検索して、AMDと入力すると上記画面が表示されます。赤枠の部分に[Historical Data]という項目がありますが、ここをクリックすると、自分の好きなデータをcsvでダウンロードが可能です。

一番左で期間を選択します。今回は5年分としました。FrequencyでWeeklyを選んで週足を選択します。あとは、Applyを押した後に、その下にあるダウンロードを押せば、csvデータが獲得できますので、あとはエクセルで分析すればOKです。便利なサイトですね。

やっぱり、標準偏差ですかね

5年分の週足のデータを獲得できました。これから1週間の変動率を出してみました。※1週間の変動率(%)=(今週終値-先週終値)/先週終値

最大値:26.1%  最小値:-25.5%
平均値:1.1%  標準偏差(σ):7.4

1週間で25%の変動は凄いですね💦時期を確認すると2020年7月なのでコロナショックで株価戻しているところですね。SOXもNASDAQもそれほど上昇していないので、AMDの個別の材料で上げたようです。翌週にサプライズ決算がされていたので、何か好感できる材料があったのかな?

最小値の-25.5%は2018年10月で、ネットで調べると世界同時株安が起こったみたいですね。

平均値が1.1%で標準偏差(σ)が7.4ということは、1週間の変動率が▲6.3%~8.5%の範囲に収まる確率が68%ということですね。そうです、ボリンジャーバンドの1σのことですね。

では、2σで考えると、▲13.7~15.9%の範囲に収まる確率が95%ということは、これ以上のOTMの権利行使価格を選択すれば、ほぼ安全じゃね?ってことですね。あくまでも確率の話ですが…

実際に権利行使価格を調べてみた

AMDの2022年3月18日(金)の終値は113.46ドルでした。▲13.7~15.9%の権利行使価格は、97~131ドルとなりますので、来週満期(3/25)のプレミアムを確認してますと、

97P@0.17   131C@0.11

う~ん…合計で0.27なので、1週間で27ドルの利益!実際は手数料取られるので20ドルくらいでしょうか。目標としては、1週間で1万円をコツコツ稼ごうと思っているので、ちょっと安すぎる印象です。

では、少しリスクを上げて1.5σで検討してみましょう。1.5σは▲7.8~12.2%の範囲に収まる確率が87%ということなので、これでも充分かもしれませんね。権利行使価格は104~127ドルとなりますので、来週満期(3/25)のプレミアムは下記となります。

104P@0.59   127C@0.22

おお、これなら合計で0.81ドルになるので、1万円/月に近くなりましたね。計算がややこしいので、±10%の権利行使価格でショートストラングルでよいかもしれませんね。

ちなみに、今回は5年間分のデータで検証しましたが、直近3年間、1年間の場合お標準偏差(σ)は下記のとおりでした。

直近3年間:6.8   直近3年間:6.4

標準偏差が小さくなってきているということは、数値のバラツキが少なくなってきているということなので、ボラが低くなっているということでよいのかな🤔

今後の方針

とりあえず、今後は、ATMから±10%の権利行使価格でショートストラドルを組んで、あとは、相場の上げ下げに応じて建玉を調整したいなと思います。

ボリンジャーバンドでは、±3σでバンドウォークしていくことも少なくないので100%上記の数値でOKというわけではありません。ただ、一つの目安として参考にしていきたいと思います。

私は理系出身ですが、あまり標準偏差とか詳しいわけではありませんので、ひょっとしてこれまでの検討が間違っているかもしれません。その時は教えてくださいww

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

ありがとうございました!