ストラテジー発注の逆指値がないことが幸いしたケース
みなさん、こんにちは。いつも、こちらのnoteをご覧いただき誠にありがとうございます。
最近は仕事に追われて、米国OP建玉の報告しかしてませんでしたが、本日、時間があったので、昨日あったケースをご報告。
ストラテジー発注とは
サクソバンク証券では、オプション戦略と呼ばれる、所謂、ストラテジー発注の機能があります。ストラテジー発注の詳細については、下記noteを参照ください。
まあ、平たく言いますと、アイアンコンドルを建てる際、コール、プットの売り買いを4つ組み合わせるわけですが、1個づつ約定しなくても、4個同時に約定できるという機能になります。
つまり、アイアンコンドルで、クレジット(受取額)を2ドルと指値して注文した際、4つのオプションの合計が2ドルになった時点で、自動的に4つのオプションを約定できるというとても便利な機能です。
逆指値ができない!
ストラテジー発注の機能辞退は、IB証券ではすでに導入されており、サクソバンク証券にも待望の導入だったわけですが、1点不都合な部分がありまして、指値で約定はできるのですが、逆指値で約定する機能がないのです。
つまり、予想と反して含み損がドンドン拡大した場合、逆指値の設定ができないので、突然、大きな損失を追っているという場合があるわけです。
実際、私の場合、前日はロスカットラインに到達してなかったのですが、翌日、相場が大きく動き、ロスカットラインを遥かに超えてしまい、想定より多くの損失を出したことがありました。
それを防ぐためには、とりあえず、ロスカットラインに近い数値で、売りポジションだけ逆指値を設定するしかありません。※サクソバンク証券では、ストラテジー発注では逆指値の機能はありませんが、オプション単体の取引では逆指値の設定が可能です。
コール売りに逆指値を設定
私は、先週末時点で、下記のようなアイアンコンドルを1枚保有しておりました。ご覧の通り、コール側の含み損が大きくなっており、満期まで2週間切っておりますので、相場の上昇はガンマによる効果で、ドンドンプレミアムのボラティリティを高くしており、危険な状態です。
大きなロスカットを避けるために、とりあえず、5405C売りのオプションに、逆指値(25ドル)を月曜日に設定しておきました。
逆指値が約定
翌日、相場を確認すると、さらにS&P500が上昇しており、5405Cの25ドルの逆指値が約定しておりました。ただ、約定値は下記のとおり21ドル(▲138,703円)と25ドルよりはお手頃な価格で約定できました。
ロスカットの逆指値が約定してしまったので、ヘッジの買いも決済しておくかと確認したところ、なんと、5415C買いが22ドルくらいをつけているではありませんか。
逆指値を約定後、引き続き、相場が上層していたため、5415C買いもガンマの影響で、ドンドンプレミアムを上昇させ、なんと、22.5ドル(+175,377円)で約定し、ロスカットどころか利益(+36,674円)を出す結果となりました!
これは、もし、ストラテジー発注で逆指値ができていた場合、確実にロスカットされていたわけですが、その機能がないために、偶然にも利確できたというケースになります。
まとめ
今回のケースは上手く行ったときの話であり、もし、コール売り約定後、相場が大きく下落していた場合は、もっとロスカットが大きくなっていたわけで、狙ってできるものではありません。
ただ、満期が近いガンマの効果がより大きい時期は、ワンチャン、利確を狙ってコール売りだけ約定させるという方法もありかもしれませんね。
今回、5415C買いオプションには逆指値は入れていませんでしたが、相場の下落を考慮して、買いにも逆指値を設定しておけば、最大損失は固定できますし、もし、逆指値が刺さっていなければ、利確できる可能性も広がります。
今回はちょっと珍しいケースだったので報告させていただきました。
本日も最後まで御覧いただきましてありがとうございました。次回の記事も御覧いただければ幸いでございます!
ありがとうございました!