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Blu-rayコレクターズ・エディション発売!『フランケンフッカー』を特典で極める

『バスケットケース』シリーズ( '82〜'91)のフランク・ヘネンロッター監督が手掛けたカルト・ホラー『フランケンフッカー』。フランケンシュタインの怪物を下敷きに、ジェームズ・ロリンズ演じる医学生ジェフリー・フランケンの純愛ゆえの暴走を活写し、容赦ない人体破壊や特殊効果&アニマトロニクスを用いた怪物の描写はホラー・マニアから絶賛された。そんな同作の国内初となるBlu-rayが8月31日(水)に発売!

© 1989 SGE Entertainment Corporation Artwork & Packaging
©2022 Zeque Productions, LLC. All Rights Reserved.

今回のBlu-rayは新規HDマスターを使用した本編、新規映像を含む123分の特典を収録したコレクターズ・エディション。監督と主演のジェームズ・ロリンズの音声解説とメイキング・ドキュメンタリーの内容を少しだけ紹介しよう!

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困難の連続だったカルト作の舞台裏とは

© 1989 SGE Entertainment Corporation Artwork & Packaging
©2022 Zeque Productions, LLC. All Rights Reserved.

本作は監督が初めて全米俳優組合(=SAG)と関わった映画で、SAGから女優
を紹介された。だが「彼女たちにヌードを拒まれたので、罰金覚悟でSAGの言うことを無視して自分で捜した。ストリップ・クラブで出会ったストリッパーの紹介でヌード可の出演者を集められた」と語る。
撮影監督との相性も悪く、最初の撮影監督は「パートタイムにしてほしい」と言い出したので解雇し、2週間ほど自分で撮影したという。その後、ロバート・ボールドウィンが撮影監督を引き継いだが、監督は彼とも衝突。「な
ぜかは分からないが嫌われていたのは確か。ずっと戦争状態だった」と言う。
さらにもうひとつ監督を悩ませたのは、米国映画協会からX指定(成人指定)と認定されたこと。これに対して監督は「暴力的でもないし、女性の胸の露出もアクション映画と変わらない。何度も話し合ったが納得いかなかったので、審査なしの扱いで公開した」と明かす。

スタッフが証言!特殊公開の秘密

© 1989 SGE Entertainment Corporation Artwork & Packaging ©2022 Zeque Productions, LLC. All Rights Reserved.

特殊メイクアップのゲイブ・バータロスは、爆破などの特殊効果も担当。彼は「監督は特殊効果の専門知識があり、しっかり予算を付けてくれた。製作の時間もちゃんと取ってくれたのでスムーズにできた」と語る。脚本を読んだ当初は「笑えない冗談」と困惑したが、「監督を信頼していた。彼は低俗な物でも魅力的な作品に仕上げる」と撮影に臨んだ。

娼婦たちがドラッグで爆発するシーンについて、「CGが発達していない時代。どうやって人間を爆発させるか、バータロスと考えた」と言う監督は、「娼婦役の女優たちに爆発直前のポーズを取らせ、それと同じポーズのマネキンと差し替えて爆破することにした。(マネキンをつくるところから)何カ月もかかって大変だったが楽しめた」と解説する。マネキンは発泡ウレタンでつくり爆破することになったが、問題が発生。爆薬をどれくらい仕込めばいいか分からなかったのだ。監督は、「花火職人に来てもらっていたので、意見を求めたが、彼もこんなことは初めてだったので分からなかったんだ。適当に試してみたら煙が出るだけで爆薬が全く足りなかった。量を3〜4倍にして撮り直したら、私たちの上にマネキンのパーツが降ってきたよ」と回想する。
 

※本記事はDVD&動画配信でーた2022年9月号の記事の一部抜粋です