辻口敬生@デライト・ベンチャーズ

デライト・ベンチャーズ プリンシパル。  事業会社・NY監査法人・コンサルティング会社…

辻口敬生@デライト・ベンチャーズ

デライト・ベンチャーズ プリンシパル。  事業会社・NY監査法人・コンサルティング会社を経てDeNAに入社。国内外M&Aやベンチャー投資などの業務に従事した後、2021年年初より現職。

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  • Delight Ventures "Column"

    • 23本

    DeNA1社LPの、独立系ベンチャーキャピタルのデライト・ベンチャーズ。 私たちが具体的に何をしているのか?投資領域は?シリーズは?など、内部のメンバーが随時情報を更新していきます。

最近の記事

「出向 x 起業」の取り組み

この度、デライト・ベンチャーズのベンチャー・ビルダーを通して起業した株式会社ウィズカンパニーと株式会社zoobaが、経産省が進める「出向起業等創出支援事業」に採択されました。今回は、前回の経産省奥山さんとの対談に続き、この仕組みにデライト・ベンチャーズが注目している理由を紹介できればと思います。 社内で新規事業を起こす大変さそもそもこのような支援事業が実施される背景として、国・経産省がスタートアップ企業の創出の手段として「出向起業の促進」を掲げているという事実があります。経

    • デライト・ベンチャーズ独自の契約条項ー株式買取条項に関する一考察

      こんにちは、デライト・ベンチャーズ辻口です。シード・アーリーステージのベンチャー企業を主に対象した投資を行なっているデライト・ベンチャーズですが、ベンチャー企業への投資の際に結ぶ契約書を(特段の支障がない限り)独自に策定したものを使用しています。これは、私たち自身が「スタートアップの成功確率を最大化する」ことが今後のスタートアップエコシステムにとって重要だと考え、起業家が投資を受けやすい、そして事業に集中しやすい環境を生み出すために行なっています。 今回は、私たちが策定した

      • 成長戦略会議:日本の投資マネーの流れ③

        2021年6月に公表された「成長戦略実行計画案」について、特に「私募取引の活性化に向けた環境整備」についてこれまで2回に分けて読み解いてきました。今回は最後の3回目としてデライト・ベンチャーズが重要と考える「少人数私募制度の大幅な緩和」に焦点を当てて議論したいと思います。 1.私募取引改めて、日本企業が資金調達をする際の一般論として。株式や社債などの流通性の高い証券を用いて資金調達をする場合は、プロの投資家や少人数を対象とする「私募」であれば、煩雑で時間も費用もかかる有価証

        • 成長戦略会議:日本の投資マネーの流れ②

          前回に引き続き、成長戦略会議が2021/6に公表した「成長戦略実行計画案」の③について考察していきます。まだお読みで無い方は、以下リンクです。 ③ 私募取引の活性化に向けた環境整備 「我が国の資本市場は、未上場の企業への投資について、個人投資家による投資手段が限定され、ベンチャーキャピタル以外の投資家の裾野が狭い。未上場のスタートアップへのリスクマネーの流れを太くする観点から、特定投資家の範囲の拡大等を図る。」 前回のnoteでは上記文章の前半部分を検討したので、今回は後

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          成長戦略会議:日本の投資マネーの流れ①

          デライト・ベンチャーズのプリンシパル/CFOの辻口です。デライト・ベンチャーズは、これから4〜5年の間にベンチャー企業の数・時価総額・調達金額を今の10倍にするべく、スタートアップを取り巻く環境をより良くする働きかけを行っています。その中でも私は特に、より多くのベンチャー企業がフェアにVCから資金調達ができるよう、マネージング・パートナーである南場を通して官公庁の担当窓口と法規制の改正や新規立法も含めて議論しております。初めてnoteを投稿するので簡単に自己紹介をさせていただ

          成長戦略会議:日本の投資マネーの流れ①