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DV-2021 (9) 自力応募 vs エージェント

こんにちは。

これはDV-2021というより、2022や2023以降の方向けの内容になるかもしれません。

皆さんご存知とは思いますが、DVプログラムへの応募は完全無料です。これは国務省のサイトにも口酸っぱく書かれています。おそらくDV関連の詐欺被害が後を絶たないのでしょう。

応募そのものは無料ですが、人によってはお金を払ってエージェントによる支援を受ける人もいます。
我々夫婦は完全に自力(戸籍謄本の英訳以外)でエージェントサービスは使っていませんが、自力かエージェントか悩んでいる方に向けて我々の経験をまじえた考察を書いてみたいと思います。

(1)エントリー手続きの難易度

エントリーが自力でできない人は少ないでしょう。
写真が不安という人もいるかもしれませんが、これはネットで調べればどうにでもなります。
もしエントリーが自力でできない場合、当選してもアメリカに渡って生き残れる可能性は低いです。

(2)当選後の手続きの難易度

エントリーは応募要件さえちゃんと読めばつまづく人はまずいないと思います。ところが、当選後の手続きとなると話が変わってきます。人によってはかなり難易度が上がるケースも考えられます。
と言っても、これは英語云々とか技術力とか交渉力とか法律の知識といった問題ではないです。DS-260の質問があいまいでどう答えていいか分からない、こういうケースはどうしたらいいか、情報もないからどうしていいか分からない、といった類のハードルです。
今の世の中たいていのことはネットで調べれば答えが見つかるものですが、まずDV当選者はN数が少ないので情報が圧倒的に少ない。そのうえ自分が特殊な事情を持っていたりする場合、数少ないDV当選者の中から同じ境遇の人を見つけて情報を共有し合うなんてまあ無理な話です。
エージェントにお金を払う価値はここにあります。彼らはこれを生業にしているので、何年にも渡って何百件ものDV申請を見てきており、経験値が非常に高いのです。そのため、もし自分が問題にぶち当たったとしても、過去に同じ、または似たようなケースの対応をしている可能性が高いです。
そういう意味で考えると、DVの支援エージェントというのはコンサルみたいな立ち位置になるかもしれませんね。エージェントにお金を払ったところで書類の収集やDS-260の提出は自力でしなければなりませんが(たぶん… もしかしてDS-260の提出って代行してくれたりするのかな?)、いつ何をすればいいか指示を出してくれ、問題が起こった時や疑問がある時に相談に乗ってアドバイスをしてくれる、これはまさに(少なくともIT業界では)コンサルやプロマネがしていることです。

(3)費用

エージェントに支援を依頼するにはそれなりの費用がかかります。
エージェントによって価格差はあると思いますが、日本で実績の多そうなグリーンカード.jp だとエントリーからのサポートが1人8,000円、当選後のサポート単体での発注だと1人132,000円から、という価格設定になっています。
申し込みの時点では当たるかどうかも分からないわけですが、当選者だけをターゲットにするとマーケットが小さすぎて商売が成り立たないため、申し込みの段階でより多くのユーザーを取り込むために、手を出しやすい値段設定になっているのでしょう。当選しなかった場合この8,000円は完全に捨て金ですが、当選後サポートの価格設定が13万円というのを見ると8,000円で賭けに出るのはアリだな、と大方の消費者心理が動くのを見越しての絶妙な価格設定だと思います。
当選後の手続きに不安がありエージェント支援を依頼する可能性の高い人は、申し込みの段階から保険としてサービスを買っておくことを推奨します。

で、結局どっちがおすすめなの。

率直にいうと、「申し込みの段階でエージェントにお願いしとけばよかったなあー!」と思ってます…。
我々の場合は夫婦2人で子供なし、離婚歴も前科もなく比較的シンプルなケースではありますが、それでもいろいろ悩むところが出てくるんです。
例えば、「私たちの財政状態だとI-134って必要だろうか?」とか、細かい疑問がいろいろと出てくるんですよ。私は同時期にアメリカ本社から社内転勤の内定が出たため、DS-260を出したら就労ビザの申請に響くのか、などなど…。絶対にしくじれないのでなんとか答えを探そうとネットの海を徘徊するのですが、これといった答えが見つからないケースが本当に多いのです。
我々は結局、何度かSimonにお伺いを立てたり、以前の記事で紹介したJustAnswerに聞いてみたりして、なんとかやり過ごしてきました。
それでもなんとかなるといえばなるのですが、やはり日本人のDV申請に最も精通したエージェントに依頼するというのは決して悪い選択じゃないと思います。というか、8,000円で必要な情報がすぐ得られるんだったら安いもんだと思います。断言します、破格です。

じゃあなんで私たちがエージェントにお願いしなかったかというと、応募の時点ではこんなサービスがあることを知らなかったからです。
当選してから「この手続きってどうなってんの…」という疑問が出てきて、ネットで調べ始めて初めてこの手のエージェントの存在に気づきました。上述の通り、当選後支援だけを依頼すると10万円を超える金額がかかってきます。払えない金額じゃないんだけど、10万円あったらあれが買える、これも食べられる…と貧乏性の私はいろいろ考えてしまい、結局自力でここまできてしまいました。

グリーンカードJPは、利用者の評判をみてもかなり親切にサポートしてくださるようですし、価格設定も良心的です。ここなら安心して利用できそうだなと思いました。
最初からここ経由で応募しとけばよかったと思っています。
(一応言っておきますが、グリーンカードJPのまわしものではありません)

ただ、世の中にはDVを利用したあくどい業者もいるようで、業者に必要情報を渡して代行エントリーしてもらった後、「あんた当選したけど、Confirmation numberを教えてほしければ金を払え」と当選を人質に取られて法外な金額を要求されるようなケースがあるようです。(たぶん日本ではないと思いますが)
ですので、もし業者さん経由でエントリーされる場合はくれぐれも評価・評判をチェックしてから選ぶようにして下さい。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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