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DV-2021 (1) 応募の流れ

まずは永住権の抽選プログラムの応募についてです。

2021年10月19日追記:
DV-2023の応募画面スクリーンショットを使って、応募用紙の記入方法を簡単にまとめました。難しい内容はありませんが、英語に不安がある、再確認したいという方は以下のPDFファイルをダウンロードのうえ参考にしてみて下さい。

2019年秋(10月から11月初旬にかけて):エントリー

アメリカ会計年の2021年度分の永住権抽選プログラムへのエントリーが前々年、つまり2019年の秋に行われました。
ちまたにはエージェントや弁護士事務所による有料の応募代行サービスが各種ありますが、応募の手順は極めてシンプルであり代行サービスの必要性を感じなかったため、自分で応募しました。
(これに関する注意点は後ほど記載します。)
夫婦そろっての応募はこれが3度目でした。独身時も含めると全部で5回くらいは応募してるんじゃないかと思います。
現在はエントリーはウェブでのみ受け付けています。応募期間はだいたい1か月くらい設けられていますが、証明写真とかパスポートとか少々面倒な点があるため、どうしても締め切り間際まで放置しがちになるんですよね。これは地理文化的背景に関係なくヒトという生物には共通して見られる傾向なので、締め切り直前はアクセスが殺到しサーバーがパンクするという事態も容易に想定できます。
「あと1時間で締め切りなのにつながらない!!イライラ」という余計なストレスを防ぐためにも、最終週は避けた早めのエントリー完了をおすすめします。

応募資格

Diversity Visaプログラム(以下DV)に応募するための要件は非常に簡潔なもので、以下を満たしている人であれば誰でも無料でエントリーできます:

(1)アメリカの高校卒業と同等の学歴、もしくは最低2年のトレーニングが必要な職業についた職歴を持っている

(2)DVプログラムの対象国で生まれている
(3)パスポートを持っている

(1)に関しては、たいていの18歳以上の日本人であれば高卒の学歴要件を満たせる人がほとんどじゃないかと思います。
(3)のパスポート要件はDV2021から新規に追加された要件です。後ほど当選結果の記事でも触れますが、この要件追加によって2021年度のDVは異例の低倍率となったようです。
応募要件で勘違いしやすいのが(2)DVプログラムの対象国で生まれている、というものです。プログラムの対象国として名前が上がるのは、恒常的にアメリカに多数の移民を送り込んでいる中国本土、韓国、カナダ、イギリス、ベトナム、メキシコなどです。私が知る限り、日本は毎年対象国になっています。
この要件について「対象国の国籍がある人」とブログなどで書いている人もいるのですが、実際の要件で求められているのは「出生地がどこか」であって、現在の国籍は要件とは無関係です。
例えば、北京で生まれ、養子として日本人の養親のもとで育ち、日本に帰化した人がいるとします。この人は国籍は日本ですが、出生地が中国本土なので、DVプログラムの応募要件を満たしていないことになります。
話が長くなりましたが、我々夫婦は3つの条件をすべて満たしているため、これといった問題はなくエントリーできました。

家族の人員構成

我が家は夫と私(妻)の2人だけなので比較的シンプルです。
当選確率を上げるために、夫と私の2人がそれぞれ応募しました。
DVプログラムでは、当選者に配偶者や21歳未満の子供がいる場合、これらの家族も一緒に永住権を申請する資格が与えられます。そのため、夫婦の場合は妻と夫それぞれが応募することによって、当選確率が2倍になるわけです。
なお、日本人はちゃんと応募の指示を読むので問題ないと思いますが、別居中の配偶者がいる人、子供がいる人は、それらの家族がアメリカに同行するしないにかかわらず、聞かれている範囲の家族構成は漏れなく書き出さなければなりません。ここで申告漏れがあると、当選後に却下になる可能性が非常に高くなるようです。

写真

DV応募に際しては写真を添付しなければなりません。白い背景を探し、自分でiPhoneやデジカメで撮影することもできますが、そもそも真っ白い壁がない場合もあるし、照明環境によっては「影が入らないように撮影する」というのがどうしても難しくなるのです。
我々はヨドバシカメラで撮ってもらうことにしました。お金がかかるといっても1000円2000円の話ですし、自宅であれやこれや悩みながら時間をかけ、挙げ句の果てに出来の悪い写真しかできないであろうことを考えると、この金額は一瞬でもとが取れます。
店員さんはとても慣れた様子で、「アメリカのビザの写真なんですけど…」と言うと「ああ、はいはい」と手際良く撮影を済ませてくれました。納品物は言うまでもなくプロのクオリティです。
写真屋さんで撮影してもらう場合、「白の背景」を指定するのを忘れないようにしましょう。何も言わないと青い背景で撮影されることがあります。画像編集ソフトで青背景を白にすることはできますが、「加工していない写真」という要件がありますので、できるだけ最初から白背景で撮影する方が安全かと思います。

もし近所に手頃な写真屋さんがなく自分で撮らなければならない場合、iPhoneでの撮影方法を詳しく解説したBritSimonSaysの動画がありますのでぜひ参考にしてみて下さい。また指定のサイズに合うように写真を切り取るためのPhoto Toolも用意されていますので、公式ページで要件を確認しながら写真を用意して下さい。

いよいよエントリー

準備が整ったら、DVプログラムへのエントリーを行います。
冒頭にも書きましたが、夫婦の場合は妻と夫がそれぞれ応募することができます。
記入・申告漏れがないかどうか、よく確認してから送信します。
応募が完了すると、Confirmation Numberが書かれた画面が表示されると思いますので、この番号を控える、画面のスクリーンショットをとる、印刷するなどして、確実に保存します。
抽選結果は翌年初夏に発表されますが、当選者への連絡があるわけではなく、所定のウェブサイトで各自結果を照会することになります。その際、このConfirmation Numberがないと結果を見ることすらできませんので、この番号は絶対になくさないようにしましょう。


以上、長くなりましたが、応募に際しての流れをまとめました。
次回は抽選結果の確認について書きたいと思います。

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