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ロン・ワッカリーを読むために

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人間以上中心の世界におけるポストヒューマニズムデザインを探索したロン・ワッカリー「Things we could design: For more than human-cent… もっと読む
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ロージ・ブライドッティ「ポストヒューマン―新しい人文学に向けて」を読む

Ron Wakkaryの「Things we could design」の翻訳に携わるなかで、森が関連図書を読み漁るコーナーです。今回はロージ・ブライドッティの「ポストヒューマン」(原著:Braidotti, R. (2013). The Posthuman. Polity)を読みます。 ブライドッティは著名なフェミニズム理論家で、特にノマドや生成変化といった、ドゥルーズを介して身体的な主体概念(「主体」という語がわかりにくければ「わたし」)を検討してきた論者です。彼女は新

ロージ・ブライドッティ「批評的ポスト人文学―あるいは、ネイチャーカルチャーにとってのメディアネイチャーは、BiosにとってのZoeのようであるだろうか?」を読む

Ron Wakkaryの「Things we could design」の翻訳に携わるなかで、森が関連図書を読み漁るコーナーです。今回はBraidotti, Rosi. 2016. “The Critical Posthumanities; Or, Is Medianatures to Naturecultures as Zoe Is to Bios?” Cultural Politics 12 (3)- 380–390.を読みます。 * 批判的ポスト人文学の必要性につい