2023年5月14日

夕方まで用事。その後書店へ。

今日のプレイリスト。
①Tempalay『from JAPAN 2』
②bonobos『FOLK CITY FOLK .ep』
③bonobos『23区』

バスで本を読みながらbonobosを聴いていたら、かなり眠くなってしまって、「これが、chill…」と思ったが、普通に寝不足だった。bonobos、解散しちゃったんだよな〜。ライブ行ってみたかったっす。

今日買ったのは2冊。
①梶龍雄『若きウェルテルの怪死』(徳間文庫)
②笹沢佐保『アリバイの唄:夜明日出夫の事件簿』(徳間文庫)

徳間書店は去年あたりから「トクマの特選!」というレーベルを始めた。昭和の隠れた名作ミステリをたくさん復刊してくれる。ありがたい。梶龍雄を新刊で読めるなんて数年前には思いもしなかった。毎月買うのは財布に厳しい時もあるけど、この出版不況でこんな企画をやってくれるんだから、と思って買い支えている。

さて、昨日の話。わがサークルの問題点。

それは閉鎖性、排他性。しかしそんなふうに簡単に単語に押し込めると見えなくなるものがある。一度起きていることに目を向けて見るところから始めてみた。

まず、私が入会した当初、会員間の交流はほぼなかった。そもそも陽気な人がいるようなサークルではないのだが、それにしても雰囲気が暗かった。例会の空気も終わっていた。そんな中で、仲の良い人たちもいる。彼らが中心人物であることは確かだった。例会の最後、誰からともなく雑談タイムに突入すると、彼らは我々新入生を放置して雑談を始めた。たまぁに話を振ってくれるのだが、一言で答えられてしまう質問ばかりなので、広がりようがない。やばい、と思った。私がこのサークルで楽しい学生生活を送るには、この人たちに「参加」しなければならない。私は黙ってその場に居続けた。例会のたびに。もう一人、そういう新入生がいた。彼は私とは違う意図だった。彼は自分を置いて誰かが喋っていても平気の平左の人物で、ただなんとなくその場に居続けた。結局、サークルに毎回参加する同回生は私と彼の二人だけになってしまった。

そして、次の年、役職を決める会議。ある役職に、割と仲良くなった先輩に「〇〇くん、これね」と言われて勝手に役職を決められかけた。流石に嫌だったので、一度拒否したが、妥協して同じ役職に2人が就くことを求めた。果たしてそれは許され、その役職についたのは私と、なんとなく毎回出ていた彼だった。

そして次の年、役職を決める会議。去年とは別の先輩は「会長は〇〇くん(私)で…」と言った。もはや前提にされていた。しかしこれは突然のことではなかった。同回生のうち、毎回顔を出していたのは私と、去年同じ役職だった彼だけだった。この2人だけが先輩たちと仲良くしていた。しかし、彼は早いうちから、「ぼくは副会長なんで」と言い続けていた。彼は一見ちゃらんぽらんな雰囲気を出していたし、それと対照的に私は「ちゃんとしてるっぽい」らしかった。私を会長に指名した前会長も、次は〇〇くんだから、と度々言っていた。外堀は埋められていたのである。

この決定は、私が有能そうだったからではない。先輩たちが仕事を押し付けられるくらい仲が良い人の中で、副会長をやると最初から言っている人間を除けば、私しかいなかったのである。そもそも、我がサークルに積極的に役職に就こうとする人間はいない。メンバーのベースが消極性なのである。それ自体は悪いことではない。しかし正しい方法で誰かを説得しようとせず、仲の良い人にやらせる空気を作ること、これこそがダメなのだ。

このように、私のサークルの閉鎖性・排他性は、新入生を積極的に会話に入れようとしないことに始まり、正しい手続きを踏まずに誰かに役職をやらせてしまうことに帰結する。このことは、人間が減り、サークルに参加する人が減っていくこれからの世の中において、サークルの終わりにつながる。これはいけない。

そして昨日。今年の新入生が初めて本格的に参加した例会。あろうことか、雑談タイムに副会長はもうすぐやる別の例会の事務的な話を始めたのだ。それはまずい、と思い、「一旦その話置いておこう。新入生を放置するの良くないよ」と言った。他のメンバーは賛同してくれ、新入生が参加できるゲームを考え始めたが、すぐに副会長の彼は事務的な相談を再開した。どうしてこうなるのか。

サークルの悪しき精神性は、正統に継承されてしまった。


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