2024年3月28日(木)

もう2日も日記をサボってしまった。一昨日のことはもう何も覚えていない。晩御飯はコンビニだった。寝不足で、一日中強烈な眠気に襲われていたような気がする。あ、違う、それは昨日だ、もうだめ、いつ何をやったか覚えられない。

一昨日の夜は夜更かしをして、昨日の朝は早起きしたのだった。そうだそうだそうだった。それで寝不足で、一日中強烈に眠くて、頭の前の方が痛くて、目がぎゅーとなった。

夕方に『デューン 砂の惑星 Part2』。オッペンハイマーが始まる前に、とIMAX。デューンは素晴らしくて、もちろん全体のルックはIMAX撮影のいいところをいかんなく発揮して美しいんだけど、すごいのは俳優の撮り方で、なんか「うわ!」となるのだった。ハリウッドの若手ホープたち、ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、フローレンス・ピュー、オースティン・バトラーをこれでもかと魅力的に撮る。しかもその魅力的にってのは楽しそうとか嬉しそうとかでは一切なくてみんな眉をひそめて悩んでいるとか苦しんでいるとか不気味であるとか、とにかくそういうネガティヴな表情をバン!と撮る、それが良い。ドゥニ・ヴィルヌーヴすごい。3時間弱もあるのに終わらないでほしいと思ってしまう。ハンス・ジマーの音楽も肌にビリビリときて最高だった。

ストーリーはといえば、やっていることは「デス・スター破壊!」って感じなのだが最悪な未来がとっくにわかっているのでやや憂鬱で、そこも好ましかった。

その後すぐ出町座まで行って『コントラクト・キラー』。大好きなジャン=ピエール・レオーが出ているので。いい温度感のギャグ、不自然でぎこちない会話と演技、陰鬱な街と作り込まれた陰影。これはいいカウリスマキ。レオーが映るショットは全部うっとりとして観ていた。

今日は集中できない。タスクも進められない。

夜は同期と中華。金がないと言ったら奢ってくれた。本当に美味しくて元気が出る。長髪の中国人男性がニコニコ笑顔でスマホを見ながら入店してきて、席について、しばらくして女性が来て彼の向かいに座った。ご飯を食べながら会話する二人。その男性の目! あんなに雄弁に恋愛をしている目はなかなかない。向かいに座る女性をうっとりとしかししっかりと見つめながら、相手の話にはニッコニコの笑顔で受けていた。自分があんなに熱っぽい目で見つめられたら一瞬で恋に落ちてしまうんじゃないか。まさにふたりの世界というか磁場が発生していてそこへ近づくのは罪とさえ思えた。ああ、あの目! あのチャーミングな笑顔! 人間の素晴らしさだ!などと壮大なことまで思う。いずれにせよ世界の誰かが何ほどか強烈な恋愛をしているという事実に力づけられたようだった。

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