【EDH】溢れるゾンビで自由に暴れろ!!5KEDH グール呼びのギサ
『厄介者、ギサ』だと思った?!!
残念!!
『グール呼びのギサ』デッキの紹介だ!!!
名前と二つ名が”、”以外で繋がってる所に時代を感じるな。
『厄介者、ギサ』については過去記事でおススメカードを紹介している他、メンバーのKがNote記事を出しているのでぜひそちらを読んでほしい。
『ギサ・ゼガーニ』は皆さんご存じ、イニストラードに住まう笑顔が素敵な大人気キャラクター。弟の『ゲラルフ・セカーニ』と喧嘩したり仲直りしたり、ナヒリと『溺墓の寺院』作ってエムラを呼んだり。
彼女の好き放題でイニストラードはいつも危機に瀕している。
姉弟が交わす”キレッキレな文通”のファンも多い事だろう。
『グール呼びのギサ』は最初に兄弟で「スレイベン侵攻」を企てた時のデザイン。まだパワーは3。スコップが馴染むまであと少しの頃。
屍術師である彼女はスコップ片手に次々グールを呼び起こす。
グール召喚に邁進する彼女は、タップで生け贄のパワーに応じた大量のゾンビを生み出してくれる。
彼女から少しでも目を離せば、瞬く間にゾンビの大群に飲まれる―――
とまぁなかなかそうはいかず、イイ素材を提供し続けるかゾンビを筋トレさせるなど実は工夫が必要な統率者。
ただ爆発力は超魅力的。どうしても動き出しが遅くなるマナコストや能力にどう折り合いをつけるかが構築の腕の見せ所だ。
そして統率者に全力で寄せるのが私のデッキ!
長く使ってきた経験を生かし5KEDHにブラッシュアップした!
もちろん大群ゾンビでひき殺せるし、無限コンボもお手のもの!
『ファイレクシアン・ドレッドノート』なんぞ不要!!
ゾンビの大群で対戦相手を丸飲みだ!!!
5KEDH グール呼びのギサ
【統率者】
30円《グール呼びのギサ/Ghoulcaller Gisa》
【エサ】8枚
7円《血の座の吸血鬼/Bloodthrone Vampire》(サクリ台)☆
10円《スカースダグの高僧/Skirsdag High Priest》
30円《果敢な魔眷者/Daring Fiendbonder》(守備)☆
30円《素晴らしき復活術師、ギサ/Gisa, Glorious Resurrector》(墓地対策)
20円《精神を刻むもの/Mindslicer》(ハンデス)
20円《鞭打ち悶え/Lashwrithe》(パンプ)
100円《ウェイストランド・レイダー/Wasteland Raider》(布告除去)
10円《愚者の饗宴者/Feaster of Fools》☆
40円《破滅の贈り物/Gift of Doom》(守備)★
【パンプ】8枚
50円《死の男爵/Death Baron》
200円《アンデッドの戦長/Undead Warchief》(エサ)
380円《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》(守備)
350円《旗印/Coat of Arms》(フィニッシャー)
7円《きらめく短剣、つらぬき丸/Sting, the Glinting Dagger》(アンタップ)☆
10円《融合する武具/Grafted Wargear》(サクリ台)
10円《悪魔の長帷子/Demonmail Hauberk》(サクリ台)★
180円《悪夢の鞭/Nightmare Lash》
【顔面火力】7枚
20円《血の芸術家/Blood Artist》
40円《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》
70円《疫病吹き/Plague Belcher》(エサ)
10円《ロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwain》(アド)
7円《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》★
20円《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
50円《想起の拠点/Bastion of Remembrance》
【その他フィニッシャー】7枚
100円《墓所這い/Gravecrawler》☆
150円《無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer》(除去対策)
180円《棘噛みの杖/Thornbite Staff》☆
350円《魂のカーニバル/Carnival of Souls》☆
80円《溜め込む親玉/Hoarding Broodlord》(エサ)★
110円《Infernal Darkness》☆
25円《終わり無き死者の列/Endless Ranks of the Dead》
【単体除去】5枚
120円《致命的な策略/Lethal Scheme》(ルーティング・パンプ)
30円《全軍突撃/Pile On》
30円《ハグラの噛み殺し/Hagra Mauling》(土地)
10円《エリエットの誘う林檎/Eriette's Tempting Apple》(エサ)
70円《占有の兜/Helm of Possession》(エサ)☆
【布告除去】4枚
30円《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》(ハンデス)
20円《貪欲な腐敗腹/Ravenous Rotbelly》(エサ)★
140円《墓穴までの契約/Grave Pact》
30円《悪行の大悪鬼/Archfiend of Depravity》
【リアニメイト】4枚
20円《戦慄の復活/Dread Return》
10円《リッチの騎士の征服/Lich-Knights' Conquest》☆
10円《再誕槽/Vat of Rebirth》
20円《ベハルの祭壇/Altar of Bhaal》(エサ)★
【アド源】8枚
150円《墓所破り/Cryptbreaker》
30円《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare》
20円《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination》(エサ)
30円《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》(エサ)
30円《永遠神バントゥ/God-Eternal Bontu》(エサ)☆
180円《頭蓋骨絞め/Skullclamp》(パンプ)
100円《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
290円《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General》(布告)☆
【マナ加速】13枚
50円《太陽の指輪/Sol Ring》
30円《友なる石/Fellwar Stone》
30円《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
20円《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
10円《雑沓する墓所/Crowded Crypt》☆
30円《貴族の印章/Patriar's Seal》
20円《紋章旗/Heraldic Banner》
70円《連合の秘宝/Coalition Relic》
30円《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
90円《墓所の怪異/Crypt Ghast》
10円《肉を穢すもの/Defiler of Flesh》☆
120円《魔力の篭手/Gauntlet of Power》
20円《かごの中の太陽/Caged Sun》
【土地】33枚
20円《魔女の小屋/Witch's Cottage》
50円《ボジューカの沼/Bojuka Bog》(墓地対策)
100円《陰謀団の要塞/Cabal Stronghold》
30円《爆発域/Blast Zone》(除去)
7円《無限地帯/Myriad Landscape》(マナ加速)
60円《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》(生け贄・守備)
《沼/Swamp》27枚
4959円
http://www.magic-factory.net/file/df323273/
デッキコンセプト
目指す動きは2つ!
理想は『グール呼びのギサ』(以下初期『ギサ』)で大量のゾンビを生み出し蹂躙すること!
現実は、供給したゾンビを妨害やアドに変え、最後に爆発力で勝利をもぎ取るというもの!
というわけで今回のリストでは上記が選べる”イイ感じ”を目指している(笑)。
当然だがゾンビが大量に並べば勝ち手段には事欠かない。
ただそこまでの道のりがなかなか険しい。
”デッキコンセプト”ではまず前者、初期『ギサ』らしく戦うため意識している点について触れていきたいと思う。
初期『ギサ』の弱点はなんといってもそのコスト。
5マナであり、能力にはタップとエサが必要。初速で他デッキと並び立つのは至難の業だ。5K黒単ともなればなおさら。
ここで普通なら「マナ加速を多くして初速を上げよう」と考えるだろう。
マナはどれだけあっても困らない。統率者がギミックの起点となるなら、なおさら良さそうに思える。
しかしながら初期『ギサ』で大量のゾンビを出したい場合、これは適切ではなかった。
試したことがあるが、初動重視で構築して1ターン早まったとしても、後からマナ加速を引いてエサが来ないし、初手も使い切ってるしでその後の展開が苦しいばかりだったのだ。
さらに5KEDHだと2マナファクトが実質最軽量なので、複数枚引いてやっと1ターン早くなるかどうか。
ので出来ない事はあきらめよう!
初動に頓着ぜず、マナ加速は最低限としている。
そして、本デッキリストではその分”エサ”を採用している。
エサはもちろん上質であることが望ましい。パワーはほしいし、即エサにする事を考えると出た時仕事ができてほしい。
ただ何よりも、コンスタントに供給するための”数”が重要だった。
たとえ最上級のエサを用意できたとしても、いずれそれはゾンビに変わる。そしてゾンビは2/2だ。ただのゾンビを埋め直しても1体しか増えない。
結果、次のエサが必要になるのだ。
デッキ内にエサが十二分に入っていなければ、そもそも大量のゾンビで蹂躙するような爆発力は出せなかった。
(全力で『ファイレクシアン・ドレッドノート』を探して叩きつける構築も大変強力だ。(サーチが腐らないのでめっちゃ強かった)コンセプトの違いや金額的都合であって否定するものではないので悪しからず)
そんなわけで本リスト最大の特徴として、その約3割が”エサ”ないし”装備等エサの質を上げるカード”となっている。
黒単は本当にいろんな事ができるのでついつい目移りするが、この本質を見失うと初期『ギサ』はどんどん強みが失われる。
ゾンビをサクって毎ターン1体増やすだけなら初期『ギサ』である必要は無いのだ。
ただ黒はクリーチャー達も超優秀なので安心だ!
リストの通り、除去・妨害・アド源と複数役割を持つ優秀なエサ達が厳選されているぞ!
あとは「コンスタントに供給できれば良い」という点も忘れてはいけない。高相性な装備があったりするので、これも紹介しようと思う。
そんなこんなで、デッキは全体的にマナコストが高めとなっている。
本デッキで取ったアプローチは、「いろいろ準備してから統率者を出す」ではなく、「スロースタートと割り切ってカードパワーを全体的に上げてしまおう!」というものだ。
初手は4マナに届けばよし!
エサを先出しして壁にしたり、妨害をしてから展開するなど、「統率者最速キャスト」に拘らないでいこう。
本デッキの妨害はほぼ『ギサ』のエサを兼ねているので、その巡目でエサにしても問題ないよう、ほとんどが出た時仕事ができる者を採用している。
対処札としての運用も十分に可能だ。
『ギサ』のキャストは明確な隙だが、これはぶっちゃけどうしようもない。守るカードやリアニを増やしても、後ろ向きなカードはマナ加速と同様デッキの動きを悪くするだけだった。
高相性な支援カードが最低限採用されているが、どこかで覚悟を決めて展開しよう。
『ギサ』が動き出せばしっかりリターンが得られる形に作られているので、動き出せたならガンガン盤面に圧をかけていこう!
〇全除去どうすんの?勝ち手段解説!
「いやでも全除去辛くね・・・」と思ったそこのあなた!
安心してほしい。
全除去にも十分プレッシャーをかけられるのが黒の強い所だ。
これらは勝ち手段に直結している。
ここからは”コンセプト”の後半、初期『ギサ』の爆発力を生かした勝ち手段について解説するぞ!
まず全除去までの動きについて。
順にエサをゾンビに変え、ゾンビ軍団で蹂躙できれば本懐を遂げたと言えるだろう。初期『ギサ』は、ひたすら数を出して横並びで蹂躙する事も可能なスペックを持っている。
ただ初期『ギサ』の展開力は盤面情報を超えることがほぼ無いため、うじゃうじゃ増えそうであればまず対処される。
(つまり装備等の継続的パンプ手段の展開には注意が必要という事だ。)
加えて初期『ギサ』はどうしても復帰に時間がかかる。
ので復帰の仕方を考えて手札を温存しておかないと負け筋になるので注意しよう。
後述する全除去対策が難しい場合、最初の『ギサ』で繰り出すゾンビは防御やその後のアド用に留め、徐々に手札を温存して戦う形にシフトしていこう。
或いは全除去してくる相手を優先して処してしまうのも当然ありだ。
初期『ギサ』は1人退場させるならわりと容易い。明確な相性差があるなら「すまーん!」とカチコミをかけよう!
そして本題、対戦相手の横並び対策について。
ぶっちゃけパーマネントはどうもならないが、全除去なら最高の相棒である「死亡した時にライフを削るカード」が強力なカウンターになる。
これが本リストでは5枚採用されている。
(『ネイディアの夜刃』もおすすめだぞ。)
これらは対処札に出血を強いるカードであり、当然勝ち手段でもあるため、確実にゾンビ軍団の隣に並ぶよう多数採用されている。
本デッキの場合『ギサ』の能力1回で4体以上のゾンビが出るように意識されているので、動き出せばすぐ10点ぐらい削るカードになる。
早めに展開し、確実にリスクをつける動きを目指していこう。
さらに最近の強みで言えば、「クリーチャーの出た数だけライフを削る」カードも本デッキなら爆弾に化けるため、積極的に採用している。
妨害カードと同様に出た時仕事ができているなら、ゾンビの扱いも変わってくるだろう。
ただヘイトもマッハなので、覚悟して展開しような。
つまりこいつらを、対戦相手の計算を狂わせる顔面火力として運用するのが強力だ。
出して殺して対戦相手のライフを一瞬で溶かす事も夢じゃないぞ!
クリーチャー以外で対策をされた場合、コンボに移行して顔面火力で削りに行くことになる。
主要コンボは『棘噛みの杖』無限起動と、『墓所這い』ループの2つ。
最近登場した『見捨てられた鉱夫』のほうが奇襲性が高いが、コンボパーツが絞られる。私は受けの広さと『墓所這い』のプロモがカッコイイのでこちらを採用している。好きな方で良いだろう。
いずれもマナを供給しないと無限ループしない。『ファイレクシアの供犠台』が定番だが5KEDHでは入らないため、このリストでは『無慈悲な略奪者』、『肉を穢すもの』、『魂のカーニバル』を採用した。
1人目はなぜかトークンでも誘発する優れ者。
ゾンビを増やしながらマナを蓄えられるし、全除去ケアにもなる。重いが出た時点でほぼ仕事済みなので気軽に出して対処させよう。
今なら『巣穴の魂商人』に変わるかもしれない。強みは残してサクリ台でありサイズもある。全てが噛み合う新たな相棒だ。(どこでも強い)
2人目はマナレシオ・能力全てが噛み合った新たな戦友。『墓所這い』ループに限り代役を務めてくれる。
マナコストが重めなので調整できる点がありがたいし、パンプでゾンビが増える。大変相性が良い。
ライフが減るのは誘惑に負けたからなので自分が悪いのだ、すんません。
最後は知っているだろうか?出た数だけ黒マナを出すというとんでもないパワーカードがたったの350円!
最大の強みはその軽さ。2マナってなんやねん・・・。
相手のクリーチャーでも誘発するので絶対に出したターンに勝とうな!
初期『ギサ』であれば黒黒①でパワー分の黒マナが湧いてくるため、コンボスタートはもちろん、ここぞという所のマナ加速に使える高相性カードになる。
1ターンに出るクリーチャーが多い本デッキならではのカードだろう。
ゾンビのパワーがデカすぎると自分が先に死んだりするので気をつけような!
〇遊んでみた感想
ゾンビが雪崩のようにどんどん湧き出す様子は圧巻!
イニストラードのようにゾンビで盤面を埋め尽くす事ができるぞ!
(もう滅んだみたいに言うんじゃない)
このリストはマナコストが高めなので、手札を積極的に入れ替えていく事が大切だと感じる。
特にマナが足りないと攻め時を逃すことになるため、土地やマナ加速は優先して確保するよう心がけよう。
今は2マナの行動を増やす事も狙って『夜の囁き』『血の署名』を採用するなどしている。このリストは記事の都合で紹介したいカードを多く採用しているので、好みで適宜調整してほしい。
本デッキはスロウペースの横並びデッキなので、追いかける展開になるが全除去が使えないというジレンマがある。
(ギサがタフ4なので『激しい恐怖』『ヤヘンニの巧技』等はありだぞ!)
ただ防御は楽なので、ここで早め早めに勝ち筋を決めて準備しよう。
ここぞという所の畳みかけが大切だ。
いずれもゾンビ大量展開がトリガーだが、大量展開の準備をしてターンを渡していては対処されて当然。
『大量展開』+『顔面火力』とセットでの展開を意識しよう。
初期『ギサ』は非常に長く使っているが、どんな風に構築してもだいたい遊べている。そしてまだまだ試したい構築案がある。
タイトルの通り暴れ方は千差万別で、遊び方は十人十色という事だ。
共通して感じたのは「エサにちゃんとアクセスできたほうが良い」という事だけ。
ゾンビは妨害にもアドにも活用できるが、そもそも黒はアド・妨害が単体で強い。『ギサ』を中終盤の起爆剤にするデッキも超強力だ。
いろんな『ギサ』が作れると思うので、ぜひ『ギサ』らしく自由奔放な構築ライフを送ってほしい。
おされカード・おススメカード
〇貪欲な腐敗腹/Ravenous Rotbelly
最近登場した強力な布告除去クリーチャー。
ゾンビ限定で最大3体の布告が可能。与えたゾンビの数だけ食欲が増す。
ただこの子は『肉袋の匪賊』の上位種ではない。ETBで先に自身のクリーチャーをサクるため、死亡誘発は対戦相手のほうが先になる。
この子を『太古の番人、ネマタ』相手に意気揚々と出して致命傷になったので、皆も気をつけてほしい。
直近だと『ウェイストランド・レイダー』も超強力。
彼は『肉袋の匪賊』なのでETB対応でゾンビを出すことが可能だし、後出しならゾンビを4/3にパンプしながら布告が可能。
更地でも布告除去になるからまず無駄にはならないだろう。
ぜひ合わせて活躍させてほしい。
〇破滅の贈り物/Gift of Doom
知る人ぞ知る、クリーチャーをコストに接死・破壊不能を付与できるオーラカード。変異で出してクリーチャーの生贄でつけることができる。
接死と奇襲性がいやらしい、あらゆるデッキで活躍するだろう。
最近在庫が枯渇し始めているので気になる人は早めに確保しよう。
本デッキだと『果敢な魔眷者』も大変高相性。
”4マナパワー5”がエサとして優秀であり、速攻もあるので無駄が無い。
それで死んでから仕事をするなんて優秀すぎか?
墓地を肥やすデッキやクロックを悪用できるデッキでぜひ。
〇きらめく短剣、つらぬき丸/Sting, the Glinting Dagger
『千年霊薬』が値上がりして変わりに採用されたアンタップ手段。
各戦闘でアンタップするので、『ギサ』を+3回アンタップさせることができる。
パンプも心強いし、速攻で『ギサ』の復帰サポートになる事もあるかもしれない。
そして何よりも!あの環境を席巻している”ゴブリン”と”オーク”相手に対し先制攻撃で優位を取れる、超強力な能力を持っているのだ!!!
『ギサ』に装備して2/2ゴブリン・オークを蹴散らしてしまおう!!!
〇溜め込む親玉/Hoarding Broodlord
令和の『ルーン傷の悪魔』。
どう考えても『ルーン傷の悪魔』より強いがまだばれていない。
いやちょっとばれてきたっぽいので今のうちに買い占めておこう。
まず7/6飛行が招集で出せる時点で強い。
今まで『ルーン傷の悪魔』を壁にも使っていたデッキなら問題無く活躍するだろう。
そして下の能力が頭おかしい。招集付与でコスト軽減までできるので、最低でも1マナ保証、状況によってさらに軽く唱えられる。
本デッキならサイズ・招集いずれもベストマッチ。
『魂のカーニバル』を出してこいつをサクれば7マナ確保
『ロークスワインの元首、アヤーラ』を出してサクれば7点火力
『戦慄の復活』でパーツを釣って、『ギサ』でサクり出したトークンからもう一度出せば、次のサーチカードは5マナ軽減確定だ!
もうヤバさがビシバシ伝わってくるな!
最強クラスのETB能力を全力で悪用しよう!
〇闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats
指輪で登場した初期『ギサ』の新たな相棒。
こいつ1体で実質『ロークスワインの元首、アヤーラ』+『疫病吹き』を兼ねる怪物がなんとコモンで登場。
これと『愚者の饗宴者』や『血の座の吸血鬼』を合わせればゾンビ数の3倍以上のダメージが飛ぶし、『融合する武具』や『悪魔の長帷子』ならデカブツ1体いればパワー+3の2倍以上ダメージを飛ばすことができる。
『棘噛みの杖』で1マナ3点、『永遠神バントゥ』でゾンビ数+5点の『ウェストヴェイルの修道院』で14点+9点パンチだ!!
初期『ギサ』の豪快さを勝ち手段に昇華させる最高の相棒が登場したので、ぜひ最大限悪用して対戦相手の度肝を抜いてほしい。
おわりに
このデッキは実をいうと長く私を悩ませていたデッキだった。
黒単でゾンビの大群を出せる点は間違いなく強力で、上記の通り勝ち筋には事欠かない。
だから私は思いつく限りの”強い動き”を搭載して対戦するのだが、勝率が非常に悪かったのだ。
愛着も手ごたえもあるデッキで勝てない理由が分からず悶々とした日々を過ごしていたが、ゲームが終われば助けをくれるのが我らがメンバー。
やはり光明となったのはメンバーの忌憚ない指摘だった。
「もっと勝ち筋・負け筋を意識すべき。」
このデッキについて話していたわけではなかったが、苦手とするプレイングについて意見を求めた際、もらったアドバイスだ。
結論を言うと「勝ち筋」の目算が甘く、「負け筋」を意識できていなかったのだ。
(こっから反省文)
『ギサ』の動きは大変強力なので、ゾンビの展開がつづけられれば「勝ち筋」は”一応”ある。
ただこの”一応”が重要で、当然だがこれは対戦相手にとっての「負け筋」なので、致命傷なら対処するし、対処札があれば乗り越えて勝とうとする。
やはりどこかで相手の想定を上回らなくては「勝ち筋」とは言えない。
まずこの、『ギサ』で増える盤面脅威という「対戦相手も一目で分かる」脅威に夢中になって、「さらに想定を覆す1手」の発想を忘れがちだったと思う。
「ゲームを動かす」事と「勝ち筋」を混同してはいけない。
そして「負け筋」について。
ゲーム展開上の「負け筋」、つまり「対戦相手の勝ち筋」を予測してプレイを変えられていなかったように思う。
『ギサ』はコスト的にも能力的にも、除去されれば復帰に2ターンはかかってしまう。これは頼りすぎるにはあまりにも重い弱点だ。
つまり終盤の競り合いで『ギサ』以外の「勝ち筋」が残っていないと、『ギサ』をピン除去されれば自身が勝てるのは2ターン後になるという事。
そしてこれを「対戦相手も理解している」という事が重要だ。
もし対戦相手がこの2ターンで勝てる状況なのであれば、このピン除去からの流れは「負け筋」と言える。
思い返すと、こんな感じで「統率者に頼り過ぎてそこが「負け筋」になる」といった展開が多かったようにも思う。
よってこの状況、必死に追いかけるのも手かもしれないが、自分の「勝ち筋」が遠いなら「負け筋」を潰して時間を稼ぐという手も考えられる。
さらに言えばデッキとしても、「速攻付与」「ピン除去ケア」といった復帰を支援するカードを減らすなら、せめて「ピン除去後も残る勝ち筋」を意識して戦うべきだろう。
また勝てないなら『「負け筋」を潰すプレイングをする』。
そして『『ギサ』を除去されても残る「勝ち筋」を意識する』ことが、意識の足りていなかった部分だろうと理解する事ができた。
間違いなく強い部分と、間違いなく弱い部分がはっきりしている統率者なので、正に「勝ち筋」と「負け筋」を意識するのにうってつけなのではないかと考えている。
また大きくデッキの様相が変わりそうである。
(反省文終わり)
また1つ上の段階に上ってしまったな!(まだ上れてない)
ただでさえゲーム展開が複雑なので「どんなプレイが最適か」なんて見失ってばかりだが、「勝ち筋」「負け筋」という思考は自身の状況を客観視しやすくてとても良いと感じている。
好きな統率者でなかなか勝てぬ同士がいれば、ちょっとこの視点でゲーム展開を見守ってみてはいかがだろうか。
最後に、『Commander Collection: Black』で晴れてFoilが登場した初期『ギサ』が、フレーバーテキストで弟に新しいラブレターを送っていたのでこれをシェアしたいと思う。
Come now, dear brother. If you wanted rules, you should have called it a game, not a war.
(さあ、親愛なる兄弟よ。ルールが欲しければ、戦争ではなくゲームと呼ぶべきだったわね。)
やっぱギサ姉さんに倣って自由奔放にEDHライフを楽しむべきだな!