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【MTG】楽しいぞ!5000円でEDH!!

『金額に上限決めてEDHしようぜw』
 そんな提案から話は始まった。

ルールをその場で適当に決め、特に期日は決めず解散
「金額を調べる必要がある、面倒そうだ・・・」
「カジュアルデッキも数万かけてる、ごみ束じゃん・・・」
「どう勝つんだ?対戦はぐだるのかなぁ・・・」
 ネガティブな予測はいくつかあったものの、翌々週には5人がデッキを持参し集まった。

 そして現在、私は5000円デッキを6つ持っている。
 まぁドハマりしたのである。

 本記事は5000円EDHの魅力と遊び方、感想等を紹介するものである

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ルールと遊び方

・デッキの総額が5000円以下
・基本土地のみ0円換算
・金額はWisdomネットショップ価格を参照(氷雪土地含む)
・値段を確認しにいった時の金額を記録 [※1]
・その他 良心的に節度を持って

※値段やカードパワーに関して言い争いになるメンツとはこのルールで遊ばない

 お察しの通り厳密に金額を調整・確認するなど不可能である[※1]。面倒でありメリットも無い。融通の利く、気の知れた仲間と遊んでほしい。

追記[※1]:Wisdom Guildのネット再安価格を自動算出してくれる『Magic Factory』というデッキビルダーサイトが存在する

 こちらにデッキを登録すれば、いつでもデッキの”Wisdom Guildリアルタイム最安値”を確認することができる
 使い方解説を用意したので、興味があれば確認してほしい。
 グループの雰囲気に合った方法でデッキを用意しよう。

 追記[※1]:晴れる屋のデッキ構築機能なんかも登場している。選択肢が増えてうれしい限りだ。


5000円EDHの魅力

①5000円しかかからない

 当然のことだが金額上限程度しか金がかからない。

 30枚基本土地(0円)としても1枚当たり70円程度、1枚に特化してもせいぜい500円が限界だ。これは金銭的メリットのほかに、構築の金銭的ハードルを下げることにつながってくる。

 高額カードの不在で劣等感を感じることも無い。
 慣れてくるとポンポンデッキが作れてしまうのだ。(個人の感想です)

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②ジェネラル特化の個性派デッキが結集

 金額上限の結果多くの”EDHで定番だったカード”達が使えなくなる。それらの多くは”強力な妨害””アドバンテージ原”、そして”サーチ”だ。

 そんな当たり前になりつつあった”強カード達”が実質禁止となった結果、勝つためには第2の初手であるジェネラルとのシナジーに頼らざるを得なくなった
 これは今までのEDHには無かった大きな変化を生んだ。

 プレイヤーは、そのジェネラルでしか使えないような尖りに尖ったカードまでかき集め、盤面を制する必要があるのだ。
 これはカードを探す楽しさ、デッキ構築の楽しさ、対戦で披露する楽しさなどなどすべてに影響し、必然的に個性的なカードと構築が集う独特の雰囲気を生む結果となった。

 ケチって浮かせた費用は、『これこそ!』と思ったカードにつぎ込まれるのである。

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③今こそあのクソジェネラル・クソカードを!!

 誰しも「好きだけど弱い」と構築をあきらめたジェネラルがいることだろう。(間違いない)
 その理由は『勝ち』を突き詰めると何かの劣化になったり、好きな動きが環境の速度に合っていなかったりと様々だろう。

 5000円EDHはそんなジェネラルにも十分に光を当てることができる

 金額制限は多くの即殺コンボを実質封印する。ジェネラル絡みの『やりたかった動き』が許されやすい雰囲気があるように思う。
 相手もジェネラルとのシナジーを生かしに来る、その差は確実に縮まっているだろう。 

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プレイの雰囲気

 最後に特徴的に感じた5000円EDHの雰囲気に触れておく。

・独特のメタと盤面

 当初、格安でマナクリ・ランパンが使える緑が強いと予想されていた。しかし遊んでみると必ずしもそうとは限らない。
 緑も優秀なクリーチャーサーチとフィニッシャーが搭載できず、勝つには工夫が必要なのだ。

 コンボも難易度が上がっていることが多く、ノーガードでアドを稼いでいては間に合わない。
 (筆者卓の傾向な気もするが)盤面でジェネラルと共に責め立てる構築が多かった。結果、盤面を崩す尖った一手が必要になる。

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・練り上げられた"カジュアル"デッキが自然と集う

 今話題のレベルについて触れるなら、恐らくレベル5~6が上限の環境を自然に作れているように思う。(※日本公式表基準)

 勝ちを突き詰めコンボを狙い始めると、どうしてもcEDHに近づいていく。しかしそれは卓のレベル差やプレイスタイルの差を産む原因になる。
 それらの問題解決や「cEDHは遊びたいEDHじゃないな」と思い始めたグループに、この5000円構築はマッチしていると思う。

 5000円EDHは統率者とのシナジーを生かしたカジュアル系構築で、互いに勝つべく練り上げられたデッキ同士と戦うことができる
 同時に練り上げられ”クソデッキ”も十二分に卓を引っ掻き回すことができるぞ!(困る)

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・構築難度は高め

 多色土地やマナ加速といったどうしても必要な要素にどこまでお金をかけるかはデッキの安定性を大きく左右する要素である。
 同時に全除去やサーチも、2流3流のカードであれば十分に金額を抑えることができる。

 デッキ構築に新たなパラメーターが加わったことで、プレイヤーの個性がよりデッキに反映されるようになった反面、どこにどれだけのリソースを割くべきかの判断が必要になり、デッキ構築スキルが今まで以上に問われているように思う。

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終わりに

 EDHのデッキパワーレベルが注目される昨今、この5000円構築はレベル調整の難しかったカジュアルEDHに新しい階級を生んだのでは?!と期待している。

 かっこつけているがめっちゃ楽しかったのでぜひ遊んでみてほしいということである。

 今後は5000円EDHのデッキを紹介していく

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追記:最初のメンツはこんな感じだった。全員「けっこう強いんじゃね?」と意気揚々と集まり
大乱闘が勃発した。
私のカラ卿が即殺されたことは言うまでもない。

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