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働かずして頂くお金で平日の昼間から飲むビール

今日は有給を取った。
土日月の3連休。

特になにか予定を入れたわけではない。
ただただ働きたくなかったから有休をとった。

有給なので、働かなくてもお金が貰える。
ゆえにそのお金で中華そばを買ってきた。

1袋25円。業務スーパーは神である。
有給で貰えるお金を全部出してもメッチャお釣りくる。

家に帰って醤油と鶏がらスープを使って爆速でスープを作り、そこに麺をぶち込んで茹でる。
さらにその上にネギとたまごとのりをぶちまけてから、冷蔵庫からキンキンに冷えた缶ビールを取り出す。

まだ時刻は昼の12時半。
いつもならまだ会社でパソコンをカチカチして、お客様対応に追われまくり、「あぁ!もう無理!!辞めてぇーぞコラっ!!」と見えない何者かに対して叫び散らしている時間である。

そんな平日正午過ぎに缶ビールを開ける「プシュ~!」の音が耳のなかで弾ける。

家でひとり、「幸せだなぁ〜」と自分の中のリトル加山雄三がつぶやく。

普段は見れないヒルナンデスにチャンネルを合わせて、ビールを一口。
美味。美味である。平日に働かずして昼から飲むビールの味。
これを美味と言わずしてなにを美味と言うのだろうか。
幸せとはこれのことを言う。
この積み重ねが人生を豊かにするのだ。最高だ。

自家製ラーメンをすする。
まずい。クソまずい。バカみたいに味が薄い。
インスタント麺しか作ったことないのに、急に有給だと浮かれて自分でスープから作ろうとしたのがドアホだった。

すかさずビールを口にする。
美味。美味である。
平日の昼の太陽が僕の手元を照らしてビール缶が輝いている。
幸せとはこれのことを言う。
この一瞬のおかげで「生」への手ごたえを感じることができるのだ。
本当に最高だ。神様ありがとう。

そしてラーメンをすする。
まずい。クソまずい。ゲボ出る。こんなもんはゲボが出る。
醤油を足してみたけどまだちゃんとまずい。
なめんなよマジで。こちとら有給中ぞ。
有給なのにこんなクソまずいの食わしやがって、どうなってんだよ今回の人生。
ふざけんじゃねーぞ。

ビールを口にする。
これですよこれ。これが有給。
The 有給とでも言うべきか。
最高である。最も高いと書いて最高である。
もうこれ以上の幸福はないのかもしれない。
このまま死んでしまってもいいとすら思える。
最高すぎる。

そしてラーメンを捨てる。
ラーメンよ、失せなさい。
君はこの有給に存在してはならない。

明日からまた仕事。
いつも心に発泡酒を。。


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