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53.イエス・キリストを信じる 3:22b

 21,しかし今や、律法とは関わりなく、律法と預言者たちの書によって証しされて、神の義が示されました。
22,すなわち、イエス・キリストを信じることによって、信じるすべての人に与えられる神の義です。そこに差別はありません。

ローマ人への手紙3章21₋22節、新改訳聖書2017


 神はご自分の義を明らかにされました。人間が神の義を理解できるのは、イエス・キリストを信じる、つまり、イエスがキリストであることを信じる信仰によってのみです。

 この「神の義」とは、単に神が「正しい」という一つの知識ではなく、真の神を人格ある正しい存在として知ることだからです。
 
 当初、弟子たちにとってのキリストの知識は、神の預言の知識からでした。そして、復活したイエスが誰のもとに現れたのかというと、イエスが旧約聖書で預言されたキリストであると信じていたイエスの弟子たちだけ。ただ二人の人物が例外です。その一人が、パウロでした。

 弟子たちがイエスを「神の子」と本当に理解したのは、イエスの復活を見てからであり、それ以前の彼らにとっての「キリスト」の意味は、神から油を注がれた特別な人、「王」ということだったのです。だから、イエスが十字架で死んだとき、弟子たちはみな絶望してしまっていました。

 しかし、弟子たちは正しい完全な信仰ではなくても、ただイエスを信頼していたということだけで、神の恵みを受け、イエスの復活を目撃するチャンスに恵まれたのです。

 その時、彼らは「神はキリストに滅びを見させなかった」(使徒2:27)こと、そしてイエスが神の子であることに気づいたのでした。

考えてみましょう:あなたは、イエスが旧約聖書で預言されたキリストであり、イエスが死者の中からよみがえらされたことを信じますか?


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