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ドリアンのマタイ・ワールド

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マタイ福音書ノートの目次
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#預言

イエスの捕縛

マタイ26:47-56 聖書をドラマ仕立てで映像にしているものが多数あります。 映画だと、古くは、「十戒」。1956年のハリウッド映画で、イスラエルがエジプトから脱出する話が描かれています。圧巻は、エジプト軍に追われて逃げ場なく海岸におびえて立つ百万の群衆が、モーセが指示した杖の先の海が左右に分かれ、乾いた道となって、そこを群衆が逃げ行く場面。 マタイの福音書も、聖書の言葉通りのナレーションとセリフで作製されたドラマがあります。イエス・キリストの捕縛の場面は、そうしたド

ミステリー完結に向けて…過越の祭前のイエス殺害の策略

マタイ26:1-5 毎日が天国だったら、どんなことになるでしょうか。マタイの福音書は、「天国のミステリー(奥義)」をまとめたもの、とも言えそうです。その結末が、イエス・キリストの受難と復活。 「受難週」と呼ばれる、イエス・キリストが十字架で死ぬ日までの1週間。マタイは福音書の21~27章で描きます。最後の28章は復活後の話。 イエス・キリストの三十数年の地上生涯のうち受難週の記録が、福音書の約3分の1を占めています。ここには、この世の終わりはどうなるか、というイエス・キ

キリストの終末預言 (3)

真のキリスト vs 偽のキリスト マタイ24:23-31 世の救い主、と呼ばれる人とは、どんな人なのか。それは私の救い主でもあるはずだけれど、どれが本当の救い主なのか。そもそも、本当の救い主はいるのか。 困難のただ中にある時、助けの手を差し伸べてくれる人があれば、それにすがるのは自然の成り行き。その人が本当に善意でしてくれているのかどうか、その時には考える余裕もないままに。信仰者にとっても同じで、救いの手が差し伸べられるとき、「神の助け」と思ってそれにすがってし