暇なので小さい頃の日記を今つけてみる10

今日は朝のテレビで「冷凍バナナ」というものの存在を知った。その名の通り、バナナを凍らせて食べるのだそうだ。アイス感覚のバナナ。美味しそうである。

ちょうど家にバナナがあったので、学校へ行く前に冷凍庫へ放り込んでおいた。帰ってくる頃には美味しい冷凍バナナができているはずだと、その時の僕は思っていた。

学校から帰ってきて冷凍庫を開けてその時ようやく気づいたのである。皮ごと凍らせちゃった。むけない。固い。どうしよう。

しょうがないので一旦冷蔵庫へ戻し、解凍することにした。結果出来上がるのは普通のバナナである。本末転倒だが、バナナはバナナだ。美味しいだろう。その時の僕はそう思っていた。

四時間後、冷蔵庫を開けた母が悲鳴を上げていた。見に行くと、バナナが全体を漆黒に染め、2倍の大きさになり、謎の汁を吐き出していた。グロい。気持ち悪い。そしてヤバい。怒られる。

慌てた僕は「お父さんがなにかやっていた」と父を売った。秒でバレて怒られた。父からは初めての拳骨の制裁を食らった。保身の嘘は自分の首を絞める。教訓である。バナナは皮ごと凍らせてはいけない。教訓である。

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