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臨床検査技師の未来は暗いと感じてしまったが、、、

ほんと、嫌になる、、、

本業である臨床検査技師の学会に参加していた。

そのひとつのセッションで、これからの業界を担う学生さんを招いて、検査技師が抱えている課題や、学生さん目線で我々現場の技師はどう映ってるのか?ということを知り、我々からも学生さんに「こういうところに気をつけていたほうがいいよ」とアドバイスするチャンスがあった。実に素晴らしい機会。いい企画。


しかしだ。なんなんだあれは?と思わざるを得ない内容で、学生さんには大変申し訳ない時間を過ごさせてしまったな、と。参加した身としてはフクザツであった。そして「うんうん」と気分よく聞いていた人は、一度冷静になったほうがいい。ネームバリューに騙されるな。


まず、お偉いさんの話が長い。
そして我々側もチームに関する捉え方は違うし、コミュニケーションのあり方についても明確に誤っている部分があった。

さすがに都合上、空気ぶち壊すわけにはいかなかったのでグッと怒りを溜飲したが、、、

以下、限界ギリギリの長文ポスト。

補足しつつ、全文掲載するとする。




学生フォーラムに途中から参加、、、
以下、備忘録と「おい、それは違うだろ」という意見を組織論観点で。

※ブックマーク必須🔖

💡Point1
「こんな先輩についていきたい!」
っていうテーマ。でもさー

そもそも「必死についていく必要はない
以下、その理由。

✔️いいところはいろんな人から盗めばいい。ひとりについていく必要なんてない。そいつは実はアカンやつかもしれない。だとしたら負のループ始まるぜ!

が答え。なぜひとりにこだわるのか?と思う。だからおかしい風土でおかしい技師が量産されてくんでしょ?と。井の中の蛙みたいな。ついていくことで満たされててはダメ。

補足→
メンターというのは技術を学ぶには有効だとは思う。でも、人間的にという注釈がつくならそれは厳しいものがあると感じる。人の成長は特定の人を観察してなし得るものではない。いろんな人のいいところを参考にしながら、じぶんのなかで噛み砕いて血肉にする作業になる。
個人的には他人に設定させられたメンターってのは必要ないと思っている。あくまでそれは主体的なものであってほしい。


💡Point2
新人がミスしたときの対応

問いとして↓
①誰でも失敗はある、気をつけようね!
②まずかったね、手順を確認しなさい。
が選択肢。

どっちについていきたいか?って質問。よくある2択だ。

結論→どっちも地獄。

①は表面上の優しさはあるけど、本人のためにはなってない。結果的に同じことを繰り返す。
②は否定から入ってる。なに?追い込みたいの?そして手順を確認しなさいってのも、そもそもミスしてしまう手順かもしれないっていう観点が抜けてる。ミスするってことは何かがおかしい、足りないってことに先輩は気づかないといけない。脳筋じゃダメ。

昭和な考えなら②でもいいが、世の中は令和だ。平成すら飛ばしてる。

時代に適応しよう。そしてチーム論的には「個人の問題」としては組織に成長はない。つまり環境レベルがどんどん下がることになる。

それを踏まえて、僕はこうしている。

1.報告ありがとう!
報告するという規律を守ってくれ、そしてきちんと報告してくれたことへの敬意と感謝を。
これは絶対に抜けてはいけない。できない、理解できないやつはここで失格。

2.心理的安全性の確保
まず安心して話してくれという意味で
「どうにかするから大丈夫、このチームで起きたことは自分の責任だから」
として事実整理するために話を聞く。

3.問題の切り分け
そのうえで問題点をあげて、チームとしてシステマティックに対応することと、個人で出来ることをわける、んで個人としてはルールのチェックと運用の徹底を図ろうと指示する(表現としては上から指示ってよりは一緒にやっていこう!っていうポジティブなもの)

4.大事なことはTEAMでやろう。
起きてしまったことは仕方ないから次起きないようにみんなで考えよう!とする。
(本人の表情みて励ますかは微調整)

起きてしまったことを1on1で片付けるのはもったいないし、やるべきではない。

チームとは英語で「TEAM」と書く。そこに「I(自分)」という文字はない。自分の行動がチームに帰属していることを、みんなが自覚することが大切。

補足→
いちばん残念だったのがコレ。ミスを報告するときの心理状況を考えてあげるってのは甘やかしているようにうつるかもしれないが、実のところそうではない。
ミスの事実確認をきちんとやるには、報告してくれた人の心理ステータスをできるだけフラットに近づけないと難しい作業になる。
「叱るもの体力がいる」とは同意見だが、それは最後の手段であり、とくにミスというネガティブな事態に対応するには可能なかぎり感情論は介在させないのが鉄則である。



💡Point3
「コミュニケーションは大事」
というワードの危うさ。

確かにそのとおりなんだけど、学生向けなら「どう大事か?」ってこともそうだけど、より具体的なことを言わないと。

コミュニケーションで「あいさつは大事」と言われる。その通り。そこには議論の余地がない。では「どんなあいさつがいいか?」ってことまで掘り下げよう。

・声量は大きめに、相手に聞こえるように
・低い声より、ちょっと高い声で
・笑顔で!(絶対条件ではないが)
・タイミングは見極めよう(これは人を観察して対象がどういう人間かを把握する必要がある、当然難しい)
・表現は柔らかくか、硬くか。包み込むようにか、尖ったもので突くか。

みたいに、細かく分解しないと。

「コミュニケーション」は主語が大きいからこそ便利なコトバだけど、いまの検査技師はそこが足りてないんだから、学生さんにらもっと因数分解して伝えたいところ。
てかこれを学生さんみたら絶対覚えておいて!ここに関しては、絶対の自信があるから間違いなし。

補足→
政治家みたいなこと言ってんじゃないよと思うが、まあ現状そんなもんなんだろう。普段からどれだけ深く考えられるか?というのは立場のあるかもだが。

💡Point4
「認定」の考え方

これは十人十色。ただ、フォーラムでも言われていたとおり、資格を取ることが目的になってはいけない。そこはあくまでスタートライン。資格コレクションしてるわけじゃないんだから。

でもこうも考えてもいいと思った。

「自分のレベルを最終チェックするため」

これはアリ。特に部署移動になるときは。ただひとつ、認定を持ってるからといって偉いわけでも、すごいわけでもないことは注釈しておく必要はあるが。


💡Point5
「自分分析」

流行ってるけど、これはやって損はしない。やっておくべきだろう。

その上で注意点をお伝えしたい。

強み→謙虚に磨き続けよう
弱み→あってもダメではない。でもどうしても嫌なら「積極的に」改善するスタンスを。

自分が先輩として、そして技師長としての仕事する中での感想は総じて「うーん」な感じだったが、プレゼン自体は聞きやすく勉強になった。声色とか抑揚とか、とても参考になった。


でもさー、、、意見としては伝えるなら、もっとチーム論やらリーダーシップ論、興味持とうぜ?勉強しようぜ?己の経験なんぞN数1の根拠の薄いもんだぜ?ってことを知ってほしい。

「変わらないなら、検査技師の未来は暗い」
が正直な感想であった。


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