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エリザベス女王杯ステップレースについて

こんにちは。

今週末は、阪神競馬場2200Mを舞台にエリザベス女王杯が行われます。

注目馬については、アルゼンチン共和国杯&みやこS回顧記事で触れているので今回の記事ではステップレースについて見ていきたいと思います。

1、秋華賞

1着 アカイトリノムスメ 6着 ステラリア

ハロンタイム 12.8 - 11.6 - 12.2 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 11.5 - 11.3 - 12.3 - 12.9
上り 4F 48.0 - 3F 36.5 勝ちタイム2.01.2

まずは、アカイトリノムスメが勝利した秋華賞についてです。

逃げたエイシンヒテンが刻んだラップは、1000M1.01.2。スローペースでした。人気のソダシは2番手追走からも直線で失速。

代わりに追い込んできたのは、内からアンドヴァラナウト、外からアカイトリノムスメ、さらに外からファインルージュでした。

勝利したアカイトリノムスメの上がり3Fは35.9。決してスピード決着ではありませんでしたが、タフな馬場状態もこなし休み明けの1戦で結果を残したのが何よりも収穫の大きいレースですね。

内回りの阪神コースもこなしましたし、エリザベス女王杯に向けて非常に大きい収穫のレースだと思います。

今回は古馬牝馬との初対決になります。レイパパレ、ウインマリリン、ウインキートスなど相手は非常に強力ですが、斤量差2kgは大きいです。

秋華賞のレースレベル自体は正直そこまで特出したタイムではありませんが、今の時計のかかる阪神競馬場の馬場状態はこの馬には向くと思います。

また、ステラリアも秋華賞直行から6着と悪い結果ではないと思います。上がり3F35.7とアカイトリノムスメよりも早いです。距離が伸びるのはあまりプラスになるとは思いませんが、初の古馬牝馬相手にこの馬もどんなレースになるのか非常に楽しみですね。

2、オールカマー

1着 ウインマリリン 2着 ウインキートス 4着 レイパパレ 7着 ランブリングアレー 10着 ロザムール

ハロンタイム 12.6 - 11.1 - 12.4 - 12.2 - 12.4 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 12.1
上り 4F 47.1 - 3F 35.3 勝ちタイム2.11.9

続いて、有力馬5頭が出走するオールカマーについて回顧します。

逃げたロザムールが刻んだペースは1.00.7、平均ペースでしょうか。ただ、この時の中山競馬場はどちらかというと差し追い込み馬場だったと思います。前週のセントライト記念も完全なる差し追い込み決着でしたし、逃げ先行馬にとっては決して楽な流れではなかったと思います。

1番人気のレイパパレは、2番手追走から一度は先頭に立つもあっという間に最内を突いたウインマリリンに交わされ、ウインキートス、グローリーヴェイズにも交わされ4着と初めて馬券外に沈みました。

逃げた大阪杯をハイペースから押し切り勝利。控えた宝塚記念、オールカマーでは結果が出ませんでしたから今回はハナに行くかもしれませんね。今回は、川田騎手がアメリカからの隔離期間に入るので、ルメール騎手とのコンビとなります。初コンビでどんな競馬をするのかエリザベス女王杯の結果を左右する鍵になりますね。

勝利したウインマリリンは、好位追走から直線ではレイパパレを目標にあっという間に内を突いて突き抜けました。得意の中山競馬場で結果を出しました。オールカマー組はステップレースの中でも非常にメンバーレベル時計ともにレベルは非常に高かったので、このオールカマーを勝利したこの馬には当然連勝の期待がかかるでしょう。ただ、右肘の腫れが出たという発表されており、今回は状態面が非常に鍵になるでしょう。

2着のウインキートスは、それまでの先行競馬から紅一点差し競馬に徹してきました。そこで2着と結果を残せたことは非常に大きいですし、着実に力をつけていることの証明だと思います。内回り競馬場も中山競馬場を得意にしているので問題ないと思います。後は、関西圏のレースが初めてなので輸送をこなしてくれればこの大きな舞台でも好勝負に持ち込むことが可能だと思います。

7着のランブリングアレーは、中団追走から流れに乗れずに7着と敗れました。ただ、小回りで時計のかかる馬場状態はこの馬にとっては向きますし、調整も追い切りの動きを見る分は問題ないと思います。オールカマーの凡走で人気を落とすようなら狙い目の1頭だとは思います。

10着ロザムールは、現時点では、GⅠとなると力不足の感は否めませんが、展開的には前にいく馬だけに注目する馬だと思います。

以上、オールカマー組の評価でした。トライアル組の中では1番レベルが高いと思いますし、秋華賞馬アカイトリノムスメとの勝負が本当に楽しみですね。

3、クイーンS

1着 テルツェット 9着 シャムロックヒル

ハロンタイム 12.2 - 11.7 - 11.9 - 12.0 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 12.4
上り 4F 47.9 - 3F 36.0 勝ちタイム1.47.8

続いてテルツェットが豪快に差し切り勝利を飾ったクイーンSについてです。

1000M通過が59.9、洋芝を考えると少し早いペースになるでしょうか。

テルツェットは後方追走から直線一気の末脚で最後は1番人気のマジックキャッスルを捉えて勝利。テルツェットは、ハイペースの消耗戦になると非常に強いですね。そして、1800Mでも勝利できた点は非常に大きいです。今回は鞍上がMデムーロ騎手への乗り替わりとなります。ダービー卿CTで勝利の実績のあるコンビなので心配は必要ないでしょう。後は、メンバーレベルが一気に上がるので、その辺りの力関係と2200Mの距離に対応できるかでしょう。

ただ、力のいる今の阪神競馬場はこの馬にとっては向く舞台だと思います。今回は人気もないでしょうから一発あっても不思議ではないと思います。

4、府中牝馬S

7着 アカイイト 16着 デゼル

ハロンタイム 12.5 - 11.2 - 11.6 - 12.0 - 12.1 - 11.8 - 11.0 - 11.4 - 12.0
上り 4F 46.2 - 3F 34.4 勝ちタイム1.45.6

波乱決着となった府中牝馬S。勝利したのは後方から足を溜めたシャドウディーヴァ。2着は番手から直線で先頭に立って粘り込んだアンドラステ。

エリザベス女王杯出走馬の中ではアカイイトが最先着の7着、デゼルは16着でした。

このレースは勝ちタイムこそ非常に優秀ですが、上位入線馬は出走せず、最先着が7着のアカイイトとなれば基本的には軽視になってしまうと思います。やはり、オールカマー組や秋華賞馬アカイトリノムスメと対比すると部が悪いと思います。

デゼルは、阪神競馬場での実績がありますから見直す手もなくはないですが、流石に16着は負けすぎの感があります。ここから巻き返すのはそう容易ではないと思います。

追い切りや枠順次第といえど流石に厳しいというのが現時点での判断ですね。

5、その他のレース

上記4レース以外のレースについて取り上げたいと思います。

3着クラヴェルが出走した新潟記念はレース自体のレベル、メンバーレベルともにそこまで高くありませんが、それまでGⅢで3戦連続で馬券圏内に絡んでおり、今の調子自体は非常にいいでしょう。正直、レイパパレ、ウインマリリンともに状態面での一抹の不安もあるので、一発の可能性は十分に秘めていると思います。

OP、条件戦で気になるのは、2着のイズジョーノキセキが出走した西宮Sでしょうか。勝利したジェラルディーナは、抽選突破できていれば、秋華賞でも好走が期待された超良血の素質馬ですし、3着のタガノパッションもスイートピーS勝利、オークス4着の実績馬です。メンバーレベル的には重賞と遜色のない好メンバーですし、出走すれば一発の期待も十分にあると思います。

以上、注目レースについてでした。

6、まとめ

以上、注目レースについて見てきました。

色々とレースを考察しましたが、基本的な構図はオールカマー組VSアカイトリノムスメでしょう。

ただ、オールカマー組は勝利したウインマリリン、4着レイパパレともに追い切りの動きを見ると一抹の不安があることも否めません。

そうなると波乱の余地も十分にあると思います。

その辺りを踏まえると、注目馬をあげるとすれば

アカイトリノムスメ、ステラリア、ウインキートス、ランブリングアレー、テルツェット

この5頭をあげたいですね。秋華賞組2頭は有力ですし、ウインマリリン、レイパパレに不安があるとすると、オールカマー組でもウインキートス、ランブリングアレーを挙げたいです。そして、最後に挙げるのは、クイーンSで豪快に差し切り勝利したテルツェット。小回り競馬場はこの馬の得意舞台ですし、今の阪神競馬場は差し馬場なので、展開的にこの馬は向くとは思います。人気はある程度するかもしれませんが、注目したいですね。

上位人気馬の状態面のこともあり、非常に何回になりそうなレースですね。去年はラッキーライラックが連覇を達成したこのレース。今年はどうなるか、週末まで予想を楽しみましょう。

記事は以上になります。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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