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睡眠のメカニズム

 こんにちは。

 今日は、睡眠について取り上げたいと思います。1週間の始まり、なかなか寝付けず、朝起きて体が重いという方は多いと思います。

 私も前職をしているときは、朝起きると嫌いな職場に行って仕事をしないといけないと思い、非常に朝が辛かったです。

仕事が辛い、行きたくない。朝起きるのが辛い→朝が来て欲しくないから、現実逃避のために飲酒など夜の生活が乱れる→睡眠の質の低下

 この負の無限ループにはまっていました。

 睡眠の質の低下がもたらした結果は、適応障害、休職、退職、失業でした。前の職場は毎日嫌々の仕事だったので、退職したことは後悔してませんが、生活のリズムの乱れについては反省しないといけません。

 生活のリズムの基本を作るのは良質な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動です。どれもバランスが大事です。睡眠は、人間の場合は個人差がありますが、7〜9時間の睡眠が適切だと言われています。

 睡眠時間が少なすぎて睡眠負債が溜まっていくのは論外ですが、寝過ぎも良くないです。休日に半日寝ると、朝起きて体を動かすまでに相当時間がかかった経験は誰にでもあるでしょう。

 睡眠の大事さや睡眠負債の恐ろしさについては上記記事を参考にしてください。

 この記事では、なぜ睡眠が大事なのか睡眠のメカニズムについて書きたいと思います。

1、なぜヒトは眠るのか

 人間は、古代の時代は外に出て狩猟など食糧を獲得するために外に出てエネルギーを消費していました。そのエネルギー(体力)は無限にあるわけではありませんから、生きていく上で酷使される体力や脳を休ませるために獲得した機能が睡眠になります。

 では、睡眠の間に私たちの体はどうなっているのでしょうか。それを書いていきます。

①体温を下げる

 まず、寝ている間に私たちの体に起こっているのがこれです。朝起きて、体温計で体温を測ると日中よりも低い体温が表示されると思います。

 これは哺乳類の恒常性(外部の状態、気温などにかかわらず内部の機能、体温などが一定に保たれる仕組み)に関わっています。

 日中、私たちは運動(歩いたり、仕事したり、立つことも運動の一部です)することで熱を体の中に溜まっています。夏場に汗が出るのもこの仕組みによるものです。

 日中のエネルギーを貯めるために睡眠中は体温を下げ、睡眠中に発汗することで耐熱を放出します。こうすることで私たちの体温が春夏秋冬どの季節でも維持されるのはこのためです。

②筋肉の緊張を下げる

 睡眠中は長い時間体を動かさない状態を保つために筋肉の緊張を積極的に低下(弛緩)させます。

③外部の小さな刺激を遮断

 睡眠中は当然ですが、体を休めるため無防備な状態になります。これは人間に限らず全部の動物に言えることです。なので、敵に見つからないように環境を作る必要があります。

 睡眠中は初期の段階では、小さな物音や刺激(光など)で目が覚めてしまうのは私たちが持っている防御反応に由来します。敵が来ても眠ったままだとかられてしまいますから。

 ということは、音や光などの刺激は良質な睡眠を阻害するということが言えます。寝る前にテレビやインターネットを見たりするのは光と音という刺激を受けるのでなかなか寝付ける状態にならず睡眠の質も低下します。

2、人間の睡眠の特徴

①脳を休ませる

 上記で言った通りです、睡眠中に脳を休ませることで一中のエネルギー源を作ります。

 ただ、全ての脳の機能が停止しているわけではなく、後述しますが記憶の定着などの機能を司っている部分は寝ている間も稼働しています。

②交感神経を休ませる

 私たちには交感神経と副交感神経の2つの自律神経がバランスよく働くことで生きることができています。このバランスが崩れてしまうと自律神経失調症などの病気にかかってしまいます。

 起きている間、私たちは交感神経(緊張、興奮、ストレス)有利になっています。仕事や勉強などでは集中する場面が多く、緊張を強いられますね。一方、夕方から寝るまではだんだん副交感神経(リラックス、休息状態)有利になってきます。

 寝ている間は、副交感神経が完全に有利な状態です。ということは、寝る前までにもメールのチェックや翌日の仕事の段取りを考えればそれだけで交感神経有利になってしまいます。仕事以外にも勉強やゲームやブログを書くのも交換神経を高める行為です。

 寝る前にはできれば仕事のことを考えずにリラックスできる音楽を聴いたり本を読んだりするのがいいと思います。良質な睡眠が得られないと勉強してもなかなか覚えづらくなります。詳しくは後述します。

③体内時計(サーカディアンリズム)の調整

 寝ていることで体内時計も調整させています。これは、朝起きると自然と目が覚め、夜遅くなると眠くなるのは、この体内時計が働いているからですね。

 夜勤や不規則な勤務、海外旅行の時差ボケで、この体内時計が狂うと体の不調を起こします。

④体の成長、発達、回復を促す

 睡眠前半のノンレム睡眠の深い段階になると多少の刺激には反応しなくなります。この間に成長ホルモンを集中して分泌されます。

 成長ホルモンは、細胞の損傷回復、脂質の代謝促進、筋肉、骨の成長を促す働きがあります。

 寝る子は育つという言葉がありますが、このメカニズムを知ると納得ではあります。

⑤記憶の定着と整理の促進

 睡眠はノンレム睡眠の後、レム睡眠の段階に入ります。レムというのはrapid eyes movement急速眼球運動(を伴う睡眠)の略REMです。この段階に入ると骨格筋は弛緩して休息状態に入りますが、脳は活動して覚醒状態に入ります。

 この段階で、私たちは夢を見ますが、この夢を見る段階で私たちの日中で習得した知識や記憶の整理を行います。こうすることで、学習した内容が定着されて行きます。

 しかし、寝る前の飲酒や喫煙などの行動やベッドで寝る前までスマホをいじっていたり、夜遅くまで勉強や仕事をしていると、このレム睡眠がうまく機能しなくなります。

 結果、いくら勉強しても知識として定着しなくなります。受験生の人で夜遅くまで勉強している人も多いと思いますが、知識として定着させるためには夜の睡眠はしっかりとった方がいいと思います。

3、まとめ

 睡眠のメカニズムについて記事にしました。私も専門家ではないので、まだまだ睡眠については覚えることがあります。

 睡眠についてもっと詳しく知りたい方は、この本に詳しく、わかりやすく書いてあります。内容的にも非常にわかりやすい本です。

 現代社会は睡眠の大事さが軽視されている印象です。ただ、睡眠を軽視した生活を送ると私のように病気になります。心の病にならなくても生活習慣病を患うリスクも増えます。

 なので、今一度自分自身の睡眠、生活リズムを見直すのが大事だと思います。

 今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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