見出し画像

勇気を持つための夢

あんたも泣きたくなるほどスゲーって思えるものを見ることってあるよな?

それが映画だったり技術だったりするわけなんだけれども、やっぱりいちばんの感動を呼ぶのって行動力なんじゃないかって思ったりしたんだ。

例え出来ると思ってもそれを行動に移して実現するってのは別のハードルを超えていかないといけないもんな。

そのハードルの名前は勇気。

今回はそんな勇気について考えてみる回だ。

何がその勇気を奮い立たせているのか。考えてみようぜ。

勇者は空を飛んだ

今回、俺を感動させてくれた動画があるんだ。

2019年の動画だから、知っているヒトは知っているんじゃないかな?

メーヴェだ。ナウシカの。

あれがマジで空を飛んでいる。

10年くらい前に実物大のメーヴェの模型展示を表参道あたりで見た時も感動したが、それを遥かに凌ぐ驚きだ。

もぉ、脳内で「てぃれてってんてぃてぃ てぃれてってんてぃてぃ」と音楽が再生されたことは言うまでもない。
#伝われ

調べてみると島津製作所でのプロジェクトでこのメーヴェはつくられたんだそうだ。

おおう、このプロジェクトを事実上牽引していた八谷和彦さんってPostPet作ったヒトなんだ。すげぇマルチだな。

八谷和彦さんはモデリングから設計、プロデュース、パイロットとありとあらゆる面でこのプロジェクトを進めていたそうだ。
その意味では八谷和彦さんのプロジェクトって方が正しいかも知んない。

日本の空で飛ぶというハードル

このプロジェクトでメーヴェの機体そのものを作ることも当然のようにべらぼーな労力がかけられていると思うんだけれども、そもそもそう言うオリジナルのジェットを日本の空で飛ばすことが難しいんだそうだ。

なんでかって言うと日本の場合航空法がやたらに厳しくて、オリジナルの機体を飛ばすって申請そのものがされた前例がなかったそうなんだ。

三菱重工業のMRJですら日本での航空許可を取れなくて、アメリカでの実証実験をしているくらいなんだそうだ。

その不可能を可能にしたもの。

それが「夢」ってことなんだろう。

八谷和彦さんだけの夢じゃない。
八谷和彦さんが描いた「メーヴェが空を飛ぶ」という夢に共鳴した多くのヒトが機体を設計し、機体を作り、航空許可申請をし、航空許可申請を受理し、航空許可につながった。

ヒトが夢でつながれるって言うことを形にしてくれた素晴らしいプロジェクトだと俺は思うんだよね。

夢を実現する勇気

で、こっからは俺の想像の範囲の話なんだけれども、普通のヒトはこの夢を思いついても実現しようって思わないと思うんだ。

八谷和彦さんだって「出来る」って思って考え始めたわけじゃないはずだ。

どんなプロジェクトでもプロジェクトを立ち上げる時が一番不安なんだ。

俺が今までのシステムエンジニア人生で最もでっかいプロジェクトを立ち上げるときだって、べらぼーに不安だった。
実際、出来る気が全くしてなかった。

それでもその当時の幹部社員たちは言った。「やろう」ってさ。

この出来るかできないかわからない状態でアクセルを踏めるやつ。
俺はそう言うヒトのことを勇者って言うと思う。

八谷和彦さんは間違いなく勇者だったんだと思う。
だって、こんなプロジェクトが最初から成功できる確証なんて誰も持ててないはずだもんよ。

それでも始める勇気。
夢を形にするために最も必要なものなのかもしれない。

実際このメーヴェが形になるまでには足掛け15年の年月を要しているらしい。
信じがたいほどの年月だ。

その間ず~っと「やべーな、どうしよう」的なことが起き続けていたって想像してみろや。
ぜってー胃腸が悲鳴を上げるやつだ。

これも多分だけれども八谷和彦さんはそう言う胃腸が悲鳴を上げる状況を最初からある程度は想像していたと思う。
それを乗り越えて、あのメーヴェが空を飛んだ時の感動は想像することも難しいほどの大きさだったんじゃないかな?

なあ、あんたはどう思う?

俺たちはどうやってその勇気を必要とする夢を見つけられるだろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?