医療崩壊の原因
あんたも病床逼迫ってニュースを嫌ってほど見ているかい？
実際問題、アルファ株だろうがデルタ株だろうが感染してしまっても診察した時点で「軽症」と判定されれば自宅療養という対処方法をとるというのが今までの日本の現状だった。
ところが、あまりにも医療の現場が圧迫されているために、本当であれば入院が必要と判定されている状態でも入院が出来ないって現実が発生している。
新型コロナの感染拡大が騒がれ始めてから1年半。
医療現場の拡充はされているという話は聞くものの、感染の拡大スピードに全くついていけていないってのが現状だ。
今回は医療現場の拡充について調べてみる回だ。
俺らの出来ることって何なのか？
ちっと考えてみようぜ。
感染者受け入れの義務
まず、大前提として俺たちの住む日本では民主主義が採用されている。
うん？何をいきなり言い出しているんだって？
まあ、聞いとくれよ。
民主主義なので、民間の病院ではどんな症状のヒトを受け入れるってことを病院自体が決めるってのがある。
実際問題、新型コロナの感染者を受け入れるには専用の設備とヒトが必要になるので、ある程度の投資を病院としてもしないことにはそもそも出来ない。
そんなもん、投資すりゃいいじゃんかって？
前に、こんなnoteを書いてみている。
ここでも調べてみたんだけれども、2018年時点、つまり新型コロナが来る前の状態で半数以上の病院が赤字経営って統計があるんだよ。
ちょっと意外って思うかい？
医者って言えば高給取りで人生勝ち組みたいなイメージがあるじゃんか。
でも実態としては企業としての病院は結構な割合で火の車ってわけだ。
この状態では、設備やヒトに投資する余裕なんてありっこないわけだ。
結果として新型コロナ感染者受け入れをする病院は公的な病院に限られてしまう。
必然的に公的な病院の医療現場では「命の選別」を行わざるを得ない状況が生まれる。
俺たち自身にも「意味がないかもしれないけれども設備の整っていない病院に入院する」か「一か八かで明日設備の整っている病院へ入院出来ることにかける」というギャンブルに自分の命をかける必要に迫られるって現実が本当に出てきている。
これが悲劇じゃなくてなんなんだ？
なぜ民間病院は新型コロナ患者を受け入れられないのか？
そもそも、民間病院は新型コロナ以外の患者を多数抱えている。
慢性的な症状に悩まされている患者さんと寄り添いながら気の遠くなるような伴走を続けているお医者さんも多数いると思う。
そんな病院が新型コロナ患者を受け入れるとなって、仮にそこでクラスターが発生した場合、その病院は一定期間の閉鎖を余儀なくされる。
経営的にただでさえ赤字なのに病院が閉鎖されてしまっては企業として成り立たない。
そのリスクを負うことが現実的に出来ないわけだ。
加えて、すでに新型コロナ患者を受け入れている病院では、スタッフがそもそも足りていないし、設備的にも物理的に病床が足りていない。
んなもん増やしゃいいじゃんって思うかもしれないが、先月に比べて感染者数が倍になりました。なので今月から病棟を倍にしてくださいなんてデキッコナイスっしょ？
病院の経営を国が補填する
そう考え始めると、現状がいかに絶望的な状況かってのがイメージできると思う。
じゃあ、俺たちは現状に甘んじるしかないのか？
問題の本質は、結局の所「お金」なんだと思うんだ。
病院の経営は火の車なので、設備投資が思うように出来ない。
新型コロナ患者の受け入れをすることで、病院経営が立ち行かなくなるリスクを抱えることになる。
ならさ。
受け入れることを表明してくれた病院には無償で設備をレンタルして、仮にクラスターが発生しても、その閉院期間の売上補償を国がするとしたらどうだ？
何？そんな銭どこにあんだって？
日本銀行にあるっしょ。
詳しい試算は出来てないけれども、国が赤字国債を発行してその資金を調達することは不可能じゃないはずだ。
手続きとしても臨時国会を招集して予算を通せばいいだけの話だ。
そんなことしたら、国の借金が増えて大変なことになるだろって？
今でも新型コロナ対策のために国の借金はベラボーなことになっているけれども、なんも大変なことになってないだろ？
円の流通量が増えればインフレになりそうなもんだけれども、デフレは続きまくっているしね。
ただ、その決断を政治家はしていない。
なぜか？
俺たちが「政府支出を増やせ！」という声を上げていないからだよな。
「政府は国民の命を守る責任を守るために病院経営を支えろ！」と言っていないからだよな。
なあ、あんたはどう思う？
俺たちの政治への不関心がヒトの命を奪っているって現実をどう捉える？
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