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戦争を子どもに伝える方法

あんたは子どもになにかを伝える方法ってやつについて考えを巡らせることってあるかい?

自分のすみかに同居している子どもがいれば、必然的に考えざるを得ないことだけれども、自分の目の届く範囲に子どもがいなかったら、もしかしたら子どもにどうやって伝えるかなんてことを考えないかもしれないとも思う。

伝えようにも接点がないわけだからね。

ところが、子どもってのは自分の周りにいるかどうかに関わらずに世代としては確実にこの世のなかにいて、そしてその子どもは近い将来には大人となって世の中を回していくってのが現実なわけだ。

だとすればだよ。
俺たちのような今の世の中を回しているやつらがだ。
ありとあらゆる事柄について「自分はどう考えているのか」ってのを伝える方法を考えておくってのは結構大切なことにも思うんだよな。

今回は戦争という今の究極の状態について、子どもたちに自分が考えていることをどう伝えるのがいいのかって考えてみる回だ。

まあ、当然だけれども正解なんてない話ではあるんだけれどさ。
ちっと一緒に考えてみようぜ。

なぜ今回の戦争は起きたのか

我が息子は戦争のニュースを見るたびにしかめっ面で「もうやめようよ、こんなの見るの」と言ってくるんだよね。
その意味では今起きている戦争がどんだけ悲惨なことを生み出しているのかってことはイメージを持っているらしい。

俺もあんたも生まれたときからリアルな戦争なんてものに巻き込まれる状況なんて体験していない。
先の大戦を直接経験している世代のヒトって大分ご高齢になっているし、直接戦闘をしていた世代に至っては100才を越えるくらいの状態だもんな。

なので、現実的には今回の戦争が起きた原因についてデジタルかつ客観的に表現することってすげー難しい。

プーチン君の判断力が怪しかったから?
まず、そうだって俺自身は言い切ることができないし、そもそもプーチン君の判断力って絶対に俺なんかよりあると思うしね。

判断力がないなら、あんな巨大な土地を納めるロシアって国の大統領まで上り詰めることなんてデキッコナイスじゃんか。

じゃあ、前のプーチン君はすごかったけれど、今はダメになっちまったってことか?
それもちと違う気がする。だってよ?今ダメならさ、ダメって思うヒトがロシア国内でなんでプーチン君に反対する勢力が物理的な行動に出てないんだ?ってなるじゃんか。

もちろん、法整備を事後法的なものを含めてロシアでは行われているからおいそれとはできないってのはわかるよ。

それでもさ。

ロシア国内の報道を眺めてみると、本気で今回の戦争は「正しい戦争」って思っているヒトが一定数いるようにも見えるわけだ。

つまり、ロシアという国が誰かの命を奪っているって状態を本気で正しいことと思っているヒトがいるってことなんだよな。

子どもたちに伝えないといけないこと

そういうカオスきわまりない状況の中でだよ。

俺たち大人はその事をどう伝えればいいんだ?

戦争イクナイ。
それはまあ、そうか。
でもなんでイクナイの?

だってヒトが死ぬじゃん。
え?戦争なんてなくてもヒトは死ぬじゃん。
そもそもヒトが死ななかったら地球上の資源が無限にあっても足りないじゃん。

病気でヒトが死ぬのはよくて、戦争でヒトが死ぬのはダメってなんで?

病気は誰かによってもたらされるものじゃなくて自然がもたらす不幸。
ヒトがヒトにもたらす不幸は誰かが誰かを憎むことを生み出す。
その憎みはまた新しい不幸を作り上げる。

でも病気というものを憎んだからこそ、医療は発展して今まで救えなかったヒトが救えるようになったんでしょ?
だったらヒトを憎むことで生み出されるものってないの?

ヒトはヒトを恨むことでその嫌な感情を押さえる方法を作り上げた。
武器による脅迫と、法律による「罪」というものの定義だ。

なら戦争にも存在する意味はあるの?

意味は今生きている俺たちが作り上げる虚構なので、あると言えば存在することになる。
同時にないと言えば存在しない。

だからこそだ。
戦争という状態が現実にある以上はその意味を考えなきゃいけない。

それこそが子どもたちに伝えることなのかもな。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは戦争という現実を子どもたちに伝えるには、こんな煙に巻いたような表現を使うしかないんだろうか?

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