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竹害って状況を眺める

あんたも自分の知らない世界について興味が出てくることってあるかい?

前に見ていたドラマのファーストペンギンを楽しませてもらったことをキッカケに一次産業ってどんな塩梅なんじゃろ?ってちっと興味本位で見てみたんだよね。

いわゆる農業とか畜産の話ってよく聞くし、何ならいろんな形でコンテンツになっている。
荒川弘さんの百姓貴族とか銀の匙とかなんて有名だよな。

でもファーストペンギンでは漁業を取り上げていて、すごいオモロイ世界なんだなぁって感心していたので、もしかしたら他の一次産業もオモロイのかもって思ってちょっと見てみたんだよ。

今回は、そんなふうな一次産業である林業を襲っている一つの課題について調べてみる回だ。

ちっと、俺らが知らない所でどんなことが起きているのか、眺めてみようぜ。

「竹害」という課題

どうも、林業に限った話じゃないらしいんだけれども、日本各地で今、竹害なる被害が起きているってことらしい。

ほへ?
竹ってあの竹だよな。
真っすぐ伸びて、固くて、生えたての頃はタケノコとして美味しくいただけるってあれだよな。

植物が生えているってだけなんだから、自然のままにしとくのが健全ってことじゃないの?

ちっと調べてみると、この竹ってのは普通の樹木とは桁違いに成長が早くて、普通の林に竹がどんどん広がって、まず竹をサバいちまわないことにはまともに林業を営めないくらい何だそうだ。

このサイトを見てもらいたいんだけれど、たしかにこんな風景だとしたら、林業として成立する気がしないんだよな。

竹という植物の特性による被害

で、この竹って植物について、俺は全く知らなかったんだけれども、どうも根の張り方が一般的な樹木とは異なるってことらしい。

樹木の場合は根が垂直方向と水平方向に同時に伸びていくんだけれど、竹の場合は主に地下茎って形で水平方向に伸びていって、他の竹と栄養分を共有して、その地下茎から新しい竹が育つって仕組みなんだそうだ。

なので、斜面に竹林が出来上がってしまうと、表層の土壌が竹の地下茎ごと崩れ落ちてしまって、土砂災害を引き起こす原因にもなってしまうんだそうだ。

竹林が管理されなくなった理由

で、竹ってのはもともとが成長速度が早いので、どんどこ面積を拡大しているらしい。
とある市では市内の竹林面積がこの20年くらいで東京ドーム何個分とかいうレベルで増えているらしい。
一個の市でだぞ?

なんでそんなに面積が増えているのかって言えば、シンプルに「竹を切るヒトが少なくなったから」ってことらしい。

なんで少なくなったのか?
需要が減ったってのが一番みたいだね。

昔は、竹ってのはまっすぐに育ってくるから加工をして食器やら消耗品として使っていたんだよな。

青竹踏みとか、ホントの竹を使ったものって俺らがガキンチョの頃は普通にあったもんな。

今でも高級料亭とかなら、竹を使った食器でお食事を提供するようなところもあるかもしれないけれど、日常的に竹がダイレクトで使われるシーンって考えてみるとあんまりないよな。

その結果として、竹の伐採の総数が減ってしまい、放置竹林の面積は増え続けているってわけだ。

竹の活用方法

でも、実際問題としてだよ。
竹って使い道がそんなに無いのか?

たしかに一家に一つ青竹踏みがあってもこんな量はサバけないよな。

ちと見てみると、竹酢液とか竹炭、竹チップみたいな竹の加工品の需要はそれなりにあるみたいだ。

特に竹チップって結構色々使えるみたいで、家畜の飼料に混ぜることでその繊維質によって家畜の食欲がまして、結果として、鶏卵とかについて効率が上がるってところがあるらしい。

あとはプラスチック製品に混ぜて使うことで、石油由来の原料を減らしつつ、抗菌性を高める事ができるってことらしい。

ただ、この竹チップってのは竹用の粉砕機ってのを使う必要がって、まともに運用に耐えられるやつだと50万くらいするらしい。
しかも、結構うるさくて作業場所も限定されるんだと。

ある程度の規模で投資できる企業になってからじゃないと厳しいかもしんないね。

しかも、竹ってのは結構重くて、1本50kgとかになるらしいので、お年寄りには伐採という行為そのものが出来ない。

こりゃあ、継続的に事業継続出来る仕組みってのが無いことにはこの竹害って状況は変わらないのかもしれないな。

なあ、あんたはどう思う?

どんな工夫をすれば、そう言う企業ってのが立ち上げられるんだろうな?

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