あんたが面白いと思うこと
あんたもにとってネットってどんなもんだい?
まあ、俺くらいのオッサンなら少年だったときの世界と、今の世界ってのの違いがものすごく顕著なわけだ。
少年だった俺にとっての情報源なんて言えば、テレビが雑誌がいいところだった。なに?新聞はって?うん、朝日小学生新聞の忍たま乱太郎は読んでたぞ(爆)。
それこそ全員集合!をクラスの殆どのやつが見ていて、ひょうきん族が始まったらそっちに傾いて、北斗の拳のアニメを皆が見ていて、ジャンプの連載マンガについて共通の話題には事欠かなかった。
とか言いながら、車田正美さんの男坂が比較的短期連載で終わったことに悲しみを覚えた小学生の俺の気持ちは未だに俺の中にあるのは、俺とあんたの秘密だ!
まあ、盛大に話がそれたが、俺が言いたいのが皆で共通の話題ってのがすごく身近にあったってことだ。
俺の少年時代にはまあ、カラーテレビくらいはあったわけだが、それでもチャンネルにはNHK、NHK教育、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京くらいしか選択肢がなかった。
ケーブルテレビやらオンデマンド配信なんてものは想像もつかなかった。だからこそ金曜ロードショーの宇宙戦艦ヤマトの放送にかじりつき、新しもの好きな親父が用意したビデオデッキなんてもので録画しまくっていた。
当時CMカットを必死でやっていた俺を見て「何もったいないことやってんの。後で見たらきっと懐かしいと思うぞ」ってのは他ならぬ親父のセリフだ。
うん、親父は正しかった。俺の小学生の頃のCMなんて見たくて仕方ないからな!
どん兵衛のCMで山城新伍が出てた頃なんてあんた覚えているか?
またも盛大に話がそれたが、選択肢が少ないってのは、それだけ同じ情報にふれる可能性が高い世の中だったってことだ。
そうなれば、同じものを見た友人と共通の話題ってやつに花を咲かせることも比較的容易ってもんだよな?
だが、今は違う。
価値観が細分化され、誰もが娯楽のガラパゴスに島流しになっているような状況だと思うのは俺だけか?
誰もが「楽しい」と感じることはある。
その「楽しい」って感情は、どんどん細分化されて、「俺とおまえは違う」的なことを生み出し続けている。
皆があんたの好きなことを知っている世の中は、もう無いんだ。
だったら、俺もあんたも仲間を見つけることが出来ない世の中なのか?
否。
断じて否だ!
俺たちに娯楽の孤独を与えたものは何か?
おそらくネットだ。
ネットは俺たちに検索という手段を与えた。
それは図書館で知識を調べるよりも遥かに手軽に知識を与えてくれる。
その結果、俺達はどんどん好きなものを先鋭化させていった。
その結果の娯楽の孤独だ。
だが、その娯楽の孤独を解消するために利用できるもの。それもネットだ。
どうするのかって?
発信するのさ!俺はこれが面白いんだ!ってな。
面白いものを検索するやつの「面白さ」ってのはすでにそいつの中で固まっている。
そのそいつの中ですでに確定している「面白さ」があんたの発信につながった時。
そりゃ~オモロイことが起きるに決まっている。
そうは、あんたは思わないか?
あんたは、何が面白くて生きているんだい?
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