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戦略物資という盾

あんたは台湾有事について思いを巡らすことがあるかい?

台湾有事なんてことがある程度のリアリティを持って語られているわけだけれどさ、その裏側の状況として中華人民共和国内のきな臭い状況も相まって、そんなにすぐさまどうのこうのとか無いのか?って楽観視しちゃう自分がいる。

でも、人民解放軍を人民に向けて使い始めたら、そいつはすなわち天安門事件の再来なので、そんなチョイスはしないはず。

そう考えたら関係あるようでないんだよな。

中華人民共和国内の動乱っぷりと一帯一路に基づいた軍事行動ってのは。

おうおう、そんなこと言ってだよ。
おめーは台湾のこと見捨てんのか?って言われるとそう言うわけはない。

台湾を取るってなったら、ほぼ確実にそれより前に尖閣取りに来るはずだもんな。
なんでって?
だって、尖閣諸島には駐留軍がいないもんよ。

海上保安庁じゃ、軍隊の相手出来ないもんよ。

ということで、なんとしても台湾が中華人民共和国に攻められない様になってもらわないといけないわけだが、いかんせん軍事力の乖離がデカすぎる。

そんな行き詰まり感を感じていた所、ちょっと目からウロコの記事を読んだんだ。

今回は前置きが長くなったけれど、戦争を起こさないようにする工夫にどんな物があるのかってことを眺めてみる回だ。

ちっと、なんとかして偽りかもしれないけれど平和な場所を増やしていく方法について考えてみようぜ。

台湾が持っている「半導体の盾」

台湾にはTSMCという世界有数の半導体製造企業がある。

いわゆる最先端半導体と呼ばれる10nm以下の半導体のシェアは全世界で92%となっているんだそうだ。

すげえな。

で、そのシェアを持っている事そのものが他国からの武力行使を抑制するって側面があるってのをこの記事が教えてくれた。

なるほど。
半導体が産業のコメって言われているくらいだから、その最先端の半導体が手に入らなくなったらエグい事が起きる。

ただでさえ、国内がざわついている中華人民共和国としては半導体が手に入らなくなったから産業を止めときなさいよなんてなったら、「おめーはバカか?」って人民が更に大騒ぎするもんな。

半導体は世界的に不足しているから、中華人民共和国に輸出できなくなっても引く手あまただもんな。

こう言う風に産業を戦略物資として扱うことによって国防につなげていくってわけだ。

言われてみればそらそうだ。
お互いに密接につながっている経済ってのが戦争を抑止してきたってのは冷戦が終わってからこっちの明らかな風潮だったはずだ。

ロシアとウクライナの経済の結びつき

そう考えてみると、ロシアにとってウクライナから輸入しないとままならないものってなんだろう?

小麦を始めとする食料品はロシアはむしろ他国に輸出するくらいだったわけだから、ちっと考えにくい。

このあたりを見てみると、経済的には全般的に切羽詰まってたんだな。ウクライナって。

つまり、ウクライナとの2国間関係だけ考えると、ロシアはウクライナに攻め込んでもあまり痛みを伴わないって一見して見ることが出来た状況だったってわけだ。

なので、ウクライナは「攻め込んだら大変なことになりますぜ」って後ろ盾が欲しかった。特に西よりの政権になってからはそれが急務だったんだろう。

なので、NATOに加盟しようと動いていたんだけれど、国内の内戦が収まらないことには加盟のしようがない。

ロシアとしてはウクライナがNATOに入られたら溜まったもんじゃないから今回の戦争が起きたってのがよく言われていることだよな。

やっぱり経済的な戦略物資ってのが戦争の抑止につながるってのは確かにありそうだ。

日本の戦略物資

じゃあ、日本は対中華人民共和国という意味での戦略物資ってあるのか?

フッ化水素だとか、加工機械とかはあるけれど、それは戦略物資って言えるくらいの規模なのか?

そもそも最先端半導体を国内生産出来ない中華人民共和国にとっては、日本の高純度フッ化水素なんて生命線とは言えないよな。

加工機械についても、今やオランダの方が性能が良いものを作っているんだそうだ。

自動車だって、普通に中華人民共和国内で製造しているし、多少日本製の方が性能が良いとしても、それは決定的要素にはならない。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちの日本はどうやったら戦いを避ける事ができるんだろうか?

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