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挑戦する「意思」が紡ぐ物語

結果にコミットする。

あんたもよく聞くフレーズだよな。
コミットって言葉がこんなに一般的になるなんて思いもよらなかった。

俺の場合は、コミットって言葉は社会人になってからはじめて聞いた言葉だった。

最初に触れたのは、データベース用語としてだった。
データベースへの更新を確定することをコミットっていうんだよね。
※ちなみに、書き込みをなかったコトにすることをロールバックっていう。

今回はこのコミットって言葉について、あれこれ考えてみる回だ。

あんたの仕事でもコミット、求められているかい?

今回のきっかけになったnote

今回のnoteを書くきっかけをくれたnoteがこれだ。

吉玉さんは「山小屋ガールの癒やされない日々」って本を書かれている作家さんだ。

吉玉さんのようなライターさんにとって、仕事を受けるってことは俺たちサラリーマンと比べると、この「コミット」って言葉の重さがあるようだ。

そりゃ、個人で仕事をしている人は、労働者であると同時に経営者でもあるわけだから、必然的にコミットという言葉の重さが増すってもんだよな。

それと同時に、自分自身に対して信頼を置くってことの難しさってやつも理解できる。
個人事業主の場合は、誰からもアドバイスを受けられないし、自分の仕事の結果は残酷なまでに数字に現れる。
何が悪かったのか、何が良かったのかを分析するのも自分自身だ。

そんな中で、自信を持つってことの難しさは想像に難くない。
そんなことを思わせてくれる良いnoteだと思う。
よかったら読んでくれよな。

サラリーマンが自信を持つということ

で、俺たちサラリーマンにとっても、自信を持つってことはかんたんなものじゃない。
給料が保証されているサラリーマンは、特に事なかれ主義に陥りがちだ。
成功することよりも、失敗しないことを目指してしまう。
あんたも、そんな記憶がないかい?

でもそんな逃げることに慣れてしまうと、もう二度と仕事に立ち向かえなくなることも俺たちは知っている。

だからこそ、俺たちはいつだって仕事に立ち向かう勇気のようなものを失うことを何よりも恐れている。

俺たちは、恐怖から逃げるように挑戦しているってことなのかもしれないな。

前向きな挑戦

とは言え、本来はこのコミットするってことは、そんな後ろ向きなものではない。

俺はそんな前向きな挑戦ってやつを思い出すために、たまに読み返す漫画がある。

これね。

クニミツの政はサイコメトラーエイジという漫画のスピンオフ作品なんだが、ざっくりいうと、思いっきり勉強が出来ない不良が一念発起で政治の世界で暴れまくる話だ。

この作品の中でこんなセリフがある。

やります。やれます。やってみせます。
出展:クニミツの政

このセリフはクニミツの政の22巻で登場するセリフなんだが、この話の中で、主人公クニミツはそば打ちをして、政治家秘書として政治資金を調達しようとしている。

クニミツは坂上龍馬という人物の秘書をしている。

そして、政治家は選挙で選ばれなければ政治家になれない。

そして、選挙に出るためには様々なお金が必要となる。
それは裏金のようなものではなく、単純に制度としてお金が必要なんだ。

例えば供託金という選挙に出るための費用がある。
政令指定都市の市長選で240万円。
政令指定都市ではない市長選なら100万円。
都道府県議員で60万円。

ただ選挙に立候補するためにこれだけのお金が必要になる。

その他にポスターを作ったり、選挙カーを借りたり、事務所を借りたりと選挙活動をするためにはシャレにならないお金がいるわけだ。

そんなお金をクニミツはそばづくりという地域おこしを兼ねた事業で手に入れようとする。

ところが、コネも金もないクニミツはまとまった金額を得るための仕事をなかなか出来ずにいた。
そんなところに、舞い込んできた大口の仕事。
それはとあるチェーン店のメニューの穴を埋めるためにそばを大量に作るというものだった。

きっかり明日5時までに2800食分持ってこい。そうじゃないと、他に用意してある新メニューを代替として使う
出展:クニミツの政

準備時間を除けば残り時間は10時間。
そばを打てるのは慣れた主人公のクニミツを含めて4人だけ。

慣れたクニミツでも1時間に40食が限界。

単純計算で不眠不休で1600食しか作ることが出来ない計算だ。
それでもクニミツは言う。「やります。やれます。やってみせます」ってね。

もちろん、策があって受けたわけじゃない。
でも、無我夢中で走り始めるクニミツ。

必死になっているやつの周りには必ず人があつまる。

結果、クニミツの周りに集まった人たちの力を借りて、クニミツはこの難題をクリアしていく。

なあ、あんたはどう思う?
クニミツは無責任なんだろうか?
多分、無責任ってことでいいだろう。
でも、それ以上にあったものがある。

それが「意思」なんだと思うんだ。

俺たちヒトは、社会の中で協力しあって生きていくように進化した生き物だ。

協力のためには何らかの虚構が必要になる。いわゆる物語だね。

クニミツは強烈な「意思」をもって、その先にある成功という物語を強烈に描き出したというわけだ。

コミットするということ。

それは「意思」を持つということが本質なのかもしれない。

なあ、あんたはどうだい?

「意思」を持った仕事、出来ているかい?

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