見出し画像

ヒロアカにおける父親と言うアイコン

あんたにもお気に入りのアニメやマンガってのがあるかい?

毎クールいっぱいのアニメが出るし、マンガに至ってはもうどれだけの作品があるのか把握することも困難なくらい出ているじゃん。

そんな中で確実に印象に残る作品ってのもあると思う。
「僕のヒーローアカデミア」はそんな作品の一つなんだよ。俺にとって。

そんな俺がたまたまこんな記事を読ませてもらったんだ。

非常に複雑なことを書いてもらっているんだ。
読んでみてもらえれば「なるほど」と思いながら「困ったな」と同時に思えるような読後感だ。

大きなキーワードに「父性」が挙げられていた。

これは僕のヒーローアカデミアを読んでいるヒトなら腑に落ちるキーワードだと思う。

今回は俺の観点で僕のヒーローアカデミアの父性と言うテーマについて考えてみる回だ。

ちっと、俺の物語の読解に付き合ってくれよな。


デクの父親

skyshapeさんの記事にも書いてあるけれど、僕のヒーローアカデミアの主人公デクには父親が登場してこない。

完全に意図的なんだろうけれど出てこない。
デクのセリフにも父親に関するものは徹頭徹尾出てこない。

なんとなくオール・フォー・ワンがデクの父親に絡んでるのかなって想像していたけれど、そのオール・フォー・ワンが倒されてしまっても父親が出てこない。

さては真のラスボスなのか?とか思ったりもするけれど、そうするには今までの物語で描かれなさすぎている。

これはskyshapeさんの意見とまるまんま同じ何だけれど、デクにとっての「父親」はオールマイトでしか無いんだろうな。

父親と言う存在

父親ってさ。
基本、一番身近にある「ハードル」なんだと思うんだ。

大好きな母親の隣りにいる父親ってのは、男の子だろうが女の子だろうが「邪魔」な存在なんだと思う。

子どもの認識としては、自分が生きていくのに直接的に一番大きな影響を持っているのは母親ってケースが多いだろうからね。
母親の愛情を100%自分に向けてもらうってのは、もはや生存本能みたいなもんだと思う。

もちろん父子家庭みたいなケースもあるから、父親の愛情を子どもが求めるケースもあると思う。
ただ、そのケースで父親に求められるものって「母性」なんじゃないかって思うんだよ。

あえて乱暴な表現をするなら母親は「砦」で父親は「支配者」なんだ。

ヒロアカの父親

僕のヒーローアカデミアで登場してくる父親は少ない。

一番時間をかけて表現されている父親はエンデヴァー。
これがまた地獄のような境遇に苛まれている。

あんなに一方通行な家族愛ってあるか?
くらいにイジメ倒されている。

むしろエンデヴァーってどんな家庭で育ったんだよって思うくらいに、愛情表現が不器用すぎる。

他の父親はホントに表現が少ない。
印象に残っているのは耳郎響香の父親くらいかな。
あとは口田甲司の家族が一瞬写ったくらいだよな。
あ、かっちゃんの父親も出てきてるな。一瞬だけ。

エンデヴァーがオールマイトの後のナンバーワンヒーローだから描かれるって理屈はわかる。
それでも、極端に僕のヒーローアカデミアでの父親と言う存在を描いていない。

父親と言う存在

なぜ父親を描かないのか。

これはskyshapeさんの記事と完全に同意見なんだけれど、作品にとって父親の象徴はオールマイトに集約したかったからなんだと思うんだ。

戦い、勝って、負けて、また勝つ。

そんな「無敵」な存在。
つまり父親だ。
子どもにとって「そうあって欲しい」と願う父親像だ。

そんな「父親」を乗り越えていく子どもたち。
少年と少女の物語。

それが僕のヒーローアカデミアって物語なんだと思うんだよな。

でも、オールマイトは実際の父親ではない。
なので「少年」「少女」と子どもたちを呼ぶ。

なんかさ。
切なさを感じるのは俺だけか?

実際の子どもがいないオールマイトは多くの子どもたちの「父親」として乗り越えるための存在になっていて、実際の子どもが居るエンデヴァーは子どもに打ちのめされ別の子どもからは守られる存在になっている。

なあ、あんたはどう考える?

父親と言う存在を俺たちはこの物語からどう受け止めるのが正解なんだろうな。

タイトル画像出典


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?