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日本語による日本以外のヒトの発信

あんたもTwitterを始めとするSNSで日々飛び交っている批判的な発信ってのを眺めているかい?

中には建設的批判って捉えられる様なものもあるけれど、やっぱり単純に感情に従って悪口を書いているだけに見えるものもあるよな。

侮辱罪が厳罰化することによって、一定程度の抑止は出来るのかもしれない。

でも本来はTwitterを始めとする多くのSNSは日本国外の国で提供されているサービスだって現実がある。

今回は海外のヒトが行う発信が「誹謗中傷」になるケースについて考えてみる回だ。

ちっとヒトの行動ってやつを考えてみようぜ。

侮辱罪の厳罰化

まず、侮辱罪って罪について振り返ってみよう。

上記サイトによれば、2022年7月から侮辱罪となったヒトに対しての罰はそれまで勾留だけで済んでいたのが、禁錮や懲役もしくは罰金って事になったらしい。

で、この侮辱罪ってのは「公然とヒトを侮辱した」ってことに対する罪なので、TwitterとかのSNSでの誹謗中傷はこの罪に当たるケースがあることになるわけだ。

こう言う厳罰化ってのが実施されることによって木村花さんのような悲劇を防ぐことが出来るって側面もあるってわけだな。

それと同時に表現の自由ってものが守られなくなるんじゃないかって懸念もされているらしい。

実に法律ってのは難しいね。

日本国外の発信

で、当然だけれどもこの侮辱罪って適用範囲は日本国内に限定される。

つまり日本国籍以外の国のヒトの発信には適用されないわけだ。
日本国籍以外のヒトでも日本に滞在しているヒトには適用されるわけだけれども、例外もある。

大使館だ。

大使館は治外法権とかって学校で習った記憶があるべ?

俺たちのイメージだと日本国外での発信って英語を始めとする日本語以外の言葉で行われるって思うじゃんか。

ところが、日本にある各国の大使館がSNSで発信するときには結構日本語が普通に使われているらしい。

流石に侮辱罪のように個人に対するバッシングが各国の大使館から発信されることは無いとは思うけれど、普通にその国の立場に偏った日本語での発信ってのは行われているらしい。

まあ、大使館ってのは国の立場を背負っているわけだから、その国の立場に偏るってのはごく自然な話なわけだ。

ポイントは日本以外の国が「日本語」で俺たちに対して訴えかけているって事実を俺たち自身があまり具体的にイメージしてこなかったって事にある気がするんだよね。

中国総領事館の発信を眺める

今はもう削除されているけれども「2060年に中国やアメリカから見れば、大きさの点で日本はゴミのような存在になってしまう」なんて発信が中華人民共和国駐大阪総領事館からの発信で行われていたらしい。

その他にも流行り病の発生源はアメリカだったんじゃね?的な発信もしているらしい。

俺たちの感覚からすると、国を背負った機関がそう言う「感想」みたいな発信をするってのは、結構な違和感を伴うわけだけれども、それが今の現状ってことなんだよな。

実際、ウクライナの状況を見てみても、ロシア、ウクライナ両国が自国の立場での発信をし続けているってニュースは毎日のように見ているわけだ。

ポイントはそう言う発信ってのは英語とかの世界的に使われている言語で行われているから、俺たちには直接届かないって世界観であったと思うんだけれど、そんなことはなくなっていて、俺たちの感情にダイレクトに訴えかける日本語という言語で各国の思惑が伝えられるようになっているって現実だと思うんだ。

で、俺たち自身は今まで日本語の壁ってやつに守られてきた側面があると思うんだよね。

日本語の特殊性によって、国外のヒトの意見ってのがダイレクトに伝わらないから、そこに悪意ってのがあったとしてもその発信によって傷つくってケースはレアだったと思うんだ。

でも翻訳技術の発展などによって、日本以外のヒトが抱いている感情ってのがよりダイレクトに伝わる世界観になっていくと思うんだ。
それは大使館みたいな国を背負っている様な立場での発言だけじゃなくて、個人の発信も含めてね。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは日本人のオブラートに包んだような悪意にも傷ついているのに、諸外国のダイレクトな悪意に耐えることが出来るんだろうか?

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