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AIと会話するってこと

あんたは誰かとの会話ってのがどんなからくりになっているのかなんてことを考えることがあるかい?

いつものようにネットをぷらついていたら、こんな記事をみっけたんよ。

なんだ、最近のRPGツクールはNPCの会話にAIを盛り込むこともできるようになってきているんか。
なんつーか思いつけることは出来ることってやつの極みの一つだよな。

で、そのからくりを使ってAIの搭載されたNPC同士で会話をさせたってことみたいだ。

なるほど。そいつはやってみたくなるやつだよな。

今回はAIの会話を眺めながら俺たち自身の会話について考えてみる回だ。

ちっと俺らとAIの違いってのが何なのかを考えてみようぜ。


AIの会話を眺めてみる

会話の詳細はリンク先を見てみてほしいんだけれども、俺の感想としては「ああ、会話を終わらすのって難しいんだなぁ」って感じだった。

最後の方になると、NPCの役柄という設定を脱ぎ捨てて、AIの事務連絡みたいな会話に変化していくという流れだった。
生なAIの意見みたいなのが見える気がして、若干オモロイと思いながらも背筋に何かが走ったような感覚もあったんだよな。

助走の役割を担っている会話

この会話を眺めてみるとさ。

ほとんど会話によって生み出された情報ってのがないんだよな。

これってAIだからこうなっているんだろうか?

もちろん、仕事での会議だとか目的を明確にした会話では何らかの成果ってのが産み出されるように意識して会話するから、すくなからず成果は出ると思うんだよ。

でも、日常のなんのことない会話ってのも確かに存在しているじゃんか。

特に日本語だと、そういう会話における助走みたいな行為って結構多いんじゃないかって思ったりするんだ。

とりあえず天気の話をしておく感じみたいにさ。

こういう助走の会話ってなんで必要なんだろう?

お互いのコンディションを探る

現実での会話を振り返ってみると、やっぱりこういう助走の会話って間違いなくあるんだよな。

どちらからともなく、その一見すると無駄としか思えないような会話を始めている。

もちろん、「そういうものだから」って感覚で特になにも意図せずにそんな感じの会話はなされているとは思う。
でも、そういう会話が生き残ってきた背景はあるはずだよな。

その会話の助走によって俺たちが手に入れているもの。

おそらくは、言語に表されないような感覚を情報として得ようとしているってのがある気がするよな。

なんとなく機嫌が良さそうだ、とか体調が悪そうだとか、そういう言葉の外にある情報をさ。

AIが言語外の認識をする世界

今のところ、AIはある特定の能力に特化させることで成果をあげつつあるってのがあるよな。

それがヒトとの会話だったり、画像や動画を作ることだったりしているわけだ。

おそらくは特化型AIという方向性はしばらくは変わらない気がする。

方向性としてはなんでも出来るAIじゃなくて、この事をやらせたらすごいみたいなAIがどんどん増えるイメージ。

だとすると、ヒトとの会話で言語外の情報を活用して会話を成立させるAIなんてのもそのうち出てきそうな気もしてくる。

いろんなセンサーも発達しそうだし、文字通り顔色をうかがいながら接してくるAIなんてのが居ても全然違和感ない気がするもんな。

そこではたと考える。

AIに顔色をうかがわれることにヒトが慣れたときに、世の中はどういう変化にさらされることになるんだろう?

いわゆる水商売のような会話のプロみたいな存在がAIという仕組みに侵食されていくような世界。

ぶっちゃけ、良いことなのか悪いことなのか今の時点ではなんとも言いがたい。
けれど、超高度な恋愛シミュレーションゲームを若者が手に入れたとき、ヒトはヒトを選択することが出来るんだろうか?

なあ、あんたはどう思う?

AI同士が会話することで、ヒトとの会話のありようが変わったときに、ヒトはその変化に対応していけるんだろうか?

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