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罪を犯したヒトを受け入れること

あんたには復帰してほしい元芸能人っているかい?

いろんなヒトがいるんだけれど、俺の中では元TOKIOの山口達也さんなんだよな。

確かに彼が犯してきた犯罪ってのに目を瞑るってのはどうなんだって話はあるとは思うけれど、実際女子高生にキスをしたってのは不起訴処分だし、飲酒運転については罰金刑を課されているから、いわゆる刑事罰はこなしている状態だ。

とは言え日本の場合、一度罪を犯したヒトは永遠に罪を背負い続けることを求める風潮があると思う。
なので芸能人のようなマスメディアに取り上げられるヒトたちが再度マスメディアで扱われることは結構レアだと思う。
ビートたけしさんくらいか?
堤下さんはYou Tubeでご活躍のようだけれど。

今回は罪を犯してしまったヒトが世間で暮らしていくってことについて想像してみる回だ。

ちっと、過ちを犯した人生ってのを想像してみようぜ。

再犯率を眺める

俺たちが過去に罪を犯したヒトを色眼鏡で見ちまうのも、別に理由なくそうしているわけじゃないと思うんだよな。

要するに過去に罪を犯したヒトはもう一度同じことを繰り返すんじゃないかって怖がっているわけだ。

実際のところ再犯率ってどんくらいあるんだ?って思って調べてみた。

https://www.moj.go.jp/content/001387346.pdf

この資料によると2021年時点での再犯率は48.6%だそうだ。
罪を犯したヒトの半分くらいが前に罪を犯したヒトってわけだ。

検挙されたヒトの全体数は減少傾向だし、再犯する絶対数も減っているみたいだけれど、再犯するヒトの減少率よりも初犯のヒトの減少率が大きいため再犯率は増加傾向ってことらしい。

そうなってくると、罪を犯したヒトを一般的に怖がっちまうってのも感情的には理解できる物があるってわけだ。

とは言えだ。
ほぼ半分が再犯だってことは逆に言えば半分は初犯なわけじゃん。

「まさか、あのヒトが」
「大人しそうな青年でしたよ」

まるでテンプレートのように聞くセリフだよな。
そう考えると、俺たちのヒトを見る目ってのは実のところあんまり機能していないケースが結構あるってことなんだよな。

犯罪から距離を起きたい心理

で、その機能していないヒトを見る目ってやつを無意識に心に据えている俺たちはだ。
犯罪から距離を起きたいって言葉にならない状態で感じていると思うわけよ。

強盗殺傷事件を起こしたヒトが近所に住んでいたらシンプルに怖いって思っちまうべ?
たとえそのヒトがその罪を法的に償っていたとしてもさ。

ポイントはその「怖い」ってのが感情だってことなのかもしれないな。

何度と無くこのnoteでは書いているけれども、感情ってのが沸き起こることそのものは俺たちヒトは制御する事が出来ない。

つまり、俺たちは過去に何か罪を犯したヒトに対する「怖い」って感情を感じないようにすることが出来ないわけだ。

なので、マスメディアのようなところでは過去に罪を犯したヒトを使いにくい。なんつっても「怖い」って感情をばらまくことになるかもって思うだろうしね。

罪を犯したヒトの持つ価値

とは言えだ。

最初に書いた山口達也さんが俺たちに提供してくれていた価値ってデカいものがあると思うんだよな。

ガテン系アイドルって言うものが成立するってことを世に知らしめてくれてたと思うしね。

彼がいなければ鉄腕ダッシュだってこんな長寿番組になっていなかったと思うだろ?

確かに、今山口達也さんが復帰したとしても、元通りの価値を提供することは難しいかもしれない。

俺たちの感情ってのが山口達也さんを色眼鏡で見ちまうことを促しちまうだろうしね。

でも、俺たちは同時にビートたけしさんを受け入れている。
あんな襲撃事件みたいなことをしたヒトなのにだ。

罪の重さだけで考えれば山口達也さんより遥かに重い。

それでも俺たちはビートたけしさんの価値を必要としたってことなんだよな。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは何を持ってヒトの罪を許せるんだ?

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