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腐る通貨はえんとつ町だけのものか?

あんたもえんとつ町のプペルの設定について気になっているかい?

えんとつ町のプペルの設定の中でオッサンの好奇心をもっとも刺激するのが通貨Lの存在だと思うんだよな。

腐る通貨。
価値が一定期間ごとに下がるお金。
それに伴う消費の促進。

そんな夢物語のような仕組みが世界観を作り上げている。

ところがだよ。
この腐る通貨。実際に存在しているって言ったらあんたは信じられるかい?

今回はこの腐る通貨について調べてみる回だ。

ちっとオモロイことが起きているっぽいぞ。
一緒に見てみようぜ。

腐る通貨

その通貨はドイツの地方通貨として実際に運用されているらしい。

キームガウアーって名前らしいんだけれども、どうやらこのお金は3ヶ月毎に保持しているキームガウアーの2%分のスタンプを購入しないと、その貨幣の価値が無くなってしまうって仕組みで運営されているんだそうだ。

そんな不便な通貨をなんでみんなが使いたがるのか?

もともとの思想である持っていても価値が減ってしまうのだから使おうっていう考えに基づいて、消費が増えたってこともあるらしい。
残念ながら数字で捉えられるデータは見つけることが出来なかったんだけれどもね。

ただ、ポイントは地方通貨だってことなんじゃないかとも思うんだ。

限定された地域でだけ使える通貨なので、自然と地産地消になるので、流通に対するコストを全体として抑える効果がある。
しかも、3ヶ月毎にコストが発生するので、消費性向が高まる。
結果として地域活性化につながるってスンポーだ。

通貨の流通量の減少

金本位制って聞いたことがあるかい?

要するに国が発行した通貨をいつでも等価値の金と交換することを国が保証するって制度だ。

この制度をやめちゃうよ~ってアメリカが言い出した、いわゆる「ニクソン・ショック」によって世界中でこの金本位制ってのは無くなってしまう。

それ以来、世界中の通貨はその国の信用っていう全く形のないもので支えられることになっている。

最近では日銀による国債の買取によるマネタリーベースが増え続けているってニュースあんたも聞いたことがあるだろう?
ところが、いくらマネタリーベースを上げても景気は回復しなかった。
なんでかって?
お金が流通していないからだ。

デフレが続いている状況では、ものを買うよりもお金を持っていたほうが価値が高いからあたりまえなんだよな。
でも、それじゃあ困るじゃんか。

でもマネタリーベースを上げてもデフレだから流通しない。
コイツはなかなかの状況だよな。

腐る通貨は流通量を増やすか

このジレンマをキームガウアーは解決しようって思想で導入されたってことなんだそうだけれども、その実態としてはどうなのかって数字は拾うことが出来なかった。

思想はオモロイのは間違いないけれども、大量の腐らない通貨に対して、その価値(=信用)をどう作り込んでいくのかってのがポイントだよな。

それこそえんとつ町のように鎖国状態で「その通貨しかないですよ~」って状態を作らないと経済圏全体に対するインパクトは作り出せるイメージが出来ないんだよな。

でも待てよ?
それよか身近なところにこの腐る貨幣ってあるんじゃないか?

そう、ポイントだ。

楽天ポイントを始めとして、多くのポイントには有効期限ってやつが設定されている。
これって、ちょっと考えればわかりそうなもんだけれども、ポイントは消費を明らかに活性化するための仕組みだよな。

調べてみたら楽天ポイントの累計発行残高は2兆ポイントを超えているんだそうだ。

結構えげつない数字だ。
これだけあれば、実体経済に影響を与えているのは間違いない気がするんだよね。

楽天ポイントの原資は各店舗が負担する仕組みになっているから、実態としては、売価にポイントの原資が含まれているってことになる。

つまり、俺たちは知らない間に俺たちのお金を腐る貨幣に変換しているってことだ。

なあ、あんたはどう思う?

この腐る通貨を俺たちはうまく使っていけると思うかい?

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