命の優先順位

あんたも一人あたり10万円の特別定額給付金の申請は出来ているかい?

ぶっちゃけ、あの申請方法は俺のような毎年e-taxで確定申告しているようなやつはワリカシシンプルに申請が出来ている状態だと思う。

特別定額給付金の申請はオンラインでやる場合にはマイナンバーカードとそこにつけられる電子証明書が必要になる。

政府としてはマイナンバーカードを推進しているわけだから、オンラインでの申請でこの2つが必要になるってのは必然なんだけれど、世の中のサラリーマンのヒトはそもそも確定申告なんてしていないってヒトも結構いるわけで、そうなるとこのマイナンバーカード+電子証明書ってやつをもともと持っているってヒトは多分レアな部類になるんだろう。

で、オンラインでこの申請をやらないってなると郵送での申請ってなるんだそうだけれど、実際問題、郵送での申請は煩雑を極めると思う。

今回はこの特別定額給付金の申請ってやつを切り口に政府がいったい誰を優先的に救わないとマズイのかってことを考えてみる回だ。

今って状況は命の優先順位ってやつをホンキで考えなきゃならない状況なんだと思うんだよ。
一緒にその過酷な想定に頭を使ってみないかい?

オンラインでの申請が効率的だって事実

いや、そもそもの話で行けば、麻生さんが「特別定額給付金は手を上げたヒトに渡す」って言ってしまったのがまずかったとは思うよ?

日本政府としては、税金の情報を持っているんだから、そこにある口座情報を元に住民基本台帳との突き合わせで国民にお金を渡すって手段もあったと思うんだ。

確かに、住民基本台帳と口座情報を含めた税金関連の情報を突き合わせる事そのものは個人情報の目的外使用ってやつになってしまうけれど、それこそその事を今回のために国民に許可をとっていくって方法もあったと思うんだよね。

でも、麻生さんの宣言により役所の現場は「申請」ありきで特別定額給付金を出すってのがルールになった。
そうなっちまえば、なんらかの方法で申請をしてもらわなければならないのが役所のヒトたちの事情ってやつになる。

で、今の御時世だから、全部郵送でやるって選択は役所のヒトはチョイス出来なかったんだと思うんだよね。

何つってもスピード感が違う。

特別定額給付金の性質上、一日でも早く給付金を届ける必要がある。そう言う目的の給付金だもんな。

そうなると、全部を郵送するための紙を用意して封書で郵送するってことになるので、どうしたって準備に時間がかかる。
対してオンラインの申請はマイナポータルって基盤があるから、それに乗っかれば申請そのものはシンプルに処理出来る。

これはれっきとした事実ってやつだよな。

オンライン申請で置き去りにされるヒト

ところが、オンライン申請で置き去りにされるヒトってのが必ずいる。
パソコンもスマホも持っていないヒト。
持っていてもネットワークにつながっていないヒト。

想像するにお年寄りに多いんだろうね。
現実問題、今回の申請に必要な機材はパソコンとネットだけではどうにもならない。
電子証明書ってやつの存在を理解した上で、その読み取りができるカードリーダー、さらにはマイナンバーカードに電子証明書を付加しておくって事前準備、さらにはそこで使われているパスワードをきっちり覚えておくって記憶力。
これらがそろって初めて出来る申請だ。

確かにハードルが高いよね。

で、実際にこんなニュースが流れていた。

オンラインでの申請が早いってのはわかるので、そのための電子証明書の発行などの事務手続きのために役所に行くわけだけれども、その役所が時短営業しているので、かえって「密」が発生しちまっているってニュースだ。

さらには、その手続の煩雑さでお年寄りが「オマイは年寄りは黙っとけってのか」くらいの勢いで不満を漏らしているってことらしい。

最初に救わなけならないヒト

これは正しいことでもなんでもない。俺の個人的な考え方に過ぎないんだけれど、今の状況ってすべてのヒトを救うことが難しい状況にあるんだと思うんだよね。

納税っていうすべてのヒトからお金を徴収する仕組みは長い事時間をかけて作り上げてきているんだけれど(それでも100%じゃない)、お金を配るって仕組みは今時点では存在しないんだ。

そこには漏れなり順番なりってことが発生することは致し方ない。

だとすれば、お金で命を救われるヒトからお金を配るってのが理想なんだよな。
で、更に言うならば、その救われた命で更に多くの価値を生むヒトからお金を配るのが効率がいいと思うわけだ。

そうなってくると、年代的に考えると生産年齢に入っているヒト、特に若い人からお金を渡していくってのがシンプルだと思うんだ。
特に子育てをしているヒト。
ひとり親で子育てしているヒト。
そう言うヒトから優先してお金を配ってもらいたいってのが本音だ。

なぜって?
お金を回せていないって今の危機的な状況を救えるのはお金を使わざるを得ないヒトだからだ。

余裕のあるヒトはお金を渡されてもせっせと貯金してしまって、経済を立て直すための血液である現金を市場にまわしてくれない。
だとすれば「使わざるを得ない」ヒトからお金を渡すってのが理にかなっていると思うんだよ。

ぶっちゃけ、お年寄りは後回しでいい。
お年寄りが今という時代を作り上げてくれているって事実はあるが、今はその作り上げてもらった時代ってのが壊れるかどうかの瀬戸際なんだ。

命の優先順位。
そいつが医療現場だけではなくて、経済活動でも意識するって状態に今はなってきているんだと思うんだ。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちはそんな過酷な選択が出来ると思うかい?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?