見出し画像

政治と個人のはざま

あんたは政治が企業活動について直接的に関与するってのに対してなにか思うところがあったりするかい?

実際に政治の権限を使って規制がなされて、それによって守られる企業と切り捨てられる企業ってのに分かれるってのは現実として起こっていると思う。

例えば、超わかりやすいところでいけば新聞が軽減税率対象商品になっているのに雑誌や書籍はなっていないなんてのがあるじゃん。
まあ、そうは言っても新聞の売上の減少っぷりはえげつないことになっているけれどさ。

企業活動ってのが国民生活と直結している以上は政治がコントロールしなければいけないと言うのが現実だとは思う。

でも、それって「自由経済」を阻むものなんじゃない?って意見も普通にあると思う。

そんな事を考えていたときに、こんなニュースが流れてきた。

なんか、アメリカではTikTok使わせないぜ、みたいな法案が出来るっぽい。

理由は個人情報保護の観点らしい。

今回は民間と政治の関わりについて考えてみる回だ。

ちっと政治ってのを考えてみようぜ。


イデオロギーの違う国のサービス

このTikTokの利用を妨げようとする意図ってのはさ、ものすごいシンプルに言えば「中国信用ならんのだけれど」ってことだよな。

確かにここ最近の習近平くん率いる中国共産党の動きってのはいかがなものかってその辺のオッサンである俺でも感じる。

台湾有事みたいなきな臭いことの根っこにいつだっているし、香港での民主主義の否定とも取られかねないような動きも見える。

いや、つーか中華人民共和国と言う国名からして、「国民」じゃなくて「人民」なんだよな。そこに住まうヒトって。
国民主権と言う言葉すら作れない状況ってわけだ。

で、そんなところのサービスは「信用置けません」って政治で決めようとしている。
上の記事の話はそういうことだよな。

サービスを政治が選択する

このさ。
サービスを政治がチョイスするってのってさ。
実はめっちゃ怖くないか?

アメリカ政府は「個人情報」と言う正義の剣を持ってTikTokを切り捨てようとしているわけだけれど、何度か俺が書いている通り、正義ってやつは絶対的な価値観としては存在し続けることが難しい。

時代によっても変わるし、ヒトによっても変わるし、そもそも正義を計測する事ができないんだから客観的に正義であることを証明する事が出来ない。

そう考えるとね。
今のアメリカ政府がTikTokを切り捨てようとしているのってさ。
本質的にはアメリカ政府を運営しているヒトの「都合」でやっているってのが実態なんだと思うんだよね。

もちろん個人情報が中国に流れて多くの個人が不利益を被るってのは可能性としてはあると思う。

何しろ中国共産党は事実上の独裁なんだから、民主国家と比べて判断が早い。
なので個人情報の取り扱いをいつ何時「中国共産党のために」と言う理由で変えられるかわかったもんじゃない。

俺たち民主主義国家はその早さに対応出来ないんだよな。現実問題として。

なので何をするかわからない国とは関わりたくないってのが本音なんじゃないかな。

つまり、政府運営をする上で「理解できないもの」に蓋をしたいってわけだ。

日本人はGAFAを理解できているのか

でだ。
じゃあ日本はどうなんだ?って話だ。

日本は中国を理解できているか?
日本はアメリカを理解できているか?
日本は世界を理解できているか?

主語がデカくて申し訳ないけれど、これらの問に簡単に「YES」と言えるヒトはそうそう居ないと思う。

なんなら俺たちは仕事仲間のことや家族のことだって理解できているかって言われたら、口ごもっちゃうやつじゃんか。

そんな中でだよ。
俺たちは日常的にGAFAのサービスを使っている。

Googleで検索しない日はないし、Amazonで買い物したり映像作品を見たりしてるし、facebookでやり取りするし、apple製品が日本人は大好きだ。

でも理解しているのか?それらのサービスや会社をといわれたら、またもや口ごもっちゃうわけだ。

つまり、俺たちは理解できないけれど便利なら良くね?って感じながら日々を過ごしているってわけだ。

なあ、あんたはどう思う?

政治と言う巨大な集団の意思決定と俺たち個人の意思決定のどちらにサービス選択を委ねるのが正解だと思う?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?