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皆既月食が知らしてくれる息子の知識

あんたも皆既月食かつ天王星食が重なるという天体ショウを眺めたかい?

まあ、実際には天王星食は肉眼で見られる話じゃないけれど、このタイミングでカラッと晴れてくれたってのは神様の贈り物ってやつだな。

きっとこの天体ショウは多くのヒトに画像にしてもらって、シェアされるんだろうな。

俺としては、あんまりご大層なカメラも持っていないので、いい感じの写真として記録することも出来なかったわけだけれども、珍しく息子に対して星の話をするなんて親っぽいことができたんだよ。

今回は息子に対して星の話をしたときの感想を記録する回だ。

まあ、あれだ。
ちっと俺の親ばかっぷりを堪能してくれよ。

月の表に関する知識

まあこう言う機会でも無ければ息子と月に関する話をする機会もないからって思って、色んな話をしてみたんだよね。

なんで月はいつも同じ「表」と呼ばれる面しか見られないのかとか、月がなければ地球に生き物が生じていなかったかもしれないとか。

びっくりしたのがさ。

息子は今、小学5年生なわけなんだけれど、少なくともこの2つのことについてある程度俺と同じ認識を持っていたってことなんだよな。

例えば月の公転周期と地球の自転周期が同じになっているからこそ、常に月は「表」を常に地球に向けているわけだけれども、そもそもその周期がなんで同期しているのかってことね。

俺が小学生の頃にこのことについて疑問に思ったことも、その理由に思いを馳せたこともなかった気がする。
ブラックホールによる光のドップラー効果とかは気にしていたようなきがするけれど。
#知識の偏りかた

でね。
息子に尋ねたわけさ。

「なんで月はいつも同じ面を地球に向けていると思う?」って。

そしたらさ「もともと地球だったからでしょ」ってめちゃくちゃ哲学的な表現で返してくるわけよ。

おいおいおい。
俺そんな事教えてたっけ?

いわゆるグレートインパクトって言う巨大隕石が地球とぶつかることによって地球の地表がえぐられて、そのえぐられた地表が月になったって説がある。

そうすれば、地球の自転周期と月の公転周期が一致しているって話の理屈が成立するってやつだ。

この話の中で、息子は俺の予想をちょっと超えてきている。

「月って地球からどんどん離れていっているんでしょ?」

おおう、そこまで知っとるのか。
教えとらんぞそんなん。

月がなければ生物が生まれなかった

そんな話の流れで、月の重力の話になった。

地球の大きさに対して衛星としては月ってのは異様にでかいんだよな。

それ故に、その引力の影響ってのもえげつない。
その結果として潮の満ち引きって現象を起こして、潮溜まりのような状況を引き起こしたことによって生命が地球に誕生したって説がある。

そのことを皆既月食を眺めながら息子に説明してみたわけだけれど、「月の引力が生命を生み出したんでしょ」って普通に言いやがった。

おいこら。
教えてないはずだぞ。

引力とは何か

その上でこう問いかけてきた。

「地球はただの岩なのになんで引力なんてものがあるの?」

こらこらこら。
そんなんこたえられっこないじゃんか。

万有引力の法則だとか、そう言う一般常識のレベルは話せるにしても、小学生がグラビトンだとか素粒子だとかを理解できるように話せるわけ無くないか?

ってか、俺自身が理解できてないわ。

いや、ぶっちゃけグラビトンを検出出来てんだっけ?
それすらもよくわかってないわけよ。

その得体の知れない引力なる力をめちゃくちゃ日常的に見ている「岩」という存在が持っていることに違和感を覚える。

その感覚はわかるんだよな。

日常の中にある存在に自分が認識できない力が込められている。
しかも、その力が実は日常的に感じ続けてる力だってことだ。
これは実におっかない感覚だとも思うんだよな。

これってちっと受け入れがたい話だとは思うんだよ。
日常で感じている引力という力が「どうして起こるのか」って理解できないってわけだしね。

なあ、あんたはどう思う?

自分の家族が自分の無知を知らしめてきたときに、俺たちはどう振る舞うべきなんだろうか?

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