純粋に作品を楽しむための調整
週末の過ごし方、あんたはどうやって工夫してみているんだろうね?
外出自粛を受けて、必然的に我が家の動画視聴率がうなぎのぼりなわけだけれど、そんな中小学3年生になった息子がFLASHを見始めている。
なかなかに込み入ったストーリー展開なのだけれども、小学3年生の息子はそれなりに理解しながら見ている様子だ。
やっぱりヒーロー物ってのは男の子の好奇心をくすぐるってことなのかもな。
今回は、FLASHという作品を小学3年生と一緒になって見てみたオッサンの話だ。
まあ、気になったらHULUで見られるから見てみてくれよな。
様々なコンテンツと混ざり合う世界観
まずこのFLASHはARROWという別のヒーロー物作品のスピンオフ作品だって特徴がある。
なので、他の作品で活躍する様々な登場人物が登場する。アローももちろん登場するし、ウェントワース・ミラー演じるレナード・スナート(後にレジェンド・オブ・トゥモローに参加)も出てくる。
どうでもいいけれど、ウェントワース・ミラーさんの演じるヒトってどうしてもマイケル・スコフィールド(プリズン・ブレイク)に見えちまうよな。
俺自身はこの類のアメコミにあまり造詣が深いわけではないので、多分半分も楽しめていないと思うんだけれど、このあたりきちんと理解して見たら、結構オモロイんだろうな。きっと。
SFとしてはトンデモ感がある
この手のSF作品を見るときには、あたかもプロレスマンガを見るときのように見る側の調整が必要だと思うんだよね。
なに?よく言っていることがわからないって?
例えば、キン肉マンあるじゃんか。
あの話の中で、ウォーズマンの体の中を超人たちがよじ登っていくって話があるんだけれど、それを読んでいた小学生当時から、「なんで超人は空を飛べるのにわざわざよじ登っていくんだ?」とか思わなかったか?
あれと同じで、SF作品を見るときにはその世界観の取り込んでいる設定に多少無理があったとしても、それを受け止める度量が必要になる。
キン肉マンで言えば、あのよじ登るという行為は、ストーリー展開上必要なものだったので、「そう言うものだ」って納得して見る必要があるんだよな。
FLASHでも、若干そう言う部分が見受けられる。
例えば、初期の頃音速を超えることでソニックブームを起こして、その衝撃波をパンチに乗せて相手を倒すってのがあるんだけれど、普通に考えると「いやいや、オマイの体は大丈夫なのかよ?」とか思っちまうんだけれども、そこは突っ込まないでみてほしい。
純粋に努力で音速を超えてパンチを繰り出すFLASHはかっこえー!って見たほうがこの作品は10倍楽しめる(当社比)。
他にも、粒子加速器の中でマッハ2で陽子とぶつかればワームホールができるとか言われた利すると「そんな速度で素粒子反応が起きるかよ!」と突っ込みたくなってしまうが、そこもグッと我慢だ。
失敗したら、死んでしまうかもしれない挑戦を過去に殺された母親に会いに行くためだけにするFLASHの姿に涙したほうがこの作品は10倍楽しめる(当社比)。
小学生の楽しみ方
そう言うふうにオッサンはいろんな邪念が入ってしまうが、小学生の息子の楽しみ方を見ていると、純粋に作品を楽しんでいる姿が見て取れる。
かっこいい!面白い!
純粋な楽しみ方を見ていると、俺自身「それのほうが良いよな」って思えてくるんだよね。
確かにSF考証がものすごく緻密に描かれている作品の楽しみってのもある。PSYCHO-PASSとかはその類の楽しみ方が出来るよな。
でも、そうじゃなくて、単純に戦隊モノを楽しむがごとくに楽しむことが出来る作品ってのもあっていいよな。
あんたもゴレンジャーのシュールな必殺技を毎週楽しみにしていただろう?
もぉ、なんだ。ラグビーボールを蹴って、それが怪人の手元で鶏ガラスープになって、それをうまそうだって飲んだ怪人が爆発して倒されるとか、どうやって調整したら本気で楽しめるんだってくらいだけれど、これもそう言うものだって楽しんでたよな?俺たち。
やっぱり作品を楽しむために、頭を空っぽにしたほうがいいことってのもあると思ったわけだよ。
さて、あんたはどうだい?
頭空っぽにして楽しめる作品、俺にも教えておくれよ。
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