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食べ物の値段と俺たちの生活

あんたはチェーン店の飲食店で飲み食いすることがあるかい?

俺はまあまああるって感じなんだけれど、そんなチェーン店の一つであるココイチで社長に元アルバイトの店員さんが採用されたって話が流れてきたんだよ。

22歳だそうだ。
それですげぇ覚悟だって思うのと、ココイチって、結構難しい経営状態だって聞いたことがあったんだよ。

ココイチってさ。
ものすごく従業員ファーストな運営をしていて、そのために「家庭風のカレー」ってのが売りなのに、ものすごく価格が高くなってきていたと思う。

少しだけトッピングを増やしたら1000円超えになっちまう。
ランチを500円台に収めたいっていうくらいの消費者ニーズとかけ離れちまっている。

それで、事業として成立するってのも在り得ると思う。
高級路線でって進み方ならね。

でも、ココイチってさ出発点としては「庶民的な食堂」なんだと思うんだよね。
気軽にね。
今日はココイチにしとくか。
そんな風に利用される店舗だと思うんだ。

今回はココイチの経営状況を眺めながら俺たちの生活費について考えてみる回だ。

まあ、俺たちの生活費ってのを考えるのに付き合ってくれよな。


外食の価格

いや、メチャクチャシンプルにね。
今はココイチの業績って上向いているらしいのよ。


出典:上記サイト

売上が上昇しているんだ。
これは俺の印象とは真逆だった。
一株あたりの利益ってなると横ばいなイメージだけれどね。

うん?
売上が上がっていて、営業履歴も経常利益も上がっているってことは、店舗数を増やせているってことか?


出典:上記サイト

横ばいっていうか微減って感じだな。
ってことは店舗ごとの売上が上がってるってことか?


出典:上記サイト

確かに2024年の上がりっぷりはすげぇけど、2022年から2023年の売上の上がりっぷりに対して店舗数の増加と整合性が取れない。

店舗は減ってるのに売上は増えてるんだぜ?

要するにお店でお金を落とすヒトが増えているってことだよな。

つまりココイチのカレーに銭を使っているヒトが増えているって意味だ。

おっと。
こいつはもしかすると景気が本格的に上向いているってことになるのか?

イメージしてみてくれよ。
牛丼チェーンのカレーってどんくらいの価値なってるのかってのをさ。

例えばすき家だったらちょっと前まで300円台だったよな。

それが今や490円だ。

2009年には330円だったんが2024年に490円だ。
ざっくり1.5倍だ。

その間に俺たちの給料は1.5倍になったか?

なってないんだよ。

情報がちっと古くて申し訳ないけれど、平均給与は1995年以降はほぼ横ばいもしくは下がっているんだよな。

あ、それでもカレーの値段は2000年で480円だから横ばいって言えなくもないのか。
なるほど。

ほんの一例に過ぎないけれど、外食産業の価格がまるで連動していないってわけでもなさそうだ。

コーヒーの値段

なんとなく、コーヒーの値段で比べてみたらどうなんだろうって思ったんだよ。

このサイトによると、1968年にはコーヒー1杯の値段は83円だったらしい。

じゃあ、試しにそのときの初任給を見てみる。

このサイトによると初任給はくざっくり3万円だったそうだ。
月収の0.3%位ってことだね。

なら今の月収は?
ざっくり20万位になっている感じだよな。

ドトールで250円かぁ。
ざっくり3倍ってなる。

そう考えるとね。

今の俺たちは1968年のヒトに比べると生活を営む上では恵まれている状況ってことになるんだよな。

生きるための価格

もちろん、コーヒーの価格だけでナニかを判断するってのは間違っている。
エネルギー価格、住宅価格、交通費用。
ものすごく俺たちが「生きていくだけ」に必要な価格が上がっている。

いや、インフレがだめって言うわけじゃないんだ。

いろんな働き方がある中で、今のインフレに対応出来る働き方ってのが限定されていて、その働き方を自由に選択できていないんじゃないかて思ったんだ。

例えばさ。
俺の妻は正社員の立場を蹴って、あえて不正規社員の立場を選んだ。

コレが出来るってのは誰にでも出来ることじゃない。

なんつっても生きていくだけで、コストがかかるってのを理解しての上だからね。
もちろん俺はサポートするし、生きる方向性については一緒に考えていきたいとは思う。

言いたいのはその覚悟ってことね。

俺はその妻の覚悟を受け止める必要があるってわけだ。
今の景気がどうなるのかって予測をしながらね。

なあ、あんたはどうだい?

これからどうやって生きていこうか?

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