税金が財源と言う認識違い

2023年5月15日 04:42

あんたも今の岸田内閣が手に入れた黄金の3年間を利用して増税を色々検討している姿を眺めているかい？

走行距離課税、消費税、防衛費増加に伴う法人税、所得税、復興特別所得税などなど。

オマイラ、国がお金使わんといけないんだから、銭出さんかいボケ、とでも言っているような感じだよな。

これさぁ、本質的に税金ってやつに対する認識が俺の感覚と違っているんだよな。

今回は税金というシステムが担っている役割ってやつを整理してみようって回だ。

ちっと俺たちが税金を払う意味ってのを考えてみようぜ。

税金が存在している意味

まず結論からになるけれど、税金ってのは「政府の意図しない状況を是正する」ためのものだと思うんだよ。

例えばタバコ税。

これは「タバコを吸うヒトを減らしたい」という意図のもとに課さられている税金だと言う感じ。
酒税も似たようなものだね。

決して政府が使うお金の原資として税金ってのがあるわけじゃない。
だって、税金を集める前に政府が毎年決めている予算に従って政府支出はされているじゃんか。

そう考えると、復興特別所得税なんてのは実に意味がわからなくなってくる。

基本的には政府としては3.11を始めとする様々な被災者の皆さんが復興していくことを望んでいるわけじゃんか。

なのに、被災者の皆さんを含めて所得税を増やしてるんだぜ？
意味わかんないじゃんか。

なに？復興させたいの？邪魔したいの？って感じだ。

実際に何に使われているのかって見てみる。

令和5年度予算では総額5,523億円中4,170億円が原子力関連の費用ってなっているらしい。

っていうか、結構調べてみたけれど復興特別所得税の歳入総額がいくらなのかが拾えなかった。
なんだそれ。
俺たちは全部でどれだけの金額を復興のためって理由で取られているかすら簡単には見ることが出来ないってのか？

所得税全体で令和4年の予算としては20.4兆円あって、復興特別所得税が2.1%上乗せって考えると20.4兆－20.4兆÷102.1%＝0.419兆って感じなのかな？

おう、復興庁の予算の全部とは言わないまでも、8割近いお金を復興特別所得税で担っているってことなのか？

逆に言えば、4190億円ものお金を「復興のため」って名目で吸い上げられているんだよな。
そのお金が世の中に回っていたほうが復興に近づくかもしれないし、そもそもその復興にかかるお金の大部分が原子力事故の後始末なんだから、それを国民からの税金で賄おうってのが筋が違う気がする。

本質的に国策として原子力を導入しているんだから、まずは国の責任において対応するのが筋って考えれば、普通に建設国債によって対応するってのが正常な判断だと思うんだよな。

じゃあ、メインの税金である所得税や法人税ってのは何のためにあるのか？

色々あるかもだけれど、一等大事な役割は「格差の是正」だよな。

お金をいっぱい稼いでいるヒトは税金をたくさん払わないといけないけれど、お金をあまり稼げないヒトからはあまり税金を貰わない。

こうすることで中間層と呼ばれる所得を得ているヒトを増やそうってための税金だよな。

ただ、この所得税と法人税の金額にちと違和感がある。

令和4年予算ベースでは所得税は20.4兆円。
法人税が13.3兆円だ。

なんつーの？
経済主体として個人より法人の方が明らかに動かしている金額が大きいはずなのに法人税の方が少ないんだぜ？

見てみたら法人税が所得税を上回っているのって1987年以降で1988年と2006年の2年しか無いらしい。

なんかいびつなものを感じるよな。

そして消費税だ。

この税金だけはホントに意味がわからない。

だって、デフレで困っているって状況なのに、「消費したら払う税金」を取るんだぜ？

消費させたくないってことになるじゃんか。

で、なんで消費税なんて取るのかって話になると「安定財源だから」って話しか出てこない。
税金を財源だって話にとりつかれたような言葉だよな。

日本全体の経済をどのようにしたいのかって話が全く絡んでこない。

しかも最初に名前だけ触れた走行距離課税なんてのが導入されると、ガソリン税に重量税に走行距離課税に消費税という4重にも税金がかかる仕組みになる。

今ですらガソリン税なんてガソリン税そのものに対して消費税が発生してるんだぞ。
税金払うために税金が必要って話だ。
意味がわからない。

なあ、あんたはどう思う？

どうやったら税金は政府の財源だって言う誤った考え方を払拭出来るんだろう？

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