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維持するべきもの

あんたは3.11からの復興ってやつが成し遂げられたと思うかい?

2018年末の情報なんで、ちっとばかし古いが避難生活を余儀なくされている人々の数は5万4千人。内、プレハブ住宅で居住している人々は5千人だそうだ。

もう、8年。
もうすぐ9年の年月が流れているのにこの数。

復興どころか、復旧すらままなっていないってのが現実だ。
福島に至っては、「帰宅困難区域」となっている地域は未だに厳然として存在している。っていうか、この区域はまるで象徴のようにこれからも存在し続けるんだろう。

今回は、改めて3.11によって俺たちにもたらされている状況について考えてみる回だ。

俺たちができる事。やらなきゃいけない事。
考えてみようや。

必ず起きる首都直下型地震

3.11にしろ、この間の台風15号と19号にしろ、日本という国は天災にみまわれることは必然という場所にある。

世界的に見ても4大プレートと呼ばれる「北米プレート」「ユーラシアプレート」「太平洋プレート」「フィリピンプレート」の上に乗っている国ってのは日本くらいなものらしい。

確実に地震が起きるように出来ている国ってわけだ。

立てて加えて、毎年確実に台風が来る。
しかも気象変化のせいか、毎年その威力は増大していっているように感じるよな。

例年3つくらいの台風が上陸するなか、今年は5つ。
しかも、大停電を伴う15号と19号が関東、特に千葉県を直撃した。

あの停電を見て3.11を思い出したヒトも多いと思うんだよね。

実際、台風による被害は送電線を直撃して、数日間に渡って電気が来ないという状況を発生させてしまった。

首都機能の集中というリスク

3.11にせよ、今回の15号、19号による被災にせよ、俺たちが抱えている「心臓部」とも呼べる機能が一極集中している状況ってやつは、何ともおっかない。

今、首都圏直下地震が起きて、霞が関の機能が全麻痺したら何が起きるのか?
もっと言えば、首都圏近郊に多数配置されているサーバセンターが被災したら何が起きるのか?

霞が関が麻痺したら、日本という国が機能しなくなるということを意味する。
すなわち安全保障上の問題がにわかに現実味を帯びるという意味だ。

中国、韓国、ロシア。
日本の隣国はそのタイミングを逃すと思うかい?
復興支援という名の下、手練手管を使いまくって日本という国の形を変えに来ることは目に見えている。

サーバセンターについては、もっと俺たちの生活に直接的なダメージを与えるだろう。

インターネットは麻痺し、ありとあらゆる商業を動かすことができなくなる。
俺たちがガキンチョの頃であれば、書類でなんとか業務を回すことも出来たかもしれないが、今はもう無理だ。
今の社会を動かすための情報量は、書類で状況を把握できるようなもんじゃない。

俺たちは、混沌の上に薄皮一枚ひいて、あぐらをかいているってわけだ。

首都機能分散という投資

じゃあ、どうすれば良いのか?

まずはサーバセンターを国外に移すことを検討したほうが良いよな。

実際、4大プレートの上にある日本には地震被害がほぼ起きない地域ってやつは存在しない。
比較的那須は地盤が強いらしいけれどな。

サーバセンターとしてはシンガポールあたりが安定した地盤で有名なので、そのへんに移すことを考えたほうが良いかもしれない。

でも、それは同時に国防ってやつを意識しなければ行けない。
情報化社会でもっとも価値を持っているのは情報だからだ。
その「財産」そのものを国外に置く意味。
その意味は今まで以上に慎重にならないと行けないのかもしれない。

だとすれば、現実解は那須などの比較的安定した地盤を複数箇所候補にあげて、そこに向けてのセンター移設を進めていくってことなんだろうな。

さらに首都機能の分散。

霞が関に一極集中してしまっている今の行政体制をインターネットによる有機的連携を軸に地方に分散する。

それこそ3.11で被害にあった東北にその機能を分散したほうが良いんじゃないだろうか?

なあ、あんたはどう思う?

今のままだと、日本は立ち行かなくなってしまうと思わないか?

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