腐る貨幣について妄想する

あんたもえんとつ町のプペルを楽しんだかい?

なにやらえんとつ町のプペルの映画を見る事をプペるっていうらしいけれども、2プペっただけでは足りずに、5プペったってツワモノもいるらしいよな。

それだけの魅力がある映画ってことなんだろうな。
自分はちょっと気になるポイントがあって何度も見返しに行ってはいないんだけれども、それでも俺にとってすごい興味を惹かれた設定があるんだよね。

それが腐る貨幣Lの存在だ。

今回はこの腐る貨幣ってものをより現実的に考えてみる回だ。

ちっと俺の妄想に付き合ってくれよな。

実際に存在している腐る貨幣

この腐る貨幣って存在が結構気になったので調べてみると、実際に存在しているってことがわかったんだよ。

ドイツの地方貨幣なんだけれども、これをもうちっと実際的に考え直したら、結構ありえるんじゃないか?って思い始めたんだよね。

どういうことかって?
つまり税金の形態を変えるだけでこの腐る貨幣って実現できると思わないかい?

消費税は「消費に対して税を発生させる仕組み」じゃんか。
それ故に「消費が抑えられる」って性質を持っている。

だからデフレで困りまくっているときに2回も消費税を上げるとかバカかってなるやつなわけだ。

じゃあ、消費じゃなくて貯蓄に税をかけたらどうなる?

貯蓄をしていても税金で目減りしていくことになるので、消費が推進されることはワリカシ想像に難くない。

これって形を変えた「腐る貨幣」そのものだよな。

実際に制度として存在していた「富裕税」

実はこの貯蓄に対して税金をかけるって制度は日本に存在していたことがある。それが「富裕税」だ。

どうも累進課税で貯蓄額に対して税金をとっていたらしい。

ただ、昭和25年当時に導入した後に実際の資産の評価が難しいってんで3年で廃止になったんだそうだ。

さらに、貯蓄に税をかけるって考え方は、普通に考えると海外への資産移動ってのが一般的になるって危険性も指摘されていたらしい。
たしかにその危険性はあるよな。

マイナンバー制度との関連

この富裕税の課題の一つである資産把握が困難ってのは今の世界だと割とリアリティのある形で可能になってくる。

国民を明確に管理するマイナンバー制度と銀行口座の紐付けを義務化することでできるってわけだな。

今の世の中、紙幣でお金を管理するってことはほとんど無くて、銀行口座の中のデータとして貨幣が管理されているってのはよく言われていることだよな。

そのため、銀行が誰かにお金を貸すとその貸した金額が貸した瞬間に「生まれる」っていう信用創造ってなかなかに不思議なことが起きるわけだ。

なので、世の中のお金って銀行のデータと個人を紐付けることさえ出来れば比較的容易に把握できるってわけだ。

実際にこの貯蓄に税金をかけるって税制度は今でも議論が進んでいるって現実もあるらしい。

貯蓄税で景気をコントロールできるのか

じゃあ、実際に導入されたとして貯蓄税で景気をコントロールすることは可能なんだろうか?

貯蓄税は普通に考えたら景気に対するアクセルにはなるけれど、ブレーキにはならない。
なので無尽蔵なインフレを起こす可能性は高そうだよな。

なので、消費税とのあわせ技でコントロールするってのが求められてくる。

でも、消費税やら貯蓄税の税率をコロコロ変えるってのは現実的には難しいからそのあたりの制度設計をキッチリと見える化することは避けて通れない要素かもしれない。

さらにMMT的に考えると、政府は世界各国との資本力の拮抗を目指すためにインフレターゲットは持たざるを得ないはずだから、インフレによる実質的な貯蓄の価値の目減りと税金のダブルパンチで貯蓄はいたんでいくことになるから、老後の資金って意味で考えるとお年寄りには明らかに不利な制度になる。

そこまで考えていくと、年金制度の見直しも含めて考える必要が出てくる。
コイツはなんとも難しそうだ。

でも税って本来は景気のコントロールってのが一番の役割なんだから考え方は間違ってないとは思うんだけれどね。

なあ、あんたはどう思う?

この腐る貨幣の世界は幸せな世界だと思うかい?

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