ドラえもんで思考遊び

あんたも学生時代にサークル活動なんてやつをやっていたかい？

もうウン十年も昔の話だが、俺が大学に入ったころ、俺もご多分に漏れずサークル活動ってやつをやってみていた。
その名もSF研究会。どうだい？見まごうことなきオタクな青春ってやつだ。

サークル活動ではSF小説を発刊することをメインに、常日頃からSFチックなことをひたすらに考えていくっていう、それって青春なんだっけって活動内容だった。

断言しよう。青春だった。

今回はそんな大学でのサークル活動で考えていたことを振り返ってその頃の思いを思い出してみるて回だ。

まあ、くだらねぇ馬鹿話に付き合ってくれよな。

永遠のテーマ「ドラえもん」

SF研究会って言えば、それこそブレード・ランナーだとかの硬派なSF作品をメインテーマにしているかと思いきや、ワリカシこのドラえもんってのも、非常にSFの考察余地があるマンガなんだよな。

例えば、どこでもドアってあるじゃんか。
あれ一つとってもご飯3杯は行けるってくらいのテーマがある。

どこでもドアを「裏」から見たときに何が見えるのか？
どこでもドアの有効範囲は10光年までいけるんだけれど、その距離はどこでもドアの地図の限界なのか、それとも空間歪曲の限界範囲なのか？

中でも、ドラえもんのひみつ道具の仕入先とどこでもドアの関係考察は楽しかった。

どういうことかって？

ドラえもんはひみつ道具を「未来デパート」から仕入れているじゃんか？
「未来コンビニ」でも「未来スーパー」でもなく「未来デパート」から仕入れている。

これが意味することは何か？

未来の世界ではどこでもドアと四次元技術によって、圧倒的な流通革命が起きている。
流通コストと在庫コストが極限にまで縮小しているはずだからね。

流通コストと在庫コストが0に近づくと何が起きるのか？

メーカーとしては、とりあえず数多くの製品を世に問うことが出来るようになっていく。必然的に世界全体で取り扱われる製品の数は星の数ほどになっていき、それらの無限とも言える製品群に対する成否知識ってやつが非常に意味を持ってくるはずだ。

当然それらの製品が誰にどう使われているかというビッグデータの解析まで含めてその製品知識を集約される「売り場」はどこになるのか？

そいつは流通の力を売り物にしているコンビニでも、日用雑貨に特化しているスーパーでもない。ありとあらゆる製品を取り扱う総合的な売り場、デパートになるはずだよな。

とか言う感じで、どれだけ脳みそを全力で無駄遣い出来るかに青春をささげていたんだよね。

ドラえもんの道具で一番欲しいもの

この流れで、ついでにドラえもんの道具で何が一番欲しいのかってワリカシオーソドックスな質問について考えてみようか。

ドラえもんにはそれこそ無数のひみつ道具が登場してくる。その中で最も汎用性の高い道具は何か？

まず最初に思いつくのはソノウソホントとか、ウソ800(えいとおーおー)とかの言葉で何かを実現させる系の道具だよな。

ところが、この「逆」を実現させるって言葉のチョイスはべらぼうに難しい上に、ちょっとミスすると致命的な事態を引き起こしかねない。
ちっと難しいよな。

次に思いつくのはもしもボックス。

どんな世界でも実現できてしまう上にソノウソホント系のように逆の言葉を作り上げる必要もない。

一見万能なんだが、あくまでその機能はパラレルワールドへの移動ってことだから、自分が生まれ育った世界とは別の世界で生き残っていく必要がある。
しかも、そのパラレルワールドでは、言葉で定義した外の状況のコントロールが非常に困難だ。
「お金がいらない世界」ではお札を押し付けあっていたよな。ああいう予想がかなり難しいんだよな。

そもそもパラレルワールドを一言二言で定義しているわけだから、その言葉のチョイスはソノウソホントほどではないにしろ、困難を極めるんだよな。

って感じで考えていくときの俺のおすすめはなにか？

ズバリ、タイムふろしきだ。

何でだって？
タイムふろしきがあれば、無限に資産を増やせるし、永遠の命が手に入るからね。

なに？意味がわからないって？

例えばだよ。
ここに空き箱を用意するよな。
そして、そこの中にとりあえず買うなり借りるなりして用意した金の延べ棒を入れるじゃんか。
で5分ほど待ってから、金の延べ棒を取り出す。
また空き箱に戻ったその箱をタイムふろしきで3分前にもどしたらあら不思議。金の延べ棒が入った箱になる。

これを繰り返せば、すべてのものが好きなだけ増やせるんだよね。

ついでにドラえもんの世界では唯心論で構成されている。
のび太が無人島に遭難して10年後に戻ってきたときにタイムふろしきで小学生に戻るって話がある。その時、のび太は10年間の記憶を失うことなく小学生に戻っている。

つまり、文字通り、タイムふろしきで永遠の命が手に入るってスンポーだ。しかも常に若い状態で！

なあ、あんたはどうだい？

たまにはこう言う、頭を全力で無駄遣いするのも悪くないと思わないか？