感情による政治
あんたには支持政党ってのがあるかい?
現実的には自民党と公明党の連立政権ってのを揺るがすことってのは当面は出来ない。
なので、俺たちが各々でやるべきだって政策を自民党の議員さんに届ける必要があるわけだけれども、どうにも政治ってのは壮大な人間関係によって成り立っている部分があるようにみえる。
つまりは理屈では動いていないように見えるんだ。
なにもこれは自民党に限った話じゃなくて、立憲民主党でも共産党でも国民民主党でもれいわ新選組でも同じことが言えるような気がするんだ。
今回は各党の「理屈じゃない」部分を眺めてみる回だ。
政治家も一人のヒトってことを一回見とこうぜ。
消費税に対する愛
自民党は政権与党なので、実に多くの理屈を超えた政治ってのをやっているように見える。
人数が多いから、人間関係の複雑さってのも極まっているところがあるようにみえるんだよな。
その最大の象徴といえば、消費税だと思う。
なんて言ってもだよ。
消費が落ち込んでいる状況で消費税を下げるってのは理にかなってるじゃんか。
だって、消費を増やしたいんだから、消費するたびに発生する税金なんてのがあったら消費しないようにみんなで節約するようになるなんてのは小学生でもわかる理屈だ。
それでも自民党という政党の動きとしては頑なに消費税を下げるという行為はしない。
財務省ではこんなページがある。
このページを斜め読みしてみると、こんな文言がある。
要するに日本以外の国では日本で言う消費税に当たるような付加価値税の税率を比較的柔軟にコントロールしているってのがあるらしい。
それでも、自民党は頑ななまでに消費税の引き下げということを検討すらしていない。
なぜか?
三橋貴明さんが動画でちょくちょく言っているのが俺の中では一番腑に落ちるんだよね。
つまり、自民党という組織は消費税を愛しているんだ。
消費税が生まれるまでの経緯ってのを眺めてみると、実に血のにじむような政治家の努力の歴史ってのが見えてくる。
最初に1989年に消費税が導入される前にも、話が出ちゃー国民から総スカン食って立ち消えになりなんてのを繰り返していた。
で、やっとの思いで消費税が成立して、それ以降、大事に大事に育て続けてきたってわけだ。
これを愛と言わずしてなんと言うのか。
確かに自民党の中にも消費税について検討するべきだという政治家も居る。
でも、理屈じゃない組織としての感情みたいなもので消費税がある以上は、自民党が政権を取っている以上、消費税は下がりようがないってのが現実なのかもしれない。
軍事力というものに対する嫌悪感
いかん、自民党だけでだいぶ長くなっちまった。
とりあえずもう一つの政党だけ考えてみる。
れいわ新選組だ。
いやなんで、そんな弱小政党を取り上げるのよってあんたは言うかもしれない。
俺が思うに、いろんな政党がある中で一番「理屈」を積み上げる行為をしている政党だと思うんだよ。
ところがそんなれいわ新選組にも「理屈」を超えている政策があると感じるわけだ。
何かって?
軍事費だ。
れいわ新選組は結党以来、日本の軍事力増強に反対してきたって印象がある。
れいわ新選組は小さな政党なので党首である山本太郎さんの意向ってのがでかいとは思うんだけれど、こと軍事面では言葉は悪いけれど平和ボケと言わざるをえない。
このページはれいわ新選組の政権公約ページってことらしいけれど、こんなことが書いてある。
……いやお花畑か。
民主化という錦の御旗を掲げて現状変更を迫る軍事介入をしないよってのはいい。
それがなんで専守防衛と外交努力による問題解決って方法になるのよ。
まあ、外交ってのは戦争を含むものだから、そう言うことならわかるんだけれども、最近の委員会での答弁とかを眺めているとあくまで「軍事力」を日本が増強させるもしくは維持させることすら反対しているように見える。
これだけ台湾有事ってのがリアリティを持ってきている状況を踏まえてもだ。
あれだけ数字を積み上げて現状の問題点をあぶり出そうとしているれいわ新選組ですら、こう言う感情の部分があるってことなんだろうな。
なあ、あんたはどうだい?
俺たちは「理屈」で政治を考えているんだろうか?
それとも「感情」で政治を感じているんだろうか?
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