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グリマスのオタク、ミリアニで泣く。


アイドルマスターミリオンライブ!のアニメ、「ミリアニ」第一幕(テレビ放映4話まで?)を映画館で見てきました。
すっっっっっごく良かったので、良かったなあという話がしたいです。

下にアイマス歴書きましたがエゴなので読まなくてもいいです。

私の前提:
アニマスから入ったグリマスのオタク、徳川まつり好き。上位報酬がまつりさんのゲーム内イベント「特番!生っすか!?サンデー×50」で1251位という大爆死をした苦い思い出がある。武道館にて行われた4thライブ最終日を初現地参戦して、あまりの良さに「これを超えられるライブがある気がしない」と思ってしまい、以降ミリオンのライブコンテンツには足が向かなくなっている。ミリシタは初期はかなりやりこんでいたが、だんだん同じ曲を周回するゲーム性が辛くなってきたところで、まつりさんのSHSが入手できずモチベが落ちてしまい、たまにログインするほどになってしまった。グリマスのことを思い出すと泣くめんどうなオタク。最近はシャニマスをちょこちょこやっている。

ミリアニ、本当に良かった。
アニメ決定が予告されて、そこから数年を待って、3DCGでの作成だと言われた頃から微妙な反応を示す悪いオタクだったのが申し訳なくなった。

サイコーにミリオンライブ !ってかんじ。


思えばアイドルマスター(以下765AS)だって、それまで据え置き型ゲームで慣れ親しんだ3Dモデルから2Dアニメーションキャラデザが発表された時に難色を示していた人たちがいたという話をうっすらと聞いていた気がする。歴史は繰り返す。グリー版アイマス(以下グリマス)のキャラデザがたまたま2Dアニメと同じ場所の出発点だっただけで、ただそれがアニメ用に3Dモデルになっただけのこと。39人という多くの人間がメインキャラクターとして、それぞれの性格を反映させながらアニメーション演技させることに置いて、2Dアニメーションは本当に大変な作業になる(むしろ765ASでよくやってくれたなと思う。)だから、3DCGでの制作という大きな決断をした大人たちに大きな感謝をしたい。

でもこれは、正直この目で見るまでには確証には至らなかった。本当に、3DCGでのアイドルたちが、またミリシタ(ミリオンライブのスマートフォンアプリ。いわゆる音ゲー。こちらのモデリングはグリー版を元にキャラデザされている)とはまた別のデザインとして生まれ変わった彼女たちを、私は受け入れることができるのだろうか?刷り込み効果よろしく、最初に見ていた彼女たちとは別の姿で動くアニメを楽しめるだろうか?
それでも、長く待ち望んでいた「ミリオンライブアニメ化」をどうしてもこの目で見たい。

そして、私の最近のアニメ体験的にこんな事情があった。
アニメ、追えなくないですか?

私事ながら、先日30歳の誕生日を迎えたばかり。高校生や大学生の頃とは違い、もう体力的に無理はできなくなってきた。自分が老いているとはメンタル的には思いたくないけど、こればっかりは事実として老いに抗えない。アニメを見るのにも、ゲオなどで借りて一気見とか、ニコニコ動画で毎週更新時に見るとか、そういう習慣さえもなくなってきた。一気見しても眼精疲労や肩こりで頭痛がするし、毎週見るのにも一週分逃しただけで「なんかまあ、いいか」と視聴をやめたりする。コンテンツを摂取するのにも体力が要る。
先日私はハリーポッターツアーへ行くために、にわかながら一ヶ月かけてハリポタ作品を8作品全部見るということをしたのだが、それでもかなり体力を削られた。楽しいことをしているはずなのに。気持ちは見たいと思っているのに。気持ちと体力が追いつかない。積読も積みアニメも増えていく。不思議な年齢になってしまった。

そんな私に「映画館上映」は画期的だった。四話という絶妙な時間。それをまとまった時間で見ることのできるありがたさ。
個人的に映画館で映画を見るのは好きだ。その2時間弱をゆったりとした空間で見続ければいい。チュリトスとか買っちゃったりしてご飯がてら見れるし。
それを、映画館へ3回行けば全話見られるよ!というのが、この歳になってかなりありがたいことに一度いくまでは気づかなかった。正直いうとバンナムの集金か〜とか思ってた私、いやいやそれだけじゃない。別にムビチケを持ってなくても当日券で余裕でふらっと見に行けるし、普通の映画体験と同じなのだ。映画館で支払う1900円は(きっと)アニメ制作会社に行くであろうし、円盤が売れないこの時代にこんなにwin-winなことはない。(もちろん、ある程度ネームバリューのあるアニメ作品でしかできない施策だろうとは思うけれど…)

話があっちこっち行ったり来たりしまったが、
3DCGに対する不安は個々のキャラクターの仕草の演技で払拭され、
「え〜、おシャニも含めて何回映画館通ったらいいんだよ〜」の気持ちは割とポジティブに解消されてしまった という話。
マジでよかった。内容も。


 ここからネタバレをします 
 あと「良かった」しか言えてません。




これはね〜すごい。ミリオンライブのアニメ化を待っていた全ての人たちを余すことなく掬い取って歩んでいくぞという製作陣の決意。これからの人ももちろん、今までの人へのサービスが多すぎて「えっ、こんなにいいんですか?」となりました。
ブログの最初に述べた通り、私はもうミリオンライブ!のメインターゲットユーザーではないなということは自覚していて、いい意味でコンテンツとの距離感を探っていたというか。アニメが3D制作であることが発表された時も「時代的にはまあ納得、でもやっぱり寂しいなあ」くらいの感想でしたので、まさかここまで脚本で昔から追っていたユーザーのことまで気にかけてくれるなんて、それだけで「よし、続きも見届けよう!」と言う気持ちになりました。

春日未来、最上静香。この2人が出会うのが765ASのツアーライブの客席というのがまたいい。そしてこのツアーで配られるアイドル募集のチラシ。

「春日未来がなぜアイドルを志したのか?」未来Pではないので彼女を深くまでは追えてないのですが、メタ的に天海春香ポジションを再構築した、アホの子だけど器用で人当たりもよくたくさん部活で助っ人している。でもなんとなくピンとくるものが見つからず、熱中できるものを探している。最近の扱いだとボタン見つけたら何も考えずすぐ押しちゃう子のイメージだったので、彼女が無意識に背負わされた「ミリオンの赤」が、どうしてセンター足りえるのかをしっかりと描いていて良かった。

その描写にも関わる最上静香の存在。元々アイドルに憧れていて、歌は抜群にうまい。(ころあずの演技力よ…)でも、厳しい父親から何かを言い渡されて、おそらく活動に条件付きで参加することになる。
ミリオンライブ!で出会う最上静香は、既にプロデューサーに出会ってからの静香しか描かれません。その上で「私には、時間がないんです。」と、どこか焦っているセリフをよく聞かされます。

だから、プロデューサーと出会うまえのオーディション期間を描くことで、静香が急ぐ理由、未来がどうしてアイドルに辿り着いたのか、が分かって新鮮だった。まだ、アイドルになれるかどうかも分からない、そんな状態の二人がゆっくりと友人として歩み出すこと、、ミリオンライブを知っているから二人が合格するのは分かっているのだけれど(ポスターでもアイドルしてたか。)この二人の関係を丁寧に描いていてとても良かった。

来るオーディション当日。最終日ともあって所属アイドル765ASたち(数人かな?)と先にオーディションに決まっている34名が奇跡的に会場に揃って、ほぼ公開オーディション状態。急遽決定したスカウトの伊吹翼を迎えた3人で本番を迎えることに。軽く合わせただけでダンスを完璧にこなす翼に「これが…芸能人」と焦りを募らせる静香。そして本番。

緊張で焦り、振りもばらつき声が出なくなる静香。それを、既に舞台袖の待機時点から「だって私、もう静香ちゃんのファンになってるんだもん」と声をかけられたのを思い返す静香。そんな静香に歌のバトンを渡す未来。
ここの、「あー、この子緊張で(合格)無理かもなあ」の空気を一気に変える田所あずささんの震え声からの芯の通った歌声に変わる瞬間、最高にカタルシス感じて涙が出ました。
オーディションをすることで静香のファン数の1は春日未来になったこと、オーディションで踊る3人をみて、随分待たされた合格組が未来のステージを見ること。その歌詞が「未来だよ」と背中を押してくれる曲なこと、全部、良い… アイドルマスターでありながら、新しい物語を作るんだなと言う気概を見ました。


ちょっと長くなりそうなので、ここら辺で区切りたいと思います。もう一幕上映終わっちゃうし。ちなみに上の感想でおそらく2話ぶんだと思う。

とにかく見てほしい!百合子 茜 まつり ロコPとかもちゃんと見た方がいい。とだけお伝えします。

群像劇なので、一話一人ずつフォーカスは難しいと思うけれど、
それでもミリオンの強みは横のつながりというかキャラ同士の関係性にあると思うので、そこへのこだわりがすごいです。安心できます。

ムビチケ買った方が安いらしいけど、そんなん分からんわい!でもふらっと見に行けるので、迷っているなら一幕だけ見て迷って〜 というところで終わります。

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