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子どもたちの安心安全基地になるために

先日書いた、不登校長女のその後。

1年半後の春、無事に通信制高校を卒業しました。
卒業式はオンライン。
それはいいのだけど、ちょっとだけ驚いたのは、その後に最初に入学した公立高校を訪ねて、
「友達や当時の担任の先生に会ってきた〜!」と嬉しそうに帰ってきたこと。
不登校も転校も、友達や先生が原因じゃなかったんだね。そう言えば、当時「長女ちゃんを辞めさせないでください!止めてください!」とお友達が職員室に行ってくれたって聞いてたような。
勉強は嫌いでも、そんな素敵な人間関係を築くことができるなんて、我が娘ながらなかなかやるね!と夫婦で笑いあいました。

進路については、アルバイトしながら勉強していた1年半の間に、海外留学、美容学校などいろいろ考えたようですが、彼女は最終的にどちらでもなく働くことを選択しました。
ヤングハローワークに行って相談して、紹介してもらった企業で契約社員からスタート。今も社内昇格試験受けたりして頑張って働いています。

こうして振り返ってみると、ちょうど娘のことで悩んでいた時期に、ポジティブ心理学と松村亜里さんに出会ったんです。
本格的に学び始めたのは転校を決めた後だったけれど、その前に亜里さんの本を読んでいたから、あの時、彼女を信じて見守ろう、応援しよう、安心安全基地になろうという気持ちになれた。
もしそうでなかったら、頭ごなしに反対し、何とかして公立高校に通わせようとしていたかもしれません。その先はどんな未来に繋がっていたでしょう。考えると怖くなります。

娘は昨年、自分で稼いだお金で自動車学校に通って運転免許を取得しました。孫にはちょっとだけ甘いおばあちゃん(私の鬼母)が、自分の車を買い替えるタイミングでお古をお下がりしてくれました。この春から、異動で車通勤になるらしく、ちょうどよかったー。
でも、勤務のシフトによっては朝がすごく早い日があるので、職場近くにアパート借りての一人暮らしも検討するんですって。いよいよ1人巣立ちの時が来るかもしれません。

今も相変わらず私にはつっけんどんであまり話してくれませんが、同じアイドルを推すお父さんと仲良く会話しているのを、横で聞いていられるのはうれしい。
お姉ちゃん大好きの愛犬とべったりラブラブな寝姿を見るのも幸せ。
あとほんの少しかもしれない、長女との時間を噛みしめて過ごしたいと思います。

そんな経験を通して気づいた大切なこと。
子どもの安心安全基地になるということ。
でもそのためには大人にも安心安全な居場所が必要だということ。
だから、学童保育所 放課後クラブおかえり!の別館として、大人の放課後クラブを作りたいのです。
まだまだ妄想の域を出ませんが、これから少しずつ具体化していきますので、応援していただけたら嬉しいです。


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